Music Mania

No Music No Life

ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース

2013年04月28日 | 音楽
ヴァン・ヘイレンの昨年出たニューアルバム「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース」を聴いた。
前評判がかなり良かったので期待して聴いてみると、なるほど確かにこれは傑作といっていい内容だった。
とくに70年代から80年代のオリジナル・メンバーのアルバムをずっと聴いていた僕にとって、どこから聴いてもヴァン・ヘイレン・サウンドだった。

曲の雰囲気などは昔のままだが、エディのギターの音色がマイルドになり、以前のようなエッジのたった突き刺さるような感じはない。
デイヴのボーカルは、元気の良さは昔のままだが歌メロがあまりハイトーンを使わないものになっているのは年のせいかもしれない。

今回これを聴いて気になったことがある。
まるで1984年の「1984」の次、1985年くらいに発売されたような感覚のあるアルバムだが、それって2012年に発売されたアルバムとしてどうなのだろうか?
たとえば、1984年に発売された「1984」とマドンナ「ライク・ア・ヴァージン」を比較してみると、どちらも1984年当時の「時代の音」であり、その頃としては最先端のポップ・ミュージックだったと思う。
そして2012年に発売された「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース」と「MDNA」を比べると、マドンナのほうは2012年に相応しい現代的ポップスなのに対して、ヴァン・ヘイレンのほうは80年代から変っていない。
これでは若いリスナーがついてくるはずがないだろう。
70年代、80年代の頃のヴァン・ヘイレンは常に時代をリードするロックバンドだったが、今のヴァン・ヘイレンは完全に保守的であり過去回帰だ。
実は変わったのはマドンナではなくヴァン・ヘイレンのほうなのだ。

では新作から「シーズ・ザ・ウーマン」




こちらは1stアルバム収録の「叶わぬ賭け」。
ヴァン・ヘイレンをコピーしたのは初めてだが、リフが個性的で弾くのが楽しい曲だ。
CD音源をバックに弾くとやはり著作権にひっかかり、携帯やスマホでは見れないかもしれない。

Ain't Talkin About Love Van Halen cover

TDL30

2013年04月27日 | 日常
東京ディズニーランドがオープンして今年で30年だという。
この30年間で訪れた人の数は延べ5億6469万人らしい。
これは全国民が30年間で5回ディズニーランドに行ったのと同じであり、凄まじい集客力だ。
国内のテーマパークでは、ほとんど独り勝ち状態で、このゴールデンウィークも多くの客であふれることだろう。

僕は過去に2回東京ディズニーランドに行ったことがある。
とくにディズニーファンではないし、ディズニー映画もほとんど見たことがないが、そんな僕でもけっこう楽しめた。
なので、ディニー大好き人間ならはまること間違いなしで、けっこう遠いところからでも毎年のように訪れる人もいるらしい。
近くに住んでいるディズニーファンの場合、年間パスポートで自分の庭のように行き来しているという。

世の中にはディズニーオタクという人たちが存在する。
オタクが存在するということはそれだけ奥が深く、はまってもはまってもゴールが見えない底なし沼のような魅力があるのだろう。
おそらくマニアの大半は女性だと思われるが、男性マニアも少なくはないらしい。
僕はあまりファンタジー的なものは興味がないのだが、ディズニーランドに行けば現実逃避出来ることは間違いないので、心のリフレッシュにもいいと思う。

さて今年から45歳以上の人は、平日限定ではあるが入園パスポートが5500円になったらしい(通常は6200円)。
中高年世代へのアピールを忘れないところなど、実に商売上手だ。
僕はディズニーシーには行ったことがないので、数年以内に行ってみたいと思うのだった。


僕が64歳になっても

2013年04月21日 | ビートルズ
ビートルズの「ホエン・アイム・シックスティフォー」という曲がある。
これは「この先64歳になっても君は僕を愛していてくれるい?」というポール・マッカートニーのラブ・ソングだ。

この曲をカバーしている人はプロ・アマを問わず世界中に大勢いるわけだが、「これはスゴイ」と思ったものを3つ紹介しよう。

When I'm Sixty-Four (Beatles cover)



この人は一人でボーカル、コーラス、ギター、ベース、ドラム、ピアノだけでなく、クラリネットや金管のような楽器までこなしている。
それも驚くほど上手い。
ついでに顔もポールに似ている。
他にもビートルズを一人で多重録音した動画をアップしているが、レベルの高さに驚く。


続いて、楽器なしのアカペラで同曲をカバーしているのを見てみよう。

When I'm sixty-four - Beatles a cappella cover



楽器なしのアカペラで歌うコーラスグループは数多くいるが、一人でここまでやってる人は珍しい。
完璧なだけでなく、ユーモアの演出もセンスが感じられる。

最期に、多重録音ではなく一発撮りでこの曲を演奏している動画。

When I'm Sixty-four (The Beatles)












重金属がももいろに染まるとき

2013年04月20日 | 音楽
来月日本で初めてオズフェストが開催される。
オズフェストとは、1996年から続くオジー・オズボーン主催のロック・フェスだ。
毎回若手のロックバンドから、ベテラン、大物まで多くのバンドが出演し、トリはブラック・サバスで絞める人気の催しである。
今回このオズフェストにアイドルグループのももいろクローバーZが出演することになり、ネット上で賛否両論大きな議論となっている。

ヘヴィ・メタルやラウド・ロックのバンドが多くを占めるなか、明らかに場違いなももクロが出るというのは、さすがの僕も違和感を感じざるをえない。
ウィキによると、元々はオジーがヘヴィ・メタルの需要を世に示すためのフェスだったらしいが、そういう趣旨からも大きく外れる出演だ。
スリップノットがトリの1日目のチケットの売れ行きが悪かったため、急遽大人気のももクロを抜擢したというが・・・。
おかげで瞬く間にチケットは完売になったという。

この件に関して、ネットでは顔を真っ赤にして激怒している人が多い。
メタルの聖地が汚される、チケット代返せ、メタルの縄張りに出てくるな、ももクソはひっこんでろ、など。
ちょっと待て。
場違いなことは間違いないが、そんなに怒ることだろうか?
別に何かのバンドとももクロが入れ替わったわけではなく、ライブ時間が縮まったわけでもないだろう。
こういう大規模なフェスで、最初から最期まで全てのバンドを見る人も少ないだろうし、見たいバンドだけ見ればいいと思うのだが。

僕だったら、是非ももクロを見てみたいと思うだろう。
こういう機会でないと見ることもないし、今が旬のチケット即ソールドアウト大人気グループとやらはどんなライブをするのか興味もある。
こういうのは楽しまなきゃ損だ。

というわけでユーチューブでいくつか見てみたが、面白い曲を発見した。
咳き込みのループで始まるところはブラック・サバス「スイート・リーフ」そっくりで、間奏部分はオジーの「クレイジー・トレイン」のイントロだ。

黒い週末 - ももいろクローバーZ



ちょっと「やらされてる感」が強くて痛々しい気もするが、ももクロのスタッフの中にヘビメタ好きの人がいるに違いない。
また、この曲でギターを弾いているのは人間椅子の和嶋慎治だというから驚きだ。

最期に海外のオズフェストでのブラック・サバスの演奏を聴いていただこう。
初期の隠れた名曲「魔法使い」







芸達者な人たち

2013年04月14日 | 音楽
ユーチューブで面白い動画を見つけたので紹介しよう。

山口智充×山本耕史 即興ギターセッション


グッサンこと山口智充と俳優の山本耕史がブルースセッションをしているのだが、これがなかなか上手く決まっているのだ。
グッサンがギター上手いのは前から知っていたが、山本耕史がここまで弾けるのは意外だった。
即興でここまで弾けるということは、ブルース進行やペンタトニックなどの基本的な部分はマスターしていて、とくに後半のルービックキュービックを題材にした即興演奏でのプレイは上手い。

それにしてもグッサンの黒人ブルースマン風の歌い方(たぶん歌詞は適当)やブルースハープのモノマネなど、実に芸達者だ(笑)
ついでに友近や山本太郎も即興で歌っちゃってるが、作詞作曲を意識することなく、作詞作曲が出来ちゃってるのはブルースの力だろう。