Music Mania

No Music No Life

激奏!サマー少女

2015年07月25日 | 音楽
いよいよ夏本番だ。
今が本番だとすると、五月の陽気は夏のリハーサルで、残暑の厳しさはアンコールかもしれない。
夏は台風の季節でもあり、そんな夏の激しさを表現したのが、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲「夏」だろう。
この激しさはヘヴィ・メタルによく似合う。
そこで、暑いメタル化ヴィヴァルディを聴こうと思って動画を探していたら、ちょっとすごい演奏を見つけたのでご紹介しよう。

"Vivaldi Tribute" (Patrick Rondat) Tina S cover



このよく出来た精密時計のように精巧で正確な演奏力はどうだろう?
ムダのない左手の動きもさることながら、まだあどけなさの残る顔から余裕すらうかがえるのは、
すでにスーパーギタリストの仲間入りをしているかのようだ。
この少女はティナさんというフランス人で、動画撮影時はなんと14歳だという。

彼女の手にかかれば、ヴァン・ヘイレンなど余裕のヨッチャン(←死語)だろう。

Van Halen - Eruption Guitar Cover



もちろん、イングヴェイ・マルムスティーンだって楽勝だ。

Yngwie Malmsteen - Arpeggios From Hell - Tina S Cover



あのさ、「こんなの寝てても弾けるわ」みたいな表情で壮絶な演奏するのやめてくれないか?
どうも目線の先には譜面がある感じだけど、こんな超速弾きを楽譜見ながら弾くのだろうか?
ちょっと将来が恐ろしい女だ。

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サヨナラ・・・・・ACOGUIさん

2015年07月20日 | ギター
愛用のアコースティックギターが壊れた。
正確には“壊れた“ではなく“壊した“といったほうがいい。
スタンドに立て掛けてあったのだが、僕の不注意でこかしてしまったのだ。
ガタンという不吉な音の後、そこには無残にもネックの折れたギターが横たわっていた。



知ってる人もいると思うけど、このギターのネックが折れるのは2回目である。
以前もやはり同じような感じで折れたのだった。
この時は、ラウム木村さんの店(ナイトカフェ弾き語り)の常連さんのご厚意により無料で修理していただいた。

僕のギターライフは、夏にエレキを弾き、冬はアコギを弾く、というパターンが多い。
ネック破損が冬だったら、たちまち明日からどうしようとオロオロすることになったが、
幸い今は完全にエレキモードなので、とりあえずなくても困らない。
それにもう一台、エレアコという、エレキなのかアコギなのかどっちなんだというギターもある。

今回、僕はこのギター、処分しようかと思ってる。
買ったのは2007年の8月なので、ちょうど8年になるのだが、20,000円くらいのギターなので、充分元は取ったと思う。
それに修理をするなら、どちらかというと、愛用のトーカイストラトの方をきちんと調整したい。
ブリッジを交換したいし、フレットもすり減ってる。
もしかすると、ブリッジ交換とフレット打ち直し、もしくはネック交換するより、
別のギターを買った方が安上がりかもしれないけどね。
買うなら、やはりストラトキャスターがいい。
前はテレキャスターが欲しかったけど、今ならストラトだ。
フェンダーUSAじゃなくても、メキシコでもジャパンでも、弾きやすくて音が好みならなんでもいい。

それはさておき、無残な姿になったアコギ、僕にアコースティックの素晴らしさを教えてくれた楽器だった。
たくさん弾いた。
近所迷惑を顧みず部屋でガンガン弾いたり、雨の日の公園で弾いたり、ライブカフェで弾いたり、
結婚披露宴で弾いたりもした。

サムピックの使い方を学んだのもこのギター

長淵剛「夏祭り」



スリーフィンガーを学んだのもこのギター

サイモン・アンド・ガーファンクル「4月になれば彼女は」



また、歌の練習にも役だったギターだ。

RCサクセション「スローバラード」



古いオリジナル曲を思い出したり、新しく曲を作ったりもした。

オリジナル曲「幼い恋の結末」



人前でオリジナル曲を披露したこともあった

オリジナル曲「年上の彼女」




またいつかアコギを買うこともあるだろう。
でも、このギターのことを忘れることはないと思う。
安物だったけど、僕にとっては大事なギターだったから。

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「きょうの料理」のテーマに似た曲

2015年07月19日 | 音楽
今日はディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」のある曲についてお話しよう。
ここをお読みの中高年ロックファンなら聴いたことのある人も多いと思うけど、1972年の来日公演の模様が収録されたもので、
ロック史上に残る名ライブ盤だといわれている。
このなかに「レイジー」という曲が入っていて、元はそんなに長い曲でもないのに、この時期のロックバンドらしく、
間に即興演奏を入れて盛り上げている。
その即興演奏なのだが、ギタリストのリッチー・ブラックモアがちょっとコミカルなフレーズを弾いているのだ。

このユーチューブの9分4秒からのフレーズ



僕がこれを初めて聴いたのはまだ10代のときで、友人宅で聴いたのだけど、声をそろえて「なんなんだ、今のは!」
と言ったのを覚えている。
で、このフレーズはある曲に似ている。
そう、NHKの「きょうの料理」のテーマ曲だ。



パープルのファンの間では、リッチーたちが来日してホテルのテレビでたまたま「きょうの料理」が流れていて、
即座にコピーし、ライブで演奏したのだろう、という説が多い。
微妙にフレーズが違うのは、1回聴いただけでうろ覚えでコピーしたからだろう、と言われる。
で、僕もそうなのだろう、と思っていた。

昨日までは、ね。

このリッチーのおふざけというか、ファンサービスというか、このフレーズについて調べていたら、
もう一つの曲に出会ってしまったのだ。

それがこれ、スウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」



これ、リッチーが弾いてるのは「きょうの料理」ではなく、こっちでしょう、絶対。
フレーズが一緒だし。
リッチーはクラシック好きでも知られるしね。
そうか、そうだったのか。
初めてこれを聴いてはや30年、胸のつかえが取れた気分だ。

それはいいとして、「きょうの料理」のテーマって、スウェーデン狂詩曲のパクリと違うのかな。

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ソウルトレイン

2015年07月12日 | 音楽
ジェイムス・ブラウンの伝記映画「ジェイムス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」が上映されている。
こういう音楽映画というのは、入りが悪いのか上映館が少ない。
大手のイオンシネマなんかでは上映されないのだ。
先月上映されてた(まだ上映してるのかな?)映画「セッション」は、アカデミー賞に5部門のノミネート、うち3部門受賞
という快挙だったそうだが、これまたわずかな上映館しかなく、三重県内にいたってはゼロだった。

いずれレンタルDVDで出るだろうから、そのときに借りてみよう。
それまでは、ユーチューブでジェイムス・ブラウンの映像でも見よう。

で、ソウルトレインである。
ファンクやソウルなどブラックミュージックの専門番組で、全盛期のジェイムス・ブラウンが楽しめる。

James Brown Best of Soul Train


この動画での見どころは、もちろんブラウン本人の歌や股裂けダンスとかなのだが、バックバンドの演奏も素晴らしい。
演奏しているのはザ・JBズというバンドで、まさにファンクそのもののプレイだ。
ほとんどワンコードで次々と演奏していくのだが、こんな単調なプレイというか、何回リピートしたとか、数えてるのだろうか。
おそらくブラウンが奇声を発するとか、なんらかの合図で次の展開に移ってると思うのだが、見事に息のあった演奏だ。
よくわからないのがツインドラムで、2人が同時に演奏することはあまりなく、どちらか一方がプレイしているとき、
もう一人は何もしていなかったり、タンバリンを叩いてたりする。
これなら、ドラマーは一人で事足りると思うんだけど。

このソウルトレインという番組、日本人アーティストでは1980年にYMO、2004年に久保田利伸が出演している。

1980年 YMO


2004年 久保田利伸


これを見ると、音楽の力はすごいなって思う。
人種も国境も超えている。
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カセットテープは今

2015年07月11日 | 音楽
こんな記事をみつけた。

NAVERまとめより「ナゼか今、カセットテープが再注目されているらしい」


それによると、

・2013年には、磁気テープ生産量は2012年度に前の年より7%弱増え、3年連続のプラスとなっている
・2012年には、大手メーカーから、カセットテープの新製品までが発売された
・「カセットテープの人気は根強く、いまも一定の販売量があります」(家電量販店)
・近年アナログレコードの売り上げが回復して注目を集めるなか、カセットテープの復興も兆しをみせている(アメリカ)
・2012年の年間チャートではカセット・テープ・シングルのセールスが前年比で3倍を記録(イギリス)

ちょっとデータが古い。
これを読むと、アナログレコードが復興してきたように、カセットテープも人気になってきたみたいに感じるけど、
本当にそうなのだろうか?
アメリカやイギリスではどうか知らないけど、非常に低い売上の中で、わずかに上がってきてるだけじゃないのだろうか?
それも高齢者中心に。
上記の記事でも、このように書かれている。

・スマホ・PCからのダウンロードは、ハードルが高い難しいという人がいる
・ネットが苦手な年配のカラオケ愛好家らが使っている
・高齢者の音楽ファンにとって、聴きやすい音楽ツールはカセットテープなのだ
・若者に売れていた頃の薄型ケースを、高齢者向けにわざと分厚くして持ちやすくしている

これは、カセットが再注目されているのではなく、高齢者が音楽を楽しむようになってきた、というほうが正しい気がする。

ところで、僕が10代の頃、音楽を聴くのはカセットが主流だった。
だいたいレコードは高価でもったいないので、買ったらすぐにカセットに録音し、その後はずっとカセットのほうを聴いていた。
ラジカセという、ラジオとカセットデッキが一体になったお手軽なオーディオ機器(ここをお読みの方は知ってますよね)があり、
持ち運びも出来るし、エアチェックも簡単に出来て、非常に便利なものがあった。
夏場だと、海水浴にもラジカセを持って行き、ビーチで音楽をガンガン鳴らしながら太陽の光を全身に浴びたりもした。
クルマのオーディオもまだカセットが主流で、カーCDが普及するのは80年代後半になってからだったと思う。
ここをお読みの方も、自分の好きな曲ばかり集めたカセットを作ったり、あるいは彼女のお気に入りだったり、
そういうオリジナルカセットをクルマで流した経験のある人も多いだろう。

今思うとカセットは不便だ。
まず、曲の頭出しが困難だった。
頭出しが出来る機能のあるデッキもあったが、それでも曲と曲の間が数秒間空いてなければならず、
また、あまり何度も早送り、巻き戻しを繰り返すとテープが伸びたり、切れたりする危険もあった。
なので、基本的に最初から最後まで順に聴いていかなければならない。
ただ、そのために最初は好きでなかった曲が、何度も繰り返し聴いてるうちに好きになる、ということも多々あったと思う。

今、CDプレイヤーで音楽を聴く時代も終わりが近づき、デジタル化したものを聴くのが主流になっている。
そうなると、気に入らない曲は飛ばす、あるいは最初から好きな曲だけDLするようになる。
第一印象で、これは好みじゃないと思った曲が、今後好きになる可能性は皆無だ。
それはちょっとさびしいことだと思う。
今さら、カセットテープが復権したほうがいいとは思わないけど、ますます音楽の使い捨てが進むんだろうなと思った。

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