発売されて間もないレッド・ツェッペリンの再結成ライブ「祭典の日」だが、各方面大絶賛中だ。
amazonレビューは、すでに50を超え、そのほとんどが泣き出さんばかりの絶賛の嵐。
とっくに解散したバンドで、ここまで愛されているのって、ツェッペリンとビートルズくらいではないだろうか。
では、当日どういう曲が演奏されたのか見てみよう。
1. グッド・タイムズ・バッド・タイムズ
2. ランブル・オン
3. ブラック・ドッグ
4. 死にかけて
5. フォー・ユア・ライフ
6. トランプルド・アンダー・フット
7. 俺の罪
8. ノー・クォーター
9. 貴方を愛しつづけて
10. 幻惑されて
11. 天国への階段
12. 永遠の詩
13. ミスティ・マウンテン・ホップ
14. カシミール
15. 胸いっぱいの愛を
16. ロックン・ロール
前半はややマニアックな選曲、後半はライブの定番曲だ。
まずは1曲目。
当日会場を訪れた人は、いきなりこのイントロが流れたとき、かなり驚いたのではないだろうか。
多くの人は1曲目は「ロックン・ロール」か「移民の歌」を予想したと思う。
前半のセットの中では5曲目「フォー・ユア・ライフ」から7曲目「俺の罪」までの流れがとくにいい。
このリズム感、これこそツェッペリンだ。
重いけどファンキー、ヘヴィ級なのに軽やか、まさに世界中のファンが待っていたあのノリなのだ。
9曲目スローブルースの「貴方を愛し続けて」から後半戦に入る。
ここからは息もつかせぬ代表曲、名曲のオンパレードだ。
ライブの定番「幻惑されて」を暴力的に決めたあと、ペイジはあのギブソン・ダブルネックを構える。
ロック史上に燦然と輝く名曲「天国への階段」の印象的なイントロを奏でるのだった。
本物の名曲には恐るべきパワーがある。
当日会場にいたファンは、感極まったに違いない。
15曲目「胸いっぱいの愛を」、ロックのカッコ良さを音で表現すればこの曲になる。
とくにテルミンの後、ブレイクからのギターはゾクゾクするほどだ。
ラストの「ロックン・ロール」まで見終わって思ったのは、故ジョン・ボーナムの息子、ジェイソンは完全に父親の後を継いでいるということだ。
ツェッペリンにおいて彼の存在はあまりにも大きく、亡くなったときは解散以外の選択肢はなかったのだが、今は息子が立派にZEPサウンドの一翼を担っている。
実際、多くのレビューでも、「これでドラムがボンゾだったらな」という声を一切目にしない。
プラントが再結成を断り、ワールドツアーがなくなったのは残念でならない。
世界中のファンが同じ思いだろう。
これはペイジがファンのために用意してくれた、少し早いクリスマスプレゼントなんだろうな、きっと。
Near Front Row - Stairway To Heaven Led Zeppelin O2 London 2007 Reunion