Music Mania

No Music No Life

イエス~ZEP名古屋

2016年11月26日 | 音楽
25日の金曜日は、ZEP名古屋で行われたイエス来日公演を見に行ってきた。

イエスのライブに行くのは、2003年9月12日大阪厚生年金会館大ホールでの来日公演以来だ。
13年ぶりのイエスは、このメンバーでしか出来ない特別なセットリストになることが事前情報として発表されており、それが見事僕のツボに入る選曲だったので、久しぶりに見に行くことにしたのだった。

会場となるZEP名古屋は初めて行く会場で、入場時にドリンク代が必要になるなど、コンサートホールというより、ライブハウスが巨大化したようなところ。
ただし、最新の会場だけあって音響や照明設備はかなり期待が出来そうだ。
さっそく指定席を探して座ると、同じ列の近いところに音楽仲間のjunktionさんとDaiさんがいて、濃~いプログレ話に花を咲かせる。
junktionさんとDaiさんが隣どうしだったので、てっきり一緒にチケットを取ったのだと思ってたら、なんと偶然だという。
不思議なこともあるものだ。

時間通りに客殿が落ちると、まず昨年他界したクリス・スクワイアのベースがステージに置かれ、彼を追悼する映像が流れる。
これは良かった。
これは涙もろい人だと確実に泣いてしまうだろう。
実に感動的な演出だったと思う。

そしてメンバー登場。
今のイエスの中心人物であるスティーブ・ハウは、見た目は完全に老人なのに、益々元気になってる気がする。
13年前、すでに老人みたいな風貌だったけど、今のほうが若々しく感じるのはナゼなんだろう。
僕は彼を見るのはこれで4回目だけど、今回が一番元気に見えた。
キーボードのジェフ・ダウンズは3回目。
2008年5月12日、エイジアでの来日時、彼から直接サインをもらったことを思い出す。
あとのメンバーは初だけど、技術的には問題のない人ばかりだと思う。

出だしは「ドラマ」から3曲。
やはりハウとダウンズの組み合わせだと、このアルバムからの選曲が一番しっくりくる。
これなら、ドラマ全曲再現でもよかったのでは?と思わせる完成度の高さだ。
ベースのビリー・シャーウッドは、かなり忠実にクリスを再現していて、全く違和感がない。
音色といい、フレーズといい、コーラスワークまで、目を瞑ればそこにクリスがいるのかと錯覚するほどである。
ドラムのジェイ・シェレンは、アラン・ホワイトよりもタイトで力強く、彼のおかででバンド全体がシャープに引き締まった。
続いて「イエスソングス」から4曲。
代表曲の一つである「同志」は、それほど好きな曲ではないんだけど、ライブで聴くとやっぱ名曲だよな、と思う。
スリリングなハードプログレの「燃える朝焼け」で、第一部は終了。

第2部は、いよいよ目玉である「海洋地形学の物語」からだ。
まずは唐突に「神の啓示」のお経みたいなボーカルからスタートする。
ダウンズのキーボードはかなりリック・ウェイクマンの音を再現していて、この神秘的な曲を際立たせている。
難易度の高い曲だけに、さすがのハウもノーミスというわけにはいかない。
それでも、この長尺曲を生で聴けるというのは、僕にとって夢のようなことであり、かなり感動した。

続いて演奏されたのは、まさかの「古代文明」。
とはいっても、フルバージョンではなく後半の「リーブズ・オブ・グリーン」だけだったけど、それでも生で聴けるなんて、心底来てよかったと思った。
そして「儀式」。
こちらは予告通りフルバージョン。
素晴らしい、この長い曲が最初から最後まで聴けるなんて、本当に素晴らしいことだ。
後半のドラムソロで、ついにアラン・ホワイト登場。
彼は体調不良にもかかわらず、来日してくれてステージで姿を見せてくれただけでもありがたい。
ここでライブは一旦終了。

アンコールはお決まりの「ラウンド・アバウト」。
以前、2003年に1回聴いたあと、エイジアのライブで2回聴いたプログレを代表する名曲だけど、やはり本家で聴くのが一番いい。
プログレのライブは座って聴くものだけど、この曲では観客総立ちで盛り上がり、これで終了かと思いきや、もう1曲「スターシップ・トゥルーパー」が演奏される。
「サード・アルバム」からの曲はポップで、ライブ映えする。
こうして感動的なステージは終了した。

今回のライブで感じたのは、やはりスティーブ・ハウの元気さ。
見た目によらずタフで、ギターの腕も冴えわたっていた。
そして、意外な存在感を見せつけたのはビリー・シャーウッドのベースだ。
クリスへのリスペクトが感じられるプレイは、これからのイエスにとってなくてはならない存在だろう。
そして、ここで初めてボーカルのジョン・デイヴィソンに触れる。
最近のベテランバンドのボーカル選びは、元のボーカリストのイメージをできるだけ壊さないタイプの人を入れる傾向にある。
イエスもその例にもれず、ジョン・アンダーソンの声質に似た人物を入れたわけだが、このたびのライブを聴いて、見事イエスミュージックにはまっていることが確認出来た。
おそらく、今回のデヴィソンのボーカルに不満を感じた人は一人もいなかったのではないだろうか。
やはり彼もこれからのイエスにとってなくてはならない人物だと思う。

1.マシン・メシア
2.白い車
3.光陰矢の如し
4.アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
5..パペチュアル・チェンジ
6.同志
7.燃える朝焼け
8.神の啓示
9.(古代文明より)リーブズ・オブ・グリーン
10.儀式
(アンコール)
11.ラウンド・アバウト
12.スター・シップ・トゥルーパー

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ジミーペイジ伝説

2016年11月20日 | 音楽
11月11日、東京・両国国技館で行われた「クラシック・ロック・アワード」というイベントで、目玉だったジミー・ペイジがギターを弾かなかったことが話題になっている。
このイベントは、その年に活躍したロックアーティストを表彰し、演奏パフォーマンスをしてもらうというもので、2005年から毎年やってるらしい。
そこで大御所ではジェフ・ベック、ジョー・ペリー、チープトリックなどが出演し、さらに俳優のジョニー・デップがミュージシャンとして出演したという。
今回は、世界的ロックレジェンドであるジミー・ペイジが来日して、なんとジェフ・ベックとセッションするかもしれない、というわけで、かなり話題になってたと思われる。
しかし、ペイジはプレゼンターとして3分くらい顔を出しただけで、ギターは弾かなかった。
怒ったのはお客さんだ。
おいおい、せっかく世にも貴重なベックとペイジのセッションが見られると思ってチケット買ったのに、これはどういうことか!
そもそも、ペイジはこの日演奏することになってたのだろうか?
演奏することになってるのにしなかったのなら、これはペイジが悪い。
演奏するかどうかわからないのに、主催者側がチケットを捌くためにホラをふいたのなら、主催者が悪い。
ペイジのコメントがないので、真相は不明だけど、また一つ伝説を作ったようだ。

で、このイベントには2,3分しか出演しなかったのに、西新宿の怪しげなCD屋さん(つまりブート屋さん)に姿を現すと、時間を忘れてブート漁りをしてたという。
この「ペイジが来日するとブート屋さんに出現し、自分の音源をネコソギもっていく」伝説は健在のようだ。
手に入れたCDは全てちゃんと聴いてるらしい。
僕もそうだけど、自分の演奏したものを聴くのが好きなのだろう。

ジミー・ペイジ伝説といえば、忘れてはならないことがある。
それはドケチ伝説だ。
この伝説の出どころは、おそらくツェッペリン結成時のこんなエピソードだ。
まだ無名のミュージシャンだったロバート・プラントやジョン・ボーナムと違い、すでにヤードバーズのギタリストとしてそれなりに知名度のあったペイジ。
当然、お金もたくさんもってるはずだけど、ランチの支払いはワリカンだったという。
まぁまぁ、もしかするとペイジは上から目線にならないように、逆に気を使ったのかもしれないけどね。
面白いのは、60歳になったときもっとも嬉しかったことは?との問いに、バス料金が高齢者割引で乗れるようになったこと、といったらしい。
これも彼一流のユーモアだと思うけど、どうもドケチ伝説がついてまわるため、そういう目で見てしまう。

最後にコレ、ジミー・ペイジ=ノッポさん伝説。
のっぽさんといえば、NHKの子供向け番組「できるかな」で、何か工作とかしてる人の好さそうな、あのノッポさんだ。
噂によると、ペイジは子供の頃「日本人」というあだ名がつけられるくらい日本人っぽい顔をしてること。
さらに、「できるかな」でノッポさんが一言もしゃべらないのは、しゃべるとペイジだということがバレるかららしい(笑)

 
これはペイジ?ノッポさん?(実はコラ)


というわけで、ペイジさん、まだ元気なうちにツェッペリンの蔵出し音源の整理頼みます。
それこそ伝説となった来日公演とかスゴイ演奏らしいので、オフィシャルで出してほしいな。
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飲酒運転の季節

2016年11月13日 | 日常
今年も残るところあと一月半、そろそろ忘年会の声が聞こえてくる時期だ。
忘年会といえば酒。
お酒を飲んだらクルマを運転してはいけません。
でも、今年もかなりの数の飲酒運転で捕まる人が出てくるだろう。

駅前の居酒屋やバーのように、公共交通機関の整っているところならそれほど問題はないかもしれない。
とくに大都会であればあるほど、交通網のインフラが整っているので、ヘタにクルマで行くよりずっと便利だ。
しかし、問題は地方である。
実際のところ、地方にはクルマでしかいけない店が多いのも事実なのだ。

地方の、それも県庁所在地ではない、いわゆる田舎では、駅前以外の場所へ行くのは非常に不便である。
たとえ駅前であっても、1時間に1本しか電車がないとか、致命的な欠陥がある場合もある。
なので、どうしてもクルマで行かざるを得ないのが実情だ。

飲み会にクルマで参加するのはいい。
そこに法的な問題はない。
もっといえば、クルマで出かけて店でお酒を飲むのも、それ自体は悪いことではない。
飲んだら乗るな、とは言われるけど、乗ったら飲むな、とは言わない。
無類の酒好きなら、酒を提供する店で、周りの人間が楽しそうに飲んでたら、そりゃあ自分も飲みたくなるだろう。
問題はその先である。
そこからどうやって帰るかだ。
運転代行業者を呼ぶ、飲んでいない友人に送ってもらう、タクシーを呼ぶ、いろいろ手段はあれど、どれも非常に面倒くさい。
それにお金だって、朝までの駐車場代なども考えると決して安くはない。
それなら、ちょっとくらいクルマに乗っても問題ないだろう、と考えるのは当たり前のことだと思う。

僕が思うには、まずクルマでしかいけないようなところに酒を提供する店を出すのがいけない。
それと、居酒屋などで酒を飲まない人に対しての冷たい視線、これもいけない。
居酒屋で酒やソフトドリンクを注文しなかったら、ぶつぶつと文句をいう。
これでは飲む人以外は店に行かなくなり、帰るとき送る人がいなくなるではないか。
さらに、クルマで飲みに行って、帰りはタクシーか友人のクルマに乗せてもらって帰るとしよう。
そういう場合、駐車料金は店側が負担すべきだ。
あるいは、店の駐車場は、その店の客であるかぎり無料にすべきだ。
それなら安心してタクシーや友人のクルマに乗せてもらうことが出来る。
それと、飲みにケーションだかなんだか知らないが、行きたくない人にまで酒の場に行かせようとする、これもいけない。
むりやり引っ張っていき、さらに「男だったら酒くらい飲め」とか意味不明な理由で飲ませたりする。
こういうのも飲酒運転がなくならない原因の一つだ。

今のシステムでは飲酒運転はなくならないし、飲酒が原因での死亡事故も減らない。
罰則を厳しくしたところで同じ。
もっと、なぜ飲酒運転をしてしまうのか、というのをよく考えたほうがいいのではないだろうか。

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スマホの容量

2016年11月12日 | 日常
僕の愛用しているスマホはアイフォン6だ。
容量は一番小さい16GBのもの。
今のところ、これで足りているけど、本当はもう少し余裕がほしい。
というのも、バンド練習のとき毎回動画を1時間ほど撮影しているからだ。
ライブのときはもっと長く1時間半から2時間くらい撮影する。
16GBでこれだけの動画を撮るとなると、普段から容量をマメに管理しなければならない。
逆にいうと、16GBでもきちんと管理していれば、1時間~2時間の動画を撮影することができる。

写真は頻繁に撮るけど、たいていは撮影したその日中にパソコンに送って、必要なもの以外は削除している。
動画も同じく、撮影したらパソコンに入れてスマホのは削除。
電話の履歴は不要なものはマメに削除。
メールも不要なものはマメに削除。
インターネットのブックマークも不要なものは削除。
履歴も削除。
音楽は聴くアルバムのみ入れていて、バンド撮影のときは当日に聴くアルバム以外は全て抜いている。
アプリは標準のもの以外で入れているのは、アマゾンとメトロノームくらいで、以前入手したもので使わないのは削除した。
LINEで送ってくれた写真は、そのままだと容量を使うらしいんだけど、LINE内のアルバムにいれると、どこかのサーバーに行くみたいなので、それだと容量には関係ないらしい。

この秋に発売されたアイフォン7は、最低でも32GBかららしい。
ということは、次に買い替えるときは必然的に32GBとなるので、単純に考えて今の倍の容量になる。
ということは、動画撮影は3時間から4時間くらいいけそうだ。
実際には、そこまで長時間は撮らないと思うけど。
で、今まで入れてみたいけど容量が気になって入れていなかったいくつかのアプリを入れることが出来るのは嬉しい。

いちおう来年の5月で2年になるので、買い替えるならそのときだ。

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デヴィッド・クロス1日店長

2016年11月06日 | 音楽
今日もプログレネタ。

元キング・クリムゾンのヴァイオリニスト、デヴィッド・クロスが今年の夏に来日していて、ディスクユニオンの新宿プログレ館で一日店長をしていたらしい。
もう11月だというのに、今頃8月の話かよ、と言われそうだけど、このニュース知ってた人っていました?
そして、ひそかに11年ぶりとなるニューアルバムも発表されたらしい。

ということは、新作のプロモーションでの来日か?
と思いきや、実はクロスの奥さんは日本人で、その関係での来日らしい。
で、どういうわけか、CD屋さんで一日店長って、なんだか人のよさそうなクロスらしい。
おかげさまの大盛況で、訪れたファンに気さくに応対したり、一緒に写真も撮ってくれたりしたという。



僕は前から思ってたんだけど、クロスの奏でるヴァイオリンのメロディーって、どこか東洋っぽいところがある気がする。
例えば、キング・クリムゾンの即興演奏で「トリオ」という曲があるんだけど、どこか和風っぽく、ちょっと中華っぽいところもある。



この時期のクリムゾンはかなりの数のライブをこなしてるわりに、動画がとても少ない。
そんな貴重な「動くクリムゾン」のなかから、名曲「スターレス」。
クロスの奏でるヴァイオリンがステキだ。
後半のヴァイオリンソロはかなり攻撃的というか、ちょっとイっちゃってる演奏だ。



そしてクロスの最新作から「STARFALL」。
これ、なかなか良さげじゃない?
変拍子のリズムに、へヴィなリズムといったクリムゾンっぽさを残しながら、ちゃんと今現在のロックになってる。
後半のヴァイオリンソロもカッコいいね。
たぶん、これってショートヴァージョンだと思うけど、フルで聴きたいものだ。




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