Music Mania

No Music No Life

真夜中のドア 

2021年01月30日 | 邦楽
松原みきの41年前のシングル曲「真夜中のドア」が世界的にヒットしてるらしい。
なぜ今頃になって再ブレイクしてるかについてはみのミュージックをご覧いただくとして、要はインドネシアのユーチューバーが真夜中のドアをカバーしたらアクセス数が伸びて、かねてから日本のシティポップに注目していた人たちが飛びついたということだ。

今世界で一番売れてる日本人アーティスト!?


僕は松原みきという人も真夜中のドアという曲も知らなかった。
19879年にデビューして、この曲がシングルとして少しヒットしたようだけど、どちらかと言えば通向きの歌手のようだ。
残念ながら若くして亡くなられたようで、もし生きてたら現在61歳になる。

というわけで、早速松原みきを聴いてみた。
どうせなら他の曲も聴きたいので、ファーストアルバムから聴いてみた。
当時まだ二十歳だけど、大人の色気を感じさせるボーカルで、ムチャクチャ上手い。
いかにも1980年頃のシティポップで、曲のクオリティは高く、抜群の歌唱力で歌い上げる。
アルバムに自作曲はなく、詩も曲もライターによるものだが全11曲、ロックあり、ファンクあり、ディスコあり、捨て曲なしだ。

というわけで、ここでようやくYouTubeでテレビ出演映像を見る。
なかなかキレイな人で堂々と歌っている。
もっと売れてもよかったのに、と思うけど、自作自演ではない歌手で、アイドル全盛期の80年代初頭では厳しかったのかもしれない。
バックはカステラムーンという松原みきの専属バンドで、ため息が出るほど上手い。

真夜中のドア  松原みき  1980

ディスカバービートルズ その32

2021年01月30日 | ビートルズ


1月24日放送のディスカバービートルズは、先週に続きアルバム「レット・イット・ビー」からB面。
以前のようなバンドとしての絆が失われつつあるなか、もう一度原点に戻ろうよというポールの提案から始まったセッションは、結局はきちんとした形にならないまま、次のアルバム「アビーロード」の制作に入ってしまう。
未完成のテープを完成形にしたのは先日亡くなったフィル・スペクターだが、ここでジョージ・マーチンではなくフィルに任せたのは、ポールがジョンとジョージに気を使ってのことだとも言われている。
このセッション時、ポールは久しぶりにヘフナーのバイオリンベースを使用しているが、これも初期の頃の感覚に戻すためだという。

B面1曲目は「アイブ・ガッタ・フィーリング」で、これはポールの作った曲とジョンの作った曲を合体させたもの。
この曲の後半、この2曲が違和感なく混ざり合うところは、事情を知ってるものからするとグッとくる部分だ。
続いて「ワン・アフター・ナイン・オー・ナイン」は、デビュー前のロックンロールナンバーで、このタイミングでこれを持ってくるのも原点回帰の一つだろう。
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」はこのアルバムでは曰く付きの曲で、ポールはこのバージョンが気に入らないため、数十年後「レット・イット・ビー・ネイキッド」が作られることになる。
この曲に関しては、僕はポール主導のネイキッド版より、オリジナル版のほうが好き。
ジョージ作の「フォー・ユー・ブルー」、影の薄い曲だけど、ジョンのスライドギターがいい味を出している。
最後は『ゲットバック」、シングル版とは違うバージョンだ。

ビートルズの影響が濃い、ピートリーなアーティストのコーナー、今回は杉真理のバンド、ボックスだ。
本当にビートルズが大好きな人が集まって、ビートルズの影響を音で表現している。
これについて、僕はネタとしてやる分にはいいけど、全部こういうのばかりというのはちょっと好みじゃない。
それに日本語でビートルズ風の曲をやるとグループサウンズっぽくて、あまりカッコいいとも思えない。
杉真理の音楽はシティポップのアルバムの方が好きだ。

さて昨日だったかな、みのミュージックで中級者向けのビートルズという動画があがった。
ビートルズ全曲聴いて、それぞれのメンバーの声の違いがわかり、ざっとビートルズ史がわかるくらいななったら、次に何を聴くべきか、という内容。
みのさんは、次はアンソロジーシリーズをお勧めしている。
はい、僕もこれをお勧めします。
そして、ビートルズ出演映画を勧めている。
普通はそうだろう、それについて意義はない。
ただ個人的にはビートルズ映画は興味ない。
それと、異色のリミックスアルバム「ラヴ」。
これ、かなり面白いです。
まだ聴いてないビートルズ中級以上の人がいたら、是非オススメ。
ただし、あんまり何回も聴くものでもないかな。

中級者向けのザ・ビートルズ

歴史は繰り返す

2021年01月23日 | 日常
今の時代、面白いユーチューバーが多くてけっこう楽しませてもらってる。
僕が見るのは、音楽系の他は歴史系が多い。
歴史とはいっても僕が興味を示すのは明治までだ。
それ以降はイデオロギーや政治の対立、国家間の政治的取り引きの材料になり、それが領土問題や慰安婦、徴用工の問題に繋がる、つまりまだ歴史ではなく現在進行形の事案なのだ。
これが歴史になるには、あと100年くらいかかるだろう。
ただし、政治利用されていないことについてはすでに歴史の一部になり、それらについては関心あります。
例えば、ミリタリー趣味からくる兵器の性能とか、ミッドウェー海戦の両軍の戦力比較とか日本軍の敗因とか、あるいは大衆音楽の歴史であるとか、戦後の復興とか。

と前置きが長くなってしまったが、今日ご紹介するのは感染病の歴史。
解説はユーチューバー「非株式会社いつかやる」という人たちだ。
世界史の戦争の戦術などにすごく詳しくて、わかりやすく解説してくれてるが、ここは季節柄これにした。
これを見ると昔から「コレラなと存在しない」とか「スペイン風邪など大したことない、ただの風邪だ」とかいう人が一部いたらしい。
歴史は繰り返すものだ。

7500万人がタヒ亡!【黒タヒ病・ペスト】その背景に驚きを隠せない!#1


7000万人消した【天然痘】驚愕の感染症に人類が勝利した⁉【閲覧注意】#2


致死率、脅威は疫病No.1【コレラ】ペストの再来と言われた伝染病【閲覧注意】#3


感染者2億人以上!?【マラリア】今も被害を与える壮絶な感染症#4


5億人が感染!?【スペイン風邪】はまさに最強だった!


マービン・ゲイ

2021年01月23日 | 音楽
今月のアルバム3枚。

マービン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイング・オン」



名盤中の名盤と誉高いアルバムだけど、僕は初めて聴いた。
なんといってもローリングストーン誌の偉大な名盤1位である。
アビーロードもペットサウンズも狂気もネバーマインドもおさえて、堂々の1位と来れば、それは是が非でも聴かねばならないのである。
というわけでアルバムを再生したら、9曲39分間、とても心地いいグループに包まれることになった。
さわやかで、春の暖かな日差しと、若葉の匂いを感じるような楽曲軍だけど、詩の内容は社会へのメッセージ色が濃いと言われる。
ただ、このアルバムがここまで評価が高い理由はまだわからない。
そんなに軽いアルバムではないようなので、さらなる聴き込みが必要と思われる。

Marvin Gaye - Mercy Mercy Me (The Ecology) [playlist-friendly]




ラヴァーン・ベイカー「ベリー・ベスト・オブ」



キング・オブ・ロックンロールといえばエルビス・プレスリー、ロックンロールに別名を与えるとすればチャック・ベリー、そしてロックンロールの女帝といえばラヴァーン・ベイカーである。
当ブログでラヴァーン・ベイカーを取り上げるのは2回目だけど、実はあまりよく知らない。
なので、手っ取り早く知るためにベストを聴いたら、僕の想像以上にロックンロールしていて良かった。
ロックンロールとはいっても、かなり初期の創成期といえるくらいの時期なので、アップテンポのジャズポップといった感じだ。
バラードやポップスやブルースもあって、ソウルフルなボーカルがとてもいい。

1961 HITS ARCHIVE: Saved - Lavern Baker



ジョージ・ベンソン「ブリージン」



80年代初め頃、ジョージ・ベンソンは日本でもかなり人気が高かった。
この頃は僕もこの手のポップなフュージョンが好きでよく高中正義とか聴いてたけど、ジョージ・ベンソンもずっと聴きたいと思ってた。
けどレコードを買う勇気がないし、周りでも持ってる人がいなかったので聴けなかったのだった。
あれから40年近く経過して、ようやくジョージ・ベンソンを聴いたんだけど、とても良かった。
もしあの頃このレコードを買ってたらかなりハマっていたことだろう。
内容は想像以上にポップで、さわやかなポップフュージョンだ。
実はこのアルバムは1976年発表で、意外に古い。
でもサウンド的にはすでに80年代の音である。
おそらく高中正義はジョージ・ベンソンの影響をかなり受けてるのではないだろうか。

George Benson - Breezin' (1976).wmv


ディスカバービートルズ その31

2021年01月23日 | ビートルズ


1月17日放送のディスカバービートルズは、アルバム「レット・イット・ビー」からA面だった。
レットイットビーが先なのかアビーロードが先なのかについてはいろいろな意見があるところだけど、番組としては、レットイットビーはゲットバックセッションから生まれたものということで、先にこちらからにしたようだ。

久しぶりにこのアルバムのA面曲をきちんと聴いたけど、スタジオライブ形式なため、全体に荒さが目立つ。
まだ慣れていない新曲、しかもバンドの人間関係が悪い状況のなか、一発録音というのは、なかなかビートルズといえど難しかったようだ。
おかげで未完成のまま次のアビーロード制作に入ってしまう。
残されたテープを編集して一枚のアルバムとして完成させるという困難な仕事を請け負ったのがフィル・スペクターで、これがまた新たな軋轢を生むことになる。

このアルバムのタイトルナンバーであるレットイットビーは、いくつかのバージョンがあって、僕としてはこのアルバムバージョンより、ジョージ・マーチンプロデュースのシングルバージョンの方が好きだ。
今回、アルバムバージョンを聴いてみて、やはり荒さが目立つように感じた。

それに比べて、おそらくスタジオできちんとレコーディングされたと思われる「アクロス・ザ・ユニバース」は完成度が高い。
とはいっても、これも僕はジョージ・マーチンバージョンの方が好きだけど。
今回この曲の変拍子について杉真理氏が解説してくれたけど、摩訶不思議といってもいいくらい複雑で、それでもそこまで違和感なく聴けるように仕上がってるのはすごいと思う。

と、ここまで書いた時点でフィル・スペクター死去のニュースが飛び込んできた。
殺人罪で晩年を汚し、収監中のなかでの病死だったという。
そうは言っても、ビートルズやラモーンズなど数々の名アルバムを世に送り出したことは紛れもない事実であり、ロック史に名を刻むもの人物である。
ご冥福をお祈りします。