池田理代子の名作漫画「ベルサイユのばら」の新刊が40年ぶりに発売された。
本来全10巻で、主人公が死んで終わっているのだが、今頃になってファンの要望に応えたのだろうか?
内容は、死んだはずの主人公が生き返るとか、そういうトンデモ内容ではなく、脇役たちの思い出やエピソードになっている。
僕は男のくせにベルばらファンだ。
妻の影響である。
最初は「はぁ?ベルばら?お目々キラキラの典型的少女マンガだろwww」と、全く興味がなかった。
だいたい女子小中学生相手のマーガレットだかリボンだか知らないが、そういうマンガ、アニメなんて、大の男が見るもんじゃない。
あるとき、妻が録画してあったアニメ版ベルばらのビデオを見ていた。
同じ部屋にいる僕は、本を読んだりしていたのだが、ときどき見ていた。
物語の前半は、まるでお姫様ごっこみたいな内容で、実につまらないと思った。
しかし、後半になると、革命の匂いが濃厚になってきて骨太で硬派な雰囲気になってくる。
作画のタッチまで、前半の”一休さん”みたいな顔から、”あしたのジョー”みたいになってきた気がする。
後半の軍隊が銃を撃つところなんて、きちんと1列に並び、一斉射撃のあと、後ろの列と入れ替わっている。
こういう、主な視聴者である少女層にはとってどうでもよさそうなところまで、芸が細かい。
その後、妻がブックオフでベルばらの原作をまとめ買いしてきたので、僕も1巻から全部読んだ。
これはスゴイと思った。
僕は元々NHK大河ドラマみたいな歴史ものが好きなので、こういうのは好きなジャンルだ。
最初は違和感のあった少女漫画タッチも、慣れれば気にならなくなった。
女子小中学生でも読めるわかりやすさと、大人の読者をも引き込む深さとマニアックさが高い次元で両立している。
とくに主人公オスカルをはじめとした架空の人物と、マリー・アントワネットやフェルゼンなど実在の人物との絡みが絶妙であり、それらが一体となって史実を捻じ曲げることなく違和感なく仕上がっている。
物語の大筋が2本あり、一つは主要人物4人の恋愛ストーリー、もう一つは栄華を極めたフランス王朝の繁栄と没落だ。
恋愛のほうはいかにも女性好みの、不倫、三角関係、身分違いの恋、死に別れ、など、昼ドラや韓流ドラマも真っ青な濃さで、読者を愛の渦に巻き込む。
歴史漫画としては、作者の歴女っぷりがこれでもか、というくらい発揮されており、司馬遼太郎なみの下調べがされているのかもしれない。
ちなみに、ベルばらの続編といわれる「エロイカ」はさらに硬派な内容で、いちおうベルばらの登場人物も出てはくるものの、恋愛はほとんどなく戦争と政治の物語になっている。
もし、「たかが少女マンガじゃないか、プゲラww」みたいに思ってる人は考えを改めたほうがいいと思う。
僕のように。
本来全10巻で、主人公が死んで終わっているのだが、今頃になってファンの要望に応えたのだろうか?
内容は、死んだはずの主人公が生き返るとか、そういうトンデモ内容ではなく、脇役たちの思い出やエピソードになっている。
僕は男のくせにベルばらファンだ。
妻の影響である。
最初は「はぁ?ベルばら?お目々キラキラの典型的少女マンガだろwww」と、全く興味がなかった。
だいたい女子小中学生相手のマーガレットだかリボンだか知らないが、そういうマンガ、アニメなんて、大の男が見るもんじゃない。
あるとき、妻が録画してあったアニメ版ベルばらのビデオを見ていた。
同じ部屋にいる僕は、本を読んだりしていたのだが、ときどき見ていた。
物語の前半は、まるでお姫様ごっこみたいな内容で、実につまらないと思った。
しかし、後半になると、革命の匂いが濃厚になってきて骨太で硬派な雰囲気になってくる。
作画のタッチまで、前半の”一休さん”みたいな顔から、”あしたのジョー”みたいになってきた気がする。
後半の軍隊が銃を撃つところなんて、きちんと1列に並び、一斉射撃のあと、後ろの列と入れ替わっている。
こういう、主な視聴者である少女層にはとってどうでもよさそうなところまで、芸が細かい。
その後、妻がブックオフでベルばらの原作をまとめ買いしてきたので、僕も1巻から全部読んだ。
これはスゴイと思った。
僕は元々NHK大河ドラマみたいな歴史ものが好きなので、こういうのは好きなジャンルだ。
最初は違和感のあった少女漫画タッチも、慣れれば気にならなくなった。
女子小中学生でも読めるわかりやすさと、大人の読者をも引き込む深さとマニアックさが高い次元で両立している。
とくに主人公オスカルをはじめとした架空の人物と、マリー・アントワネットやフェルゼンなど実在の人物との絡みが絶妙であり、それらが一体となって史実を捻じ曲げることなく違和感なく仕上がっている。
物語の大筋が2本あり、一つは主要人物4人の恋愛ストーリー、もう一つは栄華を極めたフランス王朝の繁栄と没落だ。
恋愛のほうはいかにも女性好みの、不倫、三角関係、身分違いの恋、死に別れ、など、昼ドラや韓流ドラマも真っ青な濃さで、読者を愛の渦に巻き込む。
歴史漫画としては、作者の歴女っぷりがこれでもか、というくらい発揮されており、司馬遼太郎なみの下調べがされているのかもしれない。
ちなみに、ベルばらの続編といわれる「エロイカ」はさらに硬派な内容で、いちおうベルばらの登場人物も出てはくるものの、恋愛はほとんどなく戦争と政治の物語になっている。
もし、「たかが少女マンガじゃないか、プゲラww」みたいに思ってる人は考えを改めたほうがいいと思う。
僕のように。