Music Mania

No Music No Life

バカッター騒ぎはオワッター

2013年10月27日 | 日常
飲食店などで従業員が悪ふざけをしている写真をツイッターに投稿し、社会問題になるという一連の騒ぎ、今はブームが終わったかのように収まりつつある。
軽いイタズラのつもりでやったことだと思うが、その代償はかなり大きく、いい加減マネをする人はいないだろう。

僕はこの騒ぎの処分が全体的に厳しすぎるような気がしている。
この程度のことで、店が閉店に追い込まれるとか、やりすぎではないのだろうか。
ある店では、ツイッターが炎上したとき、連日連夜苦情の電話が鳴り止まなかったという。
わざわざ電話番号を調べて、苦情の電話をいれるなんて、僕にはよほどヒマなんだなと思えるが。
食中毒になったとか、そんなわけではないだろう。
もしかすると、その店に行ったこともない人までが、ここぞとばかりに叩きまくっている気がする。
その従業員に厳重注意、せいぜい解雇するくらいでいいんじゃないのか。

少しの悪でも、社会正義の名の下、全力で叩く。
僕はそんなギスギスした社会は窮屈に感じる。
これは今の日本にある「失敗を許さない風潮」と同じだと思うのだ。

失敗を許さない社会からは何も生まれない。
人は失敗したり、ミスをしたりして成長し、学んでいくものだろう。
絶対に失敗しないシステムをつくるより、失敗を許容できるシステム、失敗を次に活かせるシステムでなければならないと思う。
絶対失敗しないシステムを作ろうとすること自体が、すでに失敗なのだ。
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桃栗3年柿8年、そしてKISSは熟成40年

2013年10月26日 | KISS


今週はキッス祭ということで、来日コンサートを楽しんだ人も多いと思う。
僕は行くことが出来なかったのだが、各種掲示板などでライブに行ったファンの声を読むと、今回もいつも通り素晴らしいステージを見せてくれたことに安心する。
いや、いつもにもましてこの来日には気合が入っていたように感じる。
まるで今が旬のバンドであるかのようだ。

2000年~2001年のフェアウェルツアー以降、キッスは方向が定まらず迷走していたように思える。
1996年のリユニオンで70年代を上回る人気を得た彼らだったが、アルバム「サイコ・サーカス」レコーディング時の苦労、ピーターの腕の不調などから一旦解散を決定する。
しかしなぜか解散せずにダラダラとバンドは継続し、ピーター、エースは脱退、かわりに彼らのメイクを施したエリックとトミーは安定したプレイを行うものの、ファンからはニセモノ扱い。
新作アルバムは出さず、同じようなセットリストのツアーが繰り返され、日本公演での観客動員数も減る一方だった。

この状況を打開したのは、2009年に11年ぶりのニューアルバム「ソニック・ブーム」が発売され大ヒットを記録したことだ。
アメリカ本国では、ここから再び上昇気流に乗り始めるのだが、このアルバムは日本盤が発売されなかったことにより、日本ではまだ盛り上がらない。
それも2012年のアルバム「モンスター」により、ようやく日本でもキッス人気が復活し、来日を待つ空気が濃厚になったと言える。
ここにきてようやくエリックとトミーが「今のキッス」として認められるようになったことも大きい。

こちらのテレビ番組に出演したとき、ポールはデビューから40年、ようやく理想の状態になったといっている。
ファンからすれば、「そんなはずないだろう」と思うが、中の人からすれば、いい人間関係の中でバンドが出来るのは素晴らしいことだろう。



来日公演のセットリスト(幕張)

1.Psycho Circus
2.Shout It Out Loud
3.Do You Love Me
4.I Love It Loud
5.Hell or Hallelujah
6.War Machine
7.Sukiyaki Song
7.Heaven's on Fire
8.Calling Dr. Love
9.Say Yeah
10.Shock Me / Outta This World ~Guitar and Drum Solos
11.Bass Solo ~ God of Thunder
12.Lick It Up
13.Love Gun
14. Rock and Roll All Nite
15.Detroit Rock City
16.I Was Made for Lovin' You
17 Black Diamond
18.Rock and Roll All Nite

タワーレコードでのインストアイベントの様子







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自販機たずねて三千里

2013年10月20日 | 日常
自販機のハンバーガーというのをご存知だろうか?
昭和の頃、よく街道沿いのドライブインやゲームセンターなどで売ってた1個150円から250円くらいのもので、お金を入れてボタンを押すと箱入りのバーガーがレンジで温められて出てきた。
僕の地元では、普通のハンバーガーの他、チーズバーガーも選べたと思うが、味はまあまあだったと思う。
ハンバーガー以外では、定番のカップラーメンのほか、生めんタイプのうどんやカレーライスも自販機で買えた。
まだ24時間営業のコンビニが普及する前は、こういう自販機食品が多くあったと思う。

今はすっかり見かけなくなったが、あるところにはあるようで、これを探し出して食べに行くのを趣味とするマニアも存在する。
たとえばこの方「黄昏ドライブイン」。
この情熱たるや、驚きを通り越して尊敬の念すらいだく。
とくにこれらの記事を見ていただこう。
・山奥をくたくたになりながら行ったオートスナック一休
・二日かけて到着した佐原商店
・駅から1時間も歩いて行ったドライブイン七輿
いや~、僕はこういう人好きだな。
もう変人道まっしぐらだ(笑)

このHPによると、この自販機バーガーいよいよ継続が難しくなっているようだ。
僕は自販機というのは日本の一つの文化だと思う。
無くなりつつある食べ物の自販機を、こういう形で記録に残すのは、意義のあることかもしれない。
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新しい「NEW」

2013年10月19日 | ビートルズ
ポール・マッカートニーの新譜が発売された。
今回のテーマは「バック・トゥ・ビートルズ」だという。
先行シングル「NEW」を聴くと、たしかに「サージェント・ペパー」に入ってるような、ポール節のポップでホノボノした曲だった。
アルバムに1曲くらいこういうのが入ってるならいいが、全曲こんな感じだったらイヤだなと思った。
で、あまり期待せずに聴いたのだが、1曲目で予想をいい意味で裏切られた。
一瞬CDを間違えたかと思うほど、ロックな曲だったのだ。

全曲聴くとアップテンポのロックばかりではなく、いろいろなタイプの曲があるのだが、決して懐メロではなく2013年のサウンドだ。
とても70過ぎのおじいちゃんの新譜とは思えない、若々しさにあふれていると思う。
親しみやすいメロディに、適度にビートルズ風、適度に斬新で未来的なアレンジ、この辺のバランス感覚が優れている。
それに、ムダに長い曲がないのもコンパクトでいいと思う。

僕はポールのソロは大昔に「マッカートニー2」を聴いたのと、あとはマイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーとコラボした曲くらいしか知らない。
なので過去のアルバムと比べてどうかはわからないが、このアルバムはかなりいいと思う。
どうしても過去の栄光と比較される彼だが、あれだけ名曲を量産して、いまだにこれだけの曲が書けることが凄い。

ポールはお金のために音楽をやっているのではない。
お金なら腐るほどある。
純粋に音楽が好きで好きで仕方がないのだ。
もしかすると彼は、音楽の仕事をしているのではなく、大好きな音楽をやって遊んでいるだけなのかもしれない。

ポール・マッカートニー「NEW」

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F-1日和

2013年10月13日 | クルマ
一昨日の11日から鈴鹿サーキットでF-1日本グランプリが開催されている。
今日は本戦ということで、10数万人の人がサーキットへ行ってるようだ。
おかげで、昨日からF-1カーの爆音が家にまで聞こえてくるのだが、これも年に一回のお祭りみたいなものでけっして不快ではない。

僕がF-1を知ったのは小学生のときで、ちょうどスーパーカーブームの頃だ。
タイレル(現ティレル)の6輪車というのが人気だったのだが、今思えばこの発想は凄いと思う。
前輪にかかる空気抵抗を軽減するためにタイヤの外形を小さくし、それだけだとグリップ力やブレーキ力が不足するため6輪にしてあるわけだが、「クルマは4輪」という常識に縛られない画期的なアイデアだと思う。



僕はタイレル6輪車も好きだったが、フェラーリのエアダクトがピョコンと飛び出したちょっぴり不恰好なスタイルも味があって好きだった。
ただ、僕が興味を持っていたのはレーシングカーのカッコよさだけであって、F-1レースについては全くの無知だった。



やがて日本でもF-1レースが開催されるようになる。
史上最速のバトルといわれ、それはそれは凄まじいばかりの人気だったわけだが、そのF-1人気を後押ししたのはアイルトン・セナやアラン・プロストといったスターレーサーだった。
プロスポーツとして人気が沸騰し、深夜のF-1中継を見ていた熱心なファンも多かった。



で、僕もF-1大好き人間だったかというと、実はそうではない。

基本的に流行りに乗るタイプだが、自分の好みに合わなかったら無理してあわせることはない。
F-1も友人が熱狂的なセナファンだったこともあり、何度もその魅力について語ってくれたし、海外のレースもテレビで見ていた。
本物のF-1カーのコクピットに座ったこともある(ものすごく狭くてハンドルを外さなければ入れなかった記憶がある)。
それでもあまり面白いと思えなかったので、今もとくに興味はない。



世間ではF-1人気は落ちたように思われているが、それは違う。
鈴鹿サーキットの観客動員数はバブル期と変わらず、しかも以前と違って本当のファンだけが集まっているのだ。
それもレース観戦だけでなく、待ち時間、ホテルや車中泊、遊園地など、トータルでのレジャーとして楽しんでいる人が多そうだ。
今日は行楽日和なので、行かれた方は思う存分楽しんできてください。

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