Music Mania

No Music No Life

入院6日目

2022年05月31日 | 入院生活とその後
早いもので入院して6日目に入った。
最近ではベッドから車椅子への乗り降りも慣れたものだ。
無事な右足は筋トレしたほうがいいとのことなので、ベッドの上で出来る運動をしている。
また、負傷した左足も指先は動くので、それも動かしといたほうがいいらしい。
1日でも早く退院して社会復帰するために、しっかりやっておこう。

入院中の昼間何をしているのかというと、ほとんど本を読んでいる。
妻に頼んで家にある小説本を適当に持ってきてもらったのを読んでいるが、すでに5冊読んだ。

・「1973年のピンホール」村上春樹
・「色彩を持たない田﨑つくる」村上春樹
・「傷痕」北方謙三
・「標的」北方謙三
・「雨は心だけ濡らす」北方謙三

久しぶりに読んだ北方謙三はおもしろい。
エンタメ小説としてよく出来ている。
まだ他に数冊あったと思うので今度持ってきてもらおう。
実は家にはそれほど多くの小説本はない。
ほとんどは年末に売ってしまうからだ。
今も家にあるのは、また読みたいと思ったものだけなのだ。

スマホはあるのでネット三昧したいところだが、今月は使いすぎてスローモードに入ってしまった。
これでは思うようにネットが出来ない。
LINEとSNS、それと自分のブログくらいである。
来月になったらリセットされるけど、Wi-Fiがないので、YouTubeがあまり見れないのが残念だ。

入院4日目

2022年05月28日 | 入院生活とその後
入院して4日目、部屋は3つ目、次々と入れ替わるようにいろいろな担当の人が現れる。
最初の部屋の主担当の看護士とその補助の人、その部屋の薬剤師、リハビリ担当、夕方になれば2交代目の看護士、夜になると3交代目の看護士、さらに掃除担当や、そのエリアのリーダー的な人などがやってくる。
部屋が変わるとまた違うそれぞれの担当がやってくる。
3部屋目の外科エリアでも同じくらいの人がやってくる。
もう誰が誰なのかぜんぜんわからない。
僕のようなオッサンがこんなこと書くといやらしさが出てしまうけど、看護士の女性の皆さんは全員若くて綺麗な人である。
そしてこちらが申し訳ないくらい優しい。
もしかすると、弱ってる自分の世話をしてくれる人は、全て白衣の天使に見えるだけなのか?
よくドラマなどでジジイが「うちの息子の嫁にどうだ」なんて言ってたりするけど、気持ちはわかる気がする。

病院の食事は美味しい。
質素ではあるけど普通に美味しいので、退屈な入院生活の中の小さな楽しみである。
これは、僕が病人ではなくケガ人だからなのかもしれないけど。
朝は基本的にご飯、味噌汁、それともう一品(煮物など)と納豆もしくはふりかけ、そして小さな牛乳がつく。
昼と夜はメインとなる肉か魚の料理と小鉢が二つ、そしてご飯だ。
量は僕が食べて腹八分目くらいなので、とても健康的だ。
普段の食事がこれだと痩せると思うけど、入院中は運動量がとても少ないので、これくらいでいいと思う。
もちろん間食はないし、お見舞いもコロナの関係で禁止となってるので、差し入れもない。

本当なら今日は岡崎で野外ライブだ。
悔しいくらいの野外ライブ日和である。
花魁ROCKERの代わりに出るのはなっちゃんの別バンド、スキァンティである。
きっと素晴らしいライブを披露して、岡崎のロックファンを唸らせることだろう。
僕は病室から応援するしかない。

まさかの入院

2022年05月27日 | 入院生活とその後
それは水曜日の朝だった。
夜はバンドの練習があるので、クルマのトランクに機材を積んで玄関に戻ろうとした。
クルマの前をグルリと回ればいいんだけど、いつも近道をするため、高さ約80センチほどの段差を飛び上がっている。
しかし、その日は足が滑って左足のスネをコンクリートに思い切りぶつけた。
すぐに立ち上がろうとしたら、左足に今まで感じたことのない嫌な痛みが走って、全く立てない。
直感的にヤバイことになったと思った。
骨が折れてるかもしれない。

這うようにして部屋に戻り、緊急で診てもらえる病院を探す。
すると病院から今すぐ来てくださいとのこと。
妻に運転してもらって鈴鹿の総合病院へ行った。
今すぐ来いとのことだったのに、1時間くらい待たされた。
ようやく自分の番が回ってきて、まずはPCR検査を受ける。
その後、レントゲンを撮り、MRIで詳しく見る。
結果は最悪だった。
スネの骨が真っ二つに折れていて、手術が必要だという。
さらに、金属のつっかえ棒を入れなくてはならないという。
3〜4週間の入院と一年ほど通院せねばならないとのこと。
なんてこった!
これは大変なことになった!
まず会社へ連絡を入れる。
そしてバンドメンバーに連絡を入れて、土曜日のライブはキャンセルとなる。

足にギブスを巻いた。
今から手術をするのか聞いたら、まずははれが治まってからで、一週間後の6月1日にオペだという。
とりあえずそのまま入院となり、一般病棟が空いていないようなので、集中治療室の部屋に入れられる。
そこはケータイ、スマホは持ち込み禁止、テレビも何もないけど、個室だった。

左足は安静にしてたらそれほど痛くはなかった。
一般病棟に入ればスマホが使えるし、テレビもあるのでだいぶ退屈しのぎにはなるだろうけど、ここには何もない。
いつまでこの部屋にいなければならないのかわからないけど、とりあえず寝るしかない。
窓の外の景色は青空と雲しか見えない。
次の日は雨天だったので、それすらも見えなかった。
夕方くらいに妻からの差し入れで小説本を10冊くらいもってきてもらったので、だいぶマシになった。

木曜日の午後から一般病棟に空きが出たのでそちらへ移る。
ようやくベッドから自力で車椅子に乗り、自力でトイレに行くことが許可されたので、少し気が楽になった。
夕方くらいに自分のスマホが届いたので、SNSで状況報告をする。
たくさんの方からお見舞いや励ましの言葉をいただいた。

金曜日、またしても病室がかわった。
それまでいたのは内科だったので、外科の部屋にかわったのだ。
これはよかった。
少しも迷惑ではないのだけど、最初の部屋は生死の境を彷徨ってる人がほとんどで、次の部屋も消化器系の重病人ばかり、一晩中うめき声や叫び声が聞こえてくる環境だったのだ。
それは仕方ないし、迷惑でもないんだけど、比較すると外科部屋は平均年齢が若くて、落ち着いているのは事実だ。
たぶん僕の横の人はまだ10代だろう。
手術まであと5日、今はまだ安静期間である。

アデル30

2022年05月24日 | 音楽
昨年末に発表されたアデルの新作アルバム「アデル30」を聴いている。
一言で言ってこれは傑作である。
ややレトロ感のある大人びた内容で、まだ30代前半とは思えないほどアダルトタッチだ。
歌詞の内容はアデル自身の私的なもので、離婚した夫や幼い息子のことなどが歌われる。
なかでも3曲目「マイ・リトル・ラブ」という曲はこのアルバムを象徴するもので、夫や息子との心のすれ違い、孤独、寂しさに満ち溢れており、途中の語りのパートでは泣きながら心の内を打ち明けている。
サウンドとしてはアナログ色が強く、生ピアノの響きが美しい。
僕はこれを聴いていると、ジョン・レノンの1stソロアルバム「ジョンの魂」を思い出す。
「ジョンの魂」も無駄をいっさい省いたシンプルこの上ないサウンド構築だったが、その方がより生の心の叫びの表現にむいているからだ。
アデルの新作は、ジョンほどストイックではないけれど、シンプルでアナログなサウンドアプローチの方が表現者としてふさわしいと考えたのかもしれない。
その反面、わりとゴージャスに聴こえるアレンジの曲もある。
60年代のR &Bのように、あくまでもアナログで生楽器による(と思われる)演奏でぱーっと盛り上がる。
とくにラストの「ラブ・イズ・ア・ゲーム」なんて、知らずに聞いたら本当に60年代の曲に聴こえる。

【離婚で板挟みになっていた息子への歌】My Little Love / Adele【洋楽 和訳】


【愛なんて愚かものの遊戯よ】Love Is A Game / Adele【洋楽 和訳】

シド、羊文学、野宮真貴

2022年05月23日 | 邦楽
シド「海辺」

ヴィジュアル系バンド、シドの新作アルバムである。
僕はこのバンドを初めて聴いたけど、とても親しみやすいメロディがあり、わりと万人向けな感じがした。
僕のような50を過ぎてる人間からすると、メロディラインに昭和歌謡の匂いを感じることができる。
彼らの年齢は知らないけど、おそらくまだアラフォー未満だろう。
それでこのメロディセンスはどこから来たのだろう?
一種の昭和ブームから来てるのかもしれない。
現に若い人の間で、昔の歌謡曲なんかも人気らしい。
他のアルバムはまだ聴いてないのでわからないけど、こういったメロディセンスがあるというのは大きなアドバンテージがあると思う。

シド『海辺』全曲ティザー


羊文学「アオワ・ホープ」

オルタナ系バンド、未文学の新作アルバムである。
風変わりなバンド名はそれだけでインパクトがある。
羊で文学というと、どうしても村上春樹的なものを感じるのだが、Wikiによると関係なさそうだった。
このバンドはボーカルがなかなか魅力的だと思う。
決して歌唱力で聴かせるタイプではないけど、声質がいいのか、歌い方がいいのか、ひきこまれるものがある。
あと、サウンド作りのセンスがいい。
バンドとして、やはり演奏力を売りにするタイプではないけど、音色とフレーズの選び方がとてもうまい。

羊文学「光るとき」Official Music Video (テレビアニメ「平家物語」OPテーマ)


野宮真貴「ニュービューティフル」

元ピチカートファイブの野宮真貴の新作アルバムである。
この人、僕より年上だとは思ってたけど、もう還暦らしい。
だが、その歌声は昔と変わらず今も若々しく、知らずに聴いたらまだ20代で通用するくらいだ。
もちろん曲調も若々しく、アダルトテイストに走ることなく自分らしいと思われるポップスが詰まっている。
この中で昭和テイストだなと感じるのは、クレイジーケンバンドの横山剣が曲提供とデュエットボーカルを披露する「おないどし」だ。
完全に横山節メロディーだけど、野宮真貴のボーカルもパズルのピースがピタッと収まるみたいに相性がいい。

野宮真貴&横山剣「おないどし」LIVE MOVIE-Maki Nomiya & Ken Yokoyama (CRAZY KEN BAND)"Onaidoshi" LIVE MOVIE