Music Mania

No Music No Life

影が薄くなってきた気がする名盤

2021年11月28日 | 音楽
少し前、みのミュージックで「影が薄くなってきた気がする名盤」というランキングが発表された。
これをみると「ああ、なるほど」と思うようなアルバムが多くて、いろいろ納得出来たように思う。
というのも、この「影の薄くなった名盤」のなかに、僕が以前書いた「洋楽名盤100」に含まれているアルバムやアーティストが多く含まれているのである。
 
僕が「洋楽名盤100」を書いたのは10年以上前である。
2006年から書き始めて2008年に完了したので、完全に一昔前の話なのだ。

具体的にいうと、70年代のハードロックやプログレッシブロックやブルースロックのアルバムが多い。
ディープパープルやレインボーは、僕は取り上げてなかったけど10年以上前の名盤ランキングでは常連だったし、UFO、シンリジィ、キッス、エアロスミス、マウンテン、アイアンメイデン、ジューダスプリースト、イエス、ELP、ルネッサンス、UK、エイジア、ジャーニー、TOTO、ジャニスジョプリン、クリーム、ジェフベック、ジェファーソンエアプレイン、ザバンド、オールマンブラザーズバンド、Tレックス、ダイアーストレイツ、デュランデュランなど、僕が当時取り上げたアルバムというかアーティストがズラリと並ぶ。
さらにいうと、これは日本独自かもしれないけれど、「クイーン2」「レット。イット・ビー」なんかも最近は評価されてない気がする。
これはみの氏もいってるが、ギター中心のロックの影が薄くなってきているんだと思う。
今、圧倒的に強いのはヒップホップだ。
日本国内の音楽事情だけ見てるとわかりにくいけど、世界的には完全にヒップホップの天下である。
今現在の音楽シーンへの経緯という視点から過去のアルバムを辿った場合、どうしてもギターロックのアルバムはふるいにかけられるのだろう。
それでも、これらのアルバムは今も聴いてる人は多いし、名盤としての価値が下がったわけではない。

この動画のコメント欄も面白い。
「ことごとく俺の好きなアルバムが出てきて涙を禁じ得ない」といってる人もいて、おそらく僕と同世代か少し上の世代なんだろうけど、すごくよくわかる。
この影の薄くなったアルバムは今も大好きな人がいっぱいいて、彼らは今もしょっちゅう聴いてるのである。

時代は繰り返す。
再びギターロックの時代が来たとき、これらのアルバムはまた再評価されるだろう、と期待したい。

影が薄くなってきた気がする名盤【1-50】


影が薄くなってきた気がする名盤【51-100】

花魁ROCKER、ケイオスTV出演

2021年11月27日 | 花魁ROCKER


先日、四日市のクラブ・ケイオスが配信しているネットTV、CHAOS TVに出演してきた。
収録は11月5日だったけど、オンエアされたのは22日の夜9時である。

CHAOS TVとは、四日市ローカルミュージックプログラムで、「三重県四日市にありますライブハウス、四日市クラブ・ケイオスに出演するアーティストをはじめ、地元のショップやカルチャーを発信していく地域密着の音楽配信プログラムとなっております」とのこと。
この番組から出演オファーがあり、二つ返事で「是非!」と承諾したのだった。

過去の配信動画を見ると、かつて対バンしたことのあるバンドやアーティストさんが出演していて、僕ら花魁ROCKERも仲間入り出来たことがうれしい。
番組内容としては、バンドの紹介やインタビューで、PV(なければライブ映像)が流れる。
僕らはオリジナル曲はないしPVもないので、先日のライブ映像が使われることになる。
出演時の衣装はステージ衣装がいいとのことで、僕となっちゃんとユキちゃんの3人で出ることになった。

僕ははるか昔(36年前)一度だけ正式に地上波のテレビ番組にバンドで出演したことがある。
ほとんど奇跡みたいなもので、いずれまたそのときのことを書いてみたいと思う。
今回はネットTVだし、気張らずにリラックスして楽しく出来た。

出演にあたり、女性メンバーは本名ではなく花魁名をつけようということになって、ふざけてるというか遊び感覚で朱雀(なっちゃん)と紫蘭(ユキちゃん)と名乗ることになった。
僕は遊郭の支配人、ドラムとベースは用心棒という設定だ。
それでユキちゃんだけど、彼女はプロミュージシャンなので、事務所に無断でこういう公の場に出るのはあまりよろしくない、ということで、センスで顔を隠してます。

11月5日の収録はだいたい1時間くらいで終わった。
質問に対して上手く答えられていないし、言いたいことも伝わってない気もするけど、これはこれでいいだろう。
なんてったって、こういうことに慣れていないのだから仕方がない。
ライブ映像も流れるのだけど、さすがのプロショットなのでとてもいい感じだ。
ちなみに、インタビュー中バックで先日のライブ音源が流れてるので、そちらにも注目していただけるとありがたいです。

【CHAOS TV】第67回『花魁ROCKER』【CLUB CHAOS】

つしまみれ

2021年11月21日 | 邦楽
先日ここに書いたキノコホテルだけど、アップルミュージックページの同じタイプのアーティストのところにあったつしまみれというバンドを聴いてみた。
全く知らないアーティストだけど1曲目の不思議な感じに惹かれて、2曲目3曲目と聴きすすんでいくとなかなか面白そうなアルバムだったのでDLした。
どんな人が歌ってるんだろう、きゃりーぱみゅぱみゅみたいな不思議ちゃんかな、と動画を見てみたらぜんぜん違った。
「おらー!このバカども!会いたかったぞー!」とか叫んでて「おまえら20周年祝う気あんのかー!」と喚いて客席にダイブしたりしていて凄く面白い、バリバリのパンクバンドだった。
そう、すでにデビューから20年を超えているベテランだったのだ。
ということは年齢も決して若くはないはずなのに、メチャクチャパワフルなワールドツアーとかやっていて、アメリカやヨーロッパやアジア圏でもコアなファンがいるようである。
「NEW」というこのアルバムは、パンクというよりニューウェイブで、適度なポップ感がいい。
初期(まだパンクバンドだった頃)のゴーバンズや泯比沙子の過激じゃないタイプの曲に通じるものがある。
ギターの音色がディストーションがとても弱く、クランチとクリーンの間くらいで、そのプレイスタイルも含めてなかなか個性的だ。 

と、ここまで書いた時点で、つしまみれの新しいアルバムが出たようである。
「酒まみれ」というアルバムで、全曲アルコールに関した曲ばかりだ。
曲名を並べてみると

1.ビール
2.SHOT YOU(焼酎)
3.ウイスキーちょうだい
4.日本酒
5.ウォッカウォー
6.オレ!テキーラ
7.わたしワイン
8.乾杯まみれ
9.日本全国酒飲み温度

全力でふざけていて大変よろしい。
インディーバンドだからこそ出来るメチャクチャ感が突き抜けてて、極めて少数の人に熱烈に支持される内容だ。
また、「日本酒」の和風なメロディ、「ウォッカウォー」のロシア民謡みたいなメロディ、「オレ!テキーラ」はメキシコ風といった酒の産地に因んだアレンジもいい。
最後の「日本全国酒飲み音頭」はバラクーダのカバー。

SHOT YOU / つしまみれ TsuShiMaMiRe


つしまみれ - 脳みそショートケーキ [Live at Yoshi's in San Francisco 8.16.2009]

最強ギタリスト決定戦!

2021年11月14日 | 音楽
前のライブのとき、お店から「GUITARIST CLASH 2022」というイベントのお誘いがあった。
これの内容がすごい。

くじ引きでベース・ドラムメンバーを確定。
簡単な打ち合わせ・セッティング後3分間演奏。
(ラスト30秒は赤い照明)
出演者・観客の投票で最強ギタリストを決定。
配信・ネット投票予定有り


うわぁ、、、これね、いくらなんでもこんなのにエントリー出来ないでしょ。
「我こそは最強ギタリスト、かかってきなさい!」みたいな人が出るような祭典、僕はそこまで自惚れてません。
最強ギタリストということなので、若い人たちが目標となるであろう30代、よくいってアラフォーくらいの人がエントリーして、その中で上手い人が優勝すればいい。
僕みたいなアラフィフ、しかもヘタクソみたいな人が出てはいけないのだ。
それに、僕レベルの人が最強ギタリスト決定戦にエントリーなんかしてると、三重のギタリストってレベル低いよね、とみんなに迷惑をかける恐れもある。
せっかくお誘いいただいたのはいいけど、お断りさせていただきました。



それともう一つ、面白い話のお誘いがあって、そちらは承諾しました。
詳しくは11月27日のブログで紹介します。

そのもう一つの面白い話の関係で、僕となっちゃんとユキちゃんの3人でケイオスへ行った。
用事は滞りなく終わって、そのあといろいろ喋っていたのだが、あるダメなバンドマンの話題があった。

そのバンドマンはドラマーで一年ほど前にあるバンドに加入したという。
前任ドラマーの後釜として入ったので、バンドのレパートリーを覚えてマスターしなければならない。
しかし、加入から1年経った今もまだ曲をぜんぜん覚えておらず、リハが出来ないらしい。
もちろんライブの予定もない。

こういうとき僕は思う。
先にライブの日程を決めてしまえばいいのに、と。

来週ライブとか、急すぎるのはダメだけど、3ヶ月先くらいで予定を組んじゃえば、曲を覚えざるをえないし、練習もがんばるだろう。
それでも覚えない、覚えられない、ムリというのなら、その人には辞めてもらうしかないし、辞めてもらういい理由にもなる。

上手くなったらライブをしようなんて言ってたら、いつまで経っても上手くなんてならないと思う。
とくに、いつまでも曲をきちんと覚えてこない人や、日々の個人練習をちゃんとやってない人は、どうしても自分に甘くなるので、永遠に上手くならない。
経験上、ライブを重ねなければバンドとしてスキルアップは出来ないと思う。
最初からライブを練習として利用したり、ミスってもOKみたいな気持ちでいるのはダメで、真剣にやってこそライブは最も効果的な練習になり得ると思う。

話は最強ギタリスト決定戦に戻るが、10代とか大学生くらいの人で、腕に自信のある人は、ぜひエントリーしたほうがいい。
他人から見てどうかではなく、自分が勝手に上手いと思ってるだけの人もエントリーすればいい。
技術力がないのに天狗になってる人はその鼻をへし折られたらいい勉強になるし、ホントは上手いけど謙虚な人は自信がもてるようになるかもしれないしで、とても良い経験が出来ると思う。

応仁の乱

2021年11月13日 | 日常
11月10日放送のNHK歴史探偵は応仁の乱だった。
応仁の乱って歴史の教科書には必ず記載されているし、この乱がきっかけで戦国時代になったとも言われているけど、少々わかりにくい歴史だと思う。
よくある、政権に対して不満のあるグループが反乱を起こして鎮圧されました、みたいな単純な話ではないのだ。
そこで今回の歴史探偵では、視点をガラリと変えて、どういう人たちが戦いに参加したのか、どういう武器を使っていたのかという点から見てみるものだった。

まず戦いに参加した人たち。
武士や郎党は当然だけど、戦いが長引いてくるとそれだけでは戦力が足りない。
そこで目をつけたのが、当時飢饉の影響で貧困を極めていた庶民による臨時兵である。
まともな鎧も兜もない、軍事訓練も受けていない人たちをタダでこき使う。
そして、報酬がない代わりに、略奪、強盗を許可したという恐るべきやり方を実施したのだった。
そして京の都は荒れ果て、弱肉強食が罷り通る、北斗の拳とかマッドマックスみたいな世になったという。

またこの時足軽たちが使用した武器として、槍が登場する。
槍自体は南北朝時代にはすでにあったらしいけど、刀や薙刀と違い、わりと素人でも扱いやすいということで、足軽たちに使わせていたらしい。
武術の達人である武士相手に集団戦で槍を用いて戦う、というのが彼らの標準的な戦闘方法だった。

こういった敵の足軽に対抗するため、屋敷の周りは堀が掘られ、高い塀が巡らされた。
そして、見張り用の櫓である井楼櫓が建てられた。
こういう土木工事や築城なども足軽の仕事で、寺社などから木材を略奪して作ったという。
とくに井楼櫓は、なんと30メートルもの高さがあり、そこから遠くまで見渡し、敵の行軍を察知したり、上から弓矢を浴びせたりした。

そしてここに新兵器が登場する。
三眼銃という、銃身が3本束ねられた銃の元祖みたいなもので、火薬を入れて爆発力で石を飛ばすもの。
中国なと大陸や沖縄で使われていたものだが、応仁の乱でも使用されていたらしい。
僕はこの三眼銃という存在を全く知らなかった。

乱は11年も続いたため、京の街はすっかり荒れ果て、それが日本全土に広まった。
もはや、なんのために戦っているのか誰にも分からない状態となり、それが戦国時代の幕開けとなる。
そして足軽たちの行いがあまりに酷いため、とうとう大名たちは足軽に報酬を与えて、無闇に略奪や強盗をさせないようにした。
きちんとした兵隊として雇うようになったのだ。
後の世に足軽を上手に使い天下を統一を目指したのは織田信長で、その後豊臣秀吉や徳川家康により長い戦国時代は終わりを告げたのだった。