25日の金曜日は、ZEP名古屋で行われたイエス来日公演を見に行ってきた。
イエスのライブに行くのは、2003年9月12日大阪厚生年金会館大ホールでの来日公演以来だ。
13年ぶりのイエスは、このメンバーでしか出来ない特別なセットリストになることが事前情報として発表されており、それが見事僕のツボに入る選曲だったので、久しぶりに見に行くことにしたのだった。
会場となるZEP名古屋は初めて行く会場で、入場時にドリンク代が必要になるなど、コンサートホールというより、ライブハウスが巨大化したようなところ。
ただし、最新の会場だけあって音響や照明設備はかなり期待が出来そうだ。
さっそく指定席を探して座ると、同じ列の近いところに音楽仲間のjunktionさんとDaiさんがいて、濃~いプログレ話に花を咲かせる。
junktionさんとDaiさんが隣どうしだったので、てっきり一緒にチケットを取ったのだと思ってたら、なんと偶然だという。
不思議なこともあるものだ。
時間通りに客殿が落ちると、まず昨年他界したクリス・スクワイアのベースがステージに置かれ、彼を追悼する映像が流れる。
これは良かった。
これは涙もろい人だと確実に泣いてしまうだろう。
実に感動的な演出だったと思う。
そしてメンバー登場。
今のイエスの中心人物であるスティーブ・ハウは、見た目は完全に老人なのに、益々元気になってる気がする。
13年前、すでに老人みたいな風貌だったけど、今のほうが若々しく感じるのはナゼなんだろう。
僕は彼を見るのはこれで4回目だけど、今回が一番元気に見えた。
キーボードのジェフ・ダウンズは3回目。
2008年5月12日、エイジアでの来日時、彼から直接サインをもらったことを思い出す。
あとのメンバーは初だけど、技術的には問題のない人ばかりだと思う。
出だしは「ドラマ」から3曲。
やはりハウとダウンズの組み合わせだと、このアルバムからの選曲が一番しっくりくる。
これなら、ドラマ全曲再現でもよかったのでは?と思わせる完成度の高さだ。
ベースのビリー・シャーウッドは、かなり忠実にクリスを再現していて、全く違和感がない。
音色といい、フレーズといい、コーラスワークまで、目を瞑ればそこにクリスがいるのかと錯覚するほどである。
ドラムのジェイ・シェレンは、アラン・ホワイトよりもタイトで力強く、彼のおかででバンド全体がシャープに引き締まった。
続いて「イエスソングス」から4曲。
代表曲の一つである「同志」は、それほど好きな曲ではないんだけど、ライブで聴くとやっぱ名曲だよな、と思う。
スリリングなハードプログレの「燃える朝焼け」で、第一部は終了。
第2部は、いよいよ目玉である「海洋地形学の物語」からだ。
まずは唐突に「神の啓示」のお経みたいなボーカルからスタートする。
ダウンズのキーボードはかなりリック・ウェイクマンの音を再現していて、この神秘的な曲を際立たせている。
難易度の高い曲だけに、さすがのハウもノーミスというわけにはいかない。
それでも、この長尺曲を生で聴けるというのは、僕にとって夢のようなことであり、かなり感動した。
続いて演奏されたのは、まさかの「古代文明」。
とはいっても、フルバージョンではなく後半の「リーブズ・オブ・グリーン」だけだったけど、それでも生で聴けるなんて、心底来てよかったと思った。
そして「儀式」。
こちらは予告通りフルバージョン。
素晴らしい、この長い曲が最初から最後まで聴けるなんて、本当に素晴らしいことだ。
後半のドラムソロで、ついにアラン・ホワイト登場。
彼は体調不良にもかかわらず、来日してくれてステージで姿を見せてくれただけでもありがたい。
ここでライブは一旦終了。
アンコールはお決まりの「ラウンド・アバウト」。
以前、2003年に1回聴いたあと、エイジアのライブで2回聴いたプログレを代表する名曲だけど、やはり本家で聴くのが一番いい。
プログレのライブは座って聴くものだけど、この曲では観客総立ちで盛り上がり、これで終了かと思いきや、もう1曲「スターシップ・トゥルーパー」が演奏される。
「サード・アルバム」からの曲はポップで、ライブ映えする。
こうして感動的なステージは終了した。
今回のライブで感じたのは、やはりスティーブ・ハウの元気さ。
見た目によらずタフで、ギターの腕も冴えわたっていた。
そして、意外な存在感を見せつけたのはビリー・シャーウッドのベースだ。
クリスへのリスペクトが感じられるプレイは、これからのイエスにとってなくてはならない存在だろう。
そして、ここで初めてボーカルのジョン・デイヴィソンに触れる。
最近のベテランバンドのボーカル選びは、元のボーカリストのイメージをできるだけ壊さないタイプの人を入れる傾向にある。
イエスもその例にもれず、ジョン・アンダーソンの声質に似た人物を入れたわけだが、このたびのライブを聴いて、見事イエスミュージックにはまっていることが確認出来た。
おそらく、今回のデヴィソンのボーカルに不満を感じた人は一人もいなかったのではないだろうか。
やはり彼もこれからのイエスにとってなくてはならない人物だと思う。
1.マシン・メシア
2.白い車
3.光陰矢の如し
4.アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
5..パペチュアル・チェンジ
6.同志
7.燃える朝焼け
8.神の啓示
9.(古代文明より)リーブズ・オブ・グリーン
10.儀式
(アンコール)
11.ラウンド・アバウト
12.スター・シップ・トゥルーパー
イエスのライブに行くのは、2003年9月12日大阪厚生年金会館大ホールでの来日公演以来だ。
13年ぶりのイエスは、このメンバーでしか出来ない特別なセットリストになることが事前情報として発表されており、それが見事僕のツボに入る選曲だったので、久しぶりに見に行くことにしたのだった。
会場となるZEP名古屋は初めて行く会場で、入場時にドリンク代が必要になるなど、コンサートホールというより、ライブハウスが巨大化したようなところ。
ただし、最新の会場だけあって音響や照明設備はかなり期待が出来そうだ。
さっそく指定席を探して座ると、同じ列の近いところに音楽仲間のjunktionさんとDaiさんがいて、濃~いプログレ話に花を咲かせる。
junktionさんとDaiさんが隣どうしだったので、てっきり一緒にチケットを取ったのだと思ってたら、なんと偶然だという。
不思議なこともあるものだ。
時間通りに客殿が落ちると、まず昨年他界したクリス・スクワイアのベースがステージに置かれ、彼を追悼する映像が流れる。
これは良かった。
これは涙もろい人だと確実に泣いてしまうだろう。
実に感動的な演出だったと思う。
そしてメンバー登場。
今のイエスの中心人物であるスティーブ・ハウは、見た目は完全に老人なのに、益々元気になってる気がする。
13年前、すでに老人みたいな風貌だったけど、今のほうが若々しく感じるのはナゼなんだろう。
僕は彼を見るのはこれで4回目だけど、今回が一番元気に見えた。
キーボードのジェフ・ダウンズは3回目。
2008年5月12日、エイジアでの来日時、彼から直接サインをもらったことを思い出す。
あとのメンバーは初だけど、技術的には問題のない人ばかりだと思う。
出だしは「ドラマ」から3曲。
やはりハウとダウンズの組み合わせだと、このアルバムからの選曲が一番しっくりくる。
これなら、ドラマ全曲再現でもよかったのでは?と思わせる完成度の高さだ。
ベースのビリー・シャーウッドは、かなり忠実にクリスを再現していて、全く違和感がない。
音色といい、フレーズといい、コーラスワークまで、目を瞑ればそこにクリスがいるのかと錯覚するほどである。
ドラムのジェイ・シェレンは、アラン・ホワイトよりもタイトで力強く、彼のおかででバンド全体がシャープに引き締まった。
続いて「イエスソングス」から4曲。
代表曲の一つである「同志」は、それほど好きな曲ではないんだけど、ライブで聴くとやっぱ名曲だよな、と思う。
スリリングなハードプログレの「燃える朝焼け」で、第一部は終了。
第2部は、いよいよ目玉である「海洋地形学の物語」からだ。
まずは唐突に「神の啓示」のお経みたいなボーカルからスタートする。
ダウンズのキーボードはかなりリック・ウェイクマンの音を再現していて、この神秘的な曲を際立たせている。
難易度の高い曲だけに、さすがのハウもノーミスというわけにはいかない。
それでも、この長尺曲を生で聴けるというのは、僕にとって夢のようなことであり、かなり感動した。
続いて演奏されたのは、まさかの「古代文明」。
とはいっても、フルバージョンではなく後半の「リーブズ・オブ・グリーン」だけだったけど、それでも生で聴けるなんて、心底来てよかったと思った。
そして「儀式」。
こちらは予告通りフルバージョン。
素晴らしい、この長い曲が最初から最後まで聴けるなんて、本当に素晴らしいことだ。
後半のドラムソロで、ついにアラン・ホワイト登場。
彼は体調不良にもかかわらず、来日してくれてステージで姿を見せてくれただけでもありがたい。
ここでライブは一旦終了。
アンコールはお決まりの「ラウンド・アバウト」。
以前、2003年に1回聴いたあと、エイジアのライブで2回聴いたプログレを代表する名曲だけど、やはり本家で聴くのが一番いい。
プログレのライブは座って聴くものだけど、この曲では観客総立ちで盛り上がり、これで終了かと思いきや、もう1曲「スターシップ・トゥルーパー」が演奏される。
「サード・アルバム」からの曲はポップで、ライブ映えする。
こうして感動的なステージは終了した。
今回のライブで感じたのは、やはりスティーブ・ハウの元気さ。
見た目によらずタフで、ギターの腕も冴えわたっていた。
そして、意外な存在感を見せつけたのはビリー・シャーウッドのベースだ。
クリスへのリスペクトが感じられるプレイは、これからのイエスにとってなくてはならない存在だろう。
そして、ここで初めてボーカルのジョン・デイヴィソンに触れる。
最近のベテランバンドのボーカル選びは、元のボーカリストのイメージをできるだけ壊さないタイプの人を入れる傾向にある。
イエスもその例にもれず、ジョン・アンダーソンの声質に似た人物を入れたわけだが、このたびのライブを聴いて、見事イエスミュージックにはまっていることが確認出来た。
おそらく、今回のデヴィソンのボーカルに不満を感じた人は一人もいなかったのではないだろうか。
やはり彼もこれからのイエスにとってなくてはならない人物だと思う。
1.マシン・メシア
2.白い車
3.光陰矢の如し
4.アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
5..パペチュアル・チェンジ
6.同志
7.燃える朝焼け
8.神の啓示
9.(古代文明より)リーブズ・オブ・グリーン
10.儀式
(アンコール)
11.ラウンド・アバウト
12.スター・シップ・トゥルーパー