子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2013年J2リーグ第32節 コンサドーレ札幌VSファジアーノ岡山【2:2】

2013年09月01日 23時07分04秒 | サッカーあれこれ
ロスタイムに入ってからの岡山のCKの直前,同行者が「これまでの札幌だったら,ここでやられていたんだよな」と呟いたのだったが,「今の札幌」は残念ながらやっぱり「これまでの札幌」のままだった。
その一つ前のCKで素晴らしいパンチングを披露した以外は,そのほとんどをミスしていたキックに代表されるように,不安定なプレーが目立っていたGKの杉山は,最後に致命的な判断ミスを犯した。
ほとんどフリーになっていた近藤めがけて逃げていくキックを深追いした上,結局触ることができずに,河合の頭上をふわりと越してゴールネットに吸い込まれる同点ゴールを許すというミスを。
しかし,勝ち点2を失った真の理由は,決定機に3点目を決められなかった攻撃陣もそうだが,捨て身で守らなければならなかったロスタイムのCKでマークを疎かにしてしまった緩い守りに帰すべきだろう。

シンプルなパス交換で先制点を許してしまった前半から,ボールへの高い集中力で一気に逆転に成功した後半15分くらいまでの攻撃への切り替えは見事だった。
実にコンディションが良さそうな内村を中心に,前田のアイデアを全開にすべく,その周りで身体を張った三上と荒野とサイドバックが絡んで,少ない手数でゴールに迫る時の躍動感は,確かに「これまでの札幌」とはひと味もふた味も違った魅力があった。
しかし,その流れが良かった時に追加点を取れなかったことは,最後で響いた。

キック力を活かせない上里と,水を運ぶ役割に徹しきれない宮澤のボランチコンビ。プロのCBとしてはあまりにもお粗末な櫛引のプレー。
良い時間帯のアタック陣の勢いと比べて,ディフェンス陣の技術的な拙さと意識の差が余計に目立った試合だったが,残りはわずか10試合。続投要請を受けた財前監督のプレーオフ進出に向けての試金石は,GKとボランチを改善できるかどうかにかかっている。


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