Music Mania

No Music No Life

イエスとラナの新作

2021年10月31日 | 音楽
イエス「ザ・クエスト」

英国プログレッシブロックを代表するバンド、イエスのニューアルバムが出た。
22枚目とのことなので、なかなかすごいキャリアだ。
ジョン・アンダーソンが抜けクリス・スクワイヤが亡くなった今のイエスは、果たしてそれはイエスと言えるのか、という疑問も無きにしも非ずだが、想像以上にイエスらしいアルバムに感じた。
どうしてもジェフ・ダウンズのキーボードとスティーブ・ハウのギターが合わさると、ドラマ期や初期エイジアを彷彿させるけど、今回はそこへ海洋地形学のテイストも加わってるように感じた。
現ボーカルのジョン・デイヴィソンは、全く違和感なくイエスサウンドに同化してるし、ビリー・シャーウッドのベースに文句を言う人もいないはずだ。
ドラムは一時期戦線離脱していたアラン・ホワイトが復帰している。
作品を聴く限りでは問題なく演奏出来てるようだけど、もう身体の方は大丈夫なのだろうか。
曲についていえば、1曲目がとてもかっこよくイエスらしさに満ちたいい曲だ。
しかし2曲目以降はちょっと刺激に欠けるように思う。
メロディセンスはとてもいいので、もう少しスリリングで斬新なアレンジが欲しいところだ。

YES - The Ice Bridge (Official Video)


ラナ・デル・レイ「ブルー・バニスターズ」

今年3月に新作が出たばかりなのに、わずか半年で新作がリリースされた。
それも当初の予定では7月リリース予定だったというから恐ろしくハイペースである。
今回もラナ・デル・レイの世界観に満たされた、ときに異様でときに優しくそして全体的には美しいアルバムである。
個人的には気を衒ったようなアレンジの曲より、ピアノとボーカル中心のシンプルな曲の方が、彼女の秀逸なソングライティングが生かされていていいように思う。

Lana Del Rey - Text Book (Official Audio)

花魁ROCKER 写真撮影

2021年10月30日 | 花魁ROCKER


10月23日のライブ前、今のメンバーでの公式写真がまだだったのでカメラマンに来ていただき撮影してもらった。
前回{2年半前)は桑名市の古民家カフェでの撮影で、そのときは個別の撮影もおこなったこともあり、4時間で400枚くらい撮ってたと思うけど、今回は近くの公園にて全員フォトのみだった。
その代わり、サウンドチェックの様子やライブ本番の写真も撮ってもらった。

サウンドチェック時は、撮られていることに全く気がつかなかった。
出来上がった写真を見て、質感の高さとアングルの上手さにやはりプロは違うと思った。
ライブステージというのは暗いところと明るいところの差が極端なので、写真撮影的にはとても難しいと思われる。

 

その後公園に移動しての撮影。
ここはコスプレの写真撮影なんかにも使われているらしく、僕らのような格好の人がいてもそんなには驚かれないのがいい。
こちらでは4ヵ所ほどで撮影、この日は晴天ということあり、暑くもなく寒くもなくいい撮影日和のおかげで、とくに問題なく完了した。

  

ライブ本番での写真は、バンドの動きが大きいほか、お客さんの動きも大きかったこともあり、あまり写真が撮れなかったようだ。
ただでさえ露出調整が難しいなか、それでもいい感じに撮れてると思う。
ボーカルに光が強く当たっていて、ここで顔をきちんと見せようとすると、どうしても全体が暗くなってしまうのは仕方ないことだ。
実際のライブステージはもう少し明るいです。

  

同じカメラマンで2回目の撮影となると、なんとなくコツがつかめたというか、カメラマンの意図する構図がわかってきたように思う。
おそらくカメラマンが別の人に変わったらまた違うんだろうけど、芸能人のようにしょっちゅう撮影のある人は、自分の見せ方なんかも確定してるんだと思われる。

花魁ROCKER ライブ 四日市ケイオス

2021年10月24日 | 花魁ROCKER
  
  

昨日10月23日は花魁ROCKERのライブだった。
場所は四日市のクラブ・ケイオスで、花魁ROCKERとしては3回目の出場となる。
今回はベーシストがかわって初めての公式な舞台(関係者のみ昨年シークレットライブではお披露目済)ということもあり、空き時間に写真撮影もおこなった。

今回も僕らがトリなので、サウンドチェックは一番最初となる。
撮影を控えているので、この時点ですでに着替え済で音合わせを行い、少し曲のリハも行う。
相変わらずの爆音で、身体にズンズン響いてくる重低音が心地いい。

ライブハウスを出て近くの公園(城跡)で撮影会をおこなう。
このときの様子はまた後日報告します。

撮影が終わって一旦私服に着替え、近くの中華料理屋へ行き腹ごしらえをする。
毎回思うけど、皆さん食べっぷりが気持ちいいです。
なぜか僕以外全員小食だったSTEFANIEと大違いだ。

ライブハウスに戻るとすでにお客さんが集まり始めていて、知ってる顔もちらほら見える。
ライブが久しぶりということは、音楽仲間やライブ常連さんと顔を合わせるのも久しぶりなので話も弾む。
そうこうしてるうちに1番目のアーティストのライブがスタートする。

今回のブッキングは僕ら以外ソロ打ち込み、アコギデュオ、ソロ弾き語りでバンドはなし。
1番目のニシハマタクマさんはオリジナル曲の打ち込み音源をバックに歌うというスタイルで、さわやかなJ-POPだ。
こういう曲を作って自分でアレンジも出来るというのは、何気なくすごい才能だと思う。
昔はなかった新しいスタイルの表現方法だ。
次のタピオカプロテインさんは男女デュオで、女性がギターボーカル、男性がボーカルオンリーというこちらも珍しいスタイル。
この男性の歌唱力が素晴らしく、声量といい音程といい高音のノビといい文句なしである。
女性ボーカルはかわいい感じだけど、力強い男性ボーカルとの相性がいい。
曲はちょっとせつない感じの恋話だ。
3番目のこういちさんは対バン3回目、だけどソロ弾き語りは今回初めて。
昔ながらのロックンローラーな人だけど、弾き語りでのやさいい歌声もいい。
キャラがいいのでMCも楽しい。

そしていよいよ僕らの出番である。
いつものSE華の乱でステージに立つと、思った以上にお客さんが入っていてちょっと驚く。
で、結論から書くと、ケイオスでのライブ3回目にして一番いいライブだったと思う。
お客さんの盛り上がり、音響のバランスの良さ、勢いのある歌と演奏、どれも良かったと思う。
ただし、過去最悪といっていいほどミスの多いライブでもあった。
メンバー全員やらかしていて、後から動画を見返すのがこわいくらいだ。
それでもライブというのは場の空気も含めての印象が大事で、そういう点でいくと過去一の出来だった。
なので、ミス連発してもこれはこれで良しと思えるのだ。
セットリストは自粛期間中に仕込んだ曲中心で、1曲目以外、全て初披露曲である。
昭和歌謡に縛られず、このバンドに相応しいと思う曲は平成、令和の曲も取り上げた。
ほとんど新曲という試みはミスの多さにつながる反面、第二期花魁ROCKERとしての新しさが出せたと思う。
結局のところ、練習不足によるミス多発に対し、お店の音響の良さとお客さんの盛り上がりに助けられた感じだ。

(セットリスト)

1.六本木心中
2.カサブランカダンディー
3.飾りじゃないのよ涙は
4.カモメが飛んだ日
5.古い日記
6.甲賀忍法帖
(アンコール)
7.紅蓮華

花魁ROCKER LIVE CHAOS

ギター再開します

2021年10月23日 | ギター
ようやく客観的にギターが再開出来ることになった。
本日夜8時から四日市ケイオスに花魁ROCKERで出演だ。
昨年の1月以来である。

客観的にギターを弾くのは久しぶりだけど、個人的には全く弾いていなかったわけではない。
ただしあくまでも自称なので、それはウソだと思われても仕方ありません。

よくYouTubeで有名ギターソロなどを弾いてる動画、いわゆる「弾いてみた動画」がある。
皆さん、ものすごく上手くて全くノーミスで弾いてる人が多い。
日本人だけでなく外国人も含めて、弾いてみた動画をあげてる人はプロレベルの人ばかりだ。
と思ったら実は種明かしがあるらしい。
まずは完璧な音源を作り上げる。
ミスってる部分はパンチインパンチアウトで差し替える。
そうやって継ぎ足しして完璧な音源を作ったら、その音源に合わせてアテフリをするのだという。
どうりで皆さん、めちゃくちゃ上手いわけだ。
もちろん、何度も撮り直せば完璧になるだけの腕あってこそ、なので、僕が例えばインギーのアテフリをしようと思っても、僕には弾く腕前がないので不可能だ。
しかし、世の中にはずるい人もいて、誰かが投稿した音源を利用して、あたかも自分がそれを弾いたかのようにアテフリする人もいるのである。

ギターを弾いてます、とSNSなどに投稿しても、その人が本当に弾いてるのかどうかはわからない。
証拠として、弾いてみた動画をアップしても、それが本当に本人が弾いてるのかどうかもわからない。
つまり、不特定多数の前でライブ演奏する以外、その人が本当に弾いてるかどうかはわからないのだ。
たとえライブであっても、ゴーストミュージシャンが弾いてる可能性だってあるけど、僕が知る限りアマチュアのライブシーンでゴーストを使ってる人は見たことがない。
なので、ライブステージで弾いてたら、それは本当に弾いてると信用していいだろう。

つまり、僕がギター再開しますと書いたのは、客観的に見て本当にギターを弾いてると信用してもらえる機会がようやく訪れたということなのだ。

というわけで、以下の動画はインチキの可能性があります。
本当は1年と10ヶ月の間、全くギターを弾いてなかったと思われても仕方ありません。

ロック名曲ギターソロ
僕は一発録画で撮ったつもりだけど、インチキの可能性があります。

呪われた夜(イーグルス)
天国への階段(レッドツェッペリン)
ボヘミアンラプソディー(クイーン)
ひとりぼっちのあいつ(ビートルズ)
タックスマン(ビートルズ)
アイソーハースタンディングゼア(ビートルズ)

ロック名曲ギターソロ Vol.1



ミスタークロウリー(オジーオズボーン)
グッバイトゥロマンス(オジーオズボーン)
スモークオンザウォーター(ディープパープル)
パラノイド(ブラックサバス)
アームドアンドレディ(MSG)
モア(アースシェイカー)前半と後半で違うテイクを繋げてます

ロック名曲ギターソロ Vol.2



クレイジードクター(ラウドネス)
レットイットビー(ビートルズ)
オールマイラビング(ビートルズ)
ロックボトム(UFO)
グッドタイムスバッドタイムス(レッドツェッペリン)

ロック名曲ギターソロ Vol.3


映画『燃えよ剣』

2021年10月17日 | 日常
ようやく映画「燃えよ剣」が上映されたので、早速見に行ってきた。
元々は昨年の5月に上映される予定だったのに、ずっと延期になっていたのだ。
ずっと楽しみにしていた映画だったけど、期待以上によかった。

原田眞人監督作品はいくつも見たことがあるけど、実は当たり外れのある監督だと思っている。
小説が原作となってる作品が多い人だけど、なかなか賛否わかれるものがあるのだ。
半藤一利原作の「日本のいちばん長い日」はとてもよかったけど、京極夏彦原作の「魍魎の匣」は超駄作だった。
今回の作品と同じ、司馬遼太郎原作、岡田准一主演の「関ヶ原」はまずまずといったところか。

僕はこの「燃えよ剣」も、誰にでも進められる作品ではないと思ってる。
ある程度、いや、なかなかマニアレベルで新撰組や土方歳三について詳しくないとわけがわからないんじゃないだろうか。
まず、本来NHK大河ドラマくらいの尺でちょうどいいくらいの内容を、わずか2時間半くらいに納めるのは、かなり無理があるように思う。
せめて、前編(池田屋事件くらいまで)と後編にわければよかったんじゃないだろうか。

とはいえ、新撰組や土方歳三、幕末のストーリーに詳しい人なら、とても面白い作品だ。
殺陣シーンはすごい迫力だし、芹沢暗殺や池田屋の血なまぐささもリアリティーがあるし、函館戦争なんて海外の戦争映画に匹敵するレベルだ。
役者の演技もいい。
主演の岡田准一は、NHK「軍師勘兵衛」以降益々実力をつけていて、完全に時代劇の顔になってるし、沖田総司役の若い人もよかった。
そしてなにより伊藤英明演じる芹沢鴨の暴れん坊っぷりがすごい。
今までいろいろな人が芹沢を演じてきたけど、今回の伊藤英明がベストだと思う。
それと面白いのは、原作にはない最新の研究が反映されているところで、池田屋で先に長州勢の刀を預かるシーンや風呂桶に隠れる男なんかが描かれている。

これからこの映画を見ようとする人で、すでに幕末や新撰組に詳しい人はいいけれど、単に岡田准一のファンとか、この監督のファンとかで見に行く人は、行く前に司馬遼太郎の原作を読んでおいたほうがいい。
原作は予備知識がなくとも楽しめる大傑作である。
そんな時間はないという人は、せめてWikipediaで土方歳三と新撰組のページくらいは読んでおくべきである。


映画『燃えよ剣』予告映像(90秒)10月15日(金)公開!