Music Mania

No Music No Life

晴天を衝け終了

2021年12月30日 | 日常
2021年の大河ドラマ「晴天を衝け」が終了した。
昨年のドラマがずれ込んで2月スタートになり、さらにオリンピックで数回分少なくなったので、いつもより短くなってしまったが、終わるのが惜しいくらいの傑作だったとおもう。
一番の収穫は、渋沢栄一という人物を知ることが出来たことだ。
ドラマを見るまでは、明治の実業家くらいのイメージしかなかったけど、こんなに面白い人生、とくに幕末期に徳川慶喜に仕え、パリ万博に同行していたとは知らなかった。
栄一だけでなく、渋沢喜作とか尾高純忠など周りの人たちの活躍や、歴史的有名人物との関わりも知ることが出来た。

それまでの大河ドラマの主役、明智光秀や西郷隆盛など、ある程度その生涯を知ってる人が多かった。
しかし、ここまで波瀾万丈でドラマチックな人生を歩んでいて、世間的にも名前くらいは皆知ってるのに、まだドラマなどで取り上げられていなかったどころか、脇役としても登場していなかった人がいたとは、まだまだ日本の歴史は深い。

日本の歴史上、最も早い段階で株式というものを理解し、運営して成功させた人物の一人であるけど、今までそういう商売人のような人が評価されることは、あまりなかった。
だいたい戦国武将や幕末の志士のような武闘派や、政治を司ってきた人が評価されてきた。
これから渋沢栄一のようなビジネスマンのドラマが大河の主流になる、とまではいかないだろうけど、たまにはいいだろう。

それと、幕末から明治が舞台となると、たいてい明治編に入ったとたんにトーンダウンすることが多かったけど、今回は上手くやったと思う。
明治政府の苦悩やついていけない庶民などもわかりやすくドラマ化出来てた。
大隈重信や伊藤博文などの政治家や、三井や三菱との関わりもよくわかった。

2022年は平安時代末期から鎌倉時代初め頃が舞台となる。
主人公は北条義時。
ほとんど知らない人物なので楽しみである。
源頼朝や義経、北条政子、平清盛などは知ってるので、とっつきやすいし、三谷幸喜作品なので面白そうだ。
来年も楽しみだ。

カッティングのカッコいいJ-POP

2021年12月26日 | ギター
ギターのカッティングは、していないと下手になる。
レベッカをやっていたときは、カッティング中心だったので、それなりには弾けていたと思う。
しかし、活動停止以降カッティングを弾く機会が減ったため、どんどんレベルが下がっていき、先々月のライブでは本当に下手になったと実感した。
テンポが遅いとか、8ビートだったらまだなんとかなるのだけど、テンポ120を超える16分だと右手がリズムについていけなくなってしまう。
なので、「古い日記」とかテンポ130くらいの16分カッティングがかなり苦しい状態だった。


そんななか、来年2月にライブの予定が入り、そこでカッティングを主体とした曲を2曲することになったので、この機会に練習しようと思う。
まずは、ずっと真夜中でいいのに。の「秒針を噛む」という曲。
作曲のレベルが高く、とてもかっこいいのに、普通のポップスのように気楽に聴ける親しみやすさがある。
ずっと真夜中でいいのに。というのは、ACAね(あかねと読むのか?)というボーカルのプロジェクトで、他のメンバーについては謎である。
アルバムを聴いたところ、ベース、ギターは生演奏で、おそらくピアノも生演奏のように聴こえる。ドラムは生なのか打ち込みなのかわからない。
そしてギターのカッティングが素晴らしい。
切れ味鋭いのは当然として、なによりセンスが光る。
コードだけでなく、単音カッティングも秀逸だし、ワウの使い方も見事だ。
こういうギターが弾けたらとてもかっこいいので、練習のしがいがある。
それと、ベースもめちゃくちゃカッコいい。
ギター講師のかずきさんが上手く解説してくれているので、こちらをご覧ください。

ずっと真夜中でいいのに。のギターフレーズが魅力的すぎた!


もう1曲はBOOWYのバッドフィーリングである。
カッティングの名曲として有名な曲で、弾いたことがあるという人も多いだろう。
すごくカッコいいけど、けっこう難しいことでも有名だ。
BOOWYコピバンでもちゃんと弾けてなかったり、あるいはこれが弾けないためにレパートリーから外してたりするバンドも多い。
コツとしては、前半は左手親指で6弦、人差し指で1〜3弦を押さえてリズミカルに弾くこと、後半は右手の16分のピッキングのリズムが狂わないようにすることだ。
詳しくはかずきさんが開設してくれているので、ご覧ください。

布袋寅泰から学ぶ!伝説的カッティングリフの弾き方【Bad Feeling】

今年の買い物

2021年12月19日 | 日常
今日のお題は今年の買い物ということだけど、とくに思いつくモノはない。
8月にクルマのタイヤを交換したのが一番高いカイモノだったけど、消耗品なので買ったからどうとかはない。
あとは、夏用のTシャツが3枚、ギターの弦とピックを何枚か、あとは下着と靴下くらいで、そのほかの買い物といえば食材や調味料やトイレットペーパーなど生活に必要なものだけである。
もちろんアルコール類もタバコも買わない。

逆に、今年買わなかったものという視点から見てみよう。
一番はモノとしての音楽媒体をいっさい買わなかったことだ。
レコードもCDもライブDVDもブルーレイもレーザーディスクもカセットテープも買わない。
実に40年ぶりである。
ただし、聴いた音楽の数から言えば、すごくたくさん聴いた。
気に入ったものについてはここで感想を書いてるけど、気に入らないものや、ピンと来なかったものもたくさんあって、さらに古いアルバムだと内容が良くても書いてないのが多い。
今年ここに書いたアルバムだけで59枚なので、実際は100枚以上、聴いたことのないアルバムを聴いてると思う。
仮に100枚、1枚2000円としても20万円になる。
サブスクは月々約1000円なので、12000円でこれだけ聴けたことになる。
これこそ激安中の激安だ。

音楽機材の買い物も無し。
ほとんどライブしてないんだから当たり前。
ステージ衣装もなし。

スポーツ用品の買い物もなし。
筋トレアイテムもスポーツ衣類も買ってない。
ヨガマットを買った気もしたけど昨年だった。

来年は何か買うだろうか?

ライト

2021年12月18日 | 音楽
ネーナ「ライト」
ネーナの新作アルバムで、今現在どんな音楽をやってるのかわかる作品だ。
結論からいうと、80年代の頃の良さをうまく残しながら現代的なサウンドでやってる感じで、相変わらずポップだけどどこか哀愁漂う雰囲気は変わっていない。
声質は昔のままというわけにはいかず、少しハスキーになり声域も低くなってるけど、歌い方そのものにネーナらしさがある。
世界的にはとっくに過去のアーティストで、日本でも聴いてる人は少ないと思うけど、ドイツでは今も国民的スターらしい。
そのせいか大物としての貫禄みたいなのも感じる。
おそらく、ネーナの新作アルバムと知らずに聴いても「あれ?これネーナ?」と感じるくらいネーナらしさが健在なのは意外な収穫だった。

NENA | Zurück in die Zukunft [2020] (Offizielles HD Musikvideo)


ドゥービー・ブラザーズ「リベルテ」
ドゥービーも新作を出してきた。
今のドゥービーのメンバーはトム・ジョンストン、パット・シモンズ、ジョン・マクフィーで、マイケル・マクドナルドはいない。
ということは、初期のサザンロック路線になるわけで、これはこれでとてもドゥービーらしい内容になってる。
おそらく長年のファンが「ドゥービーの新作はこういうのを望みたい」という期待にそのまま答えてるような曲が並び、「それじゃないんだ」感がないのは凄い。
とくにパット・シモンズの曲は大陸的な大らかさのあるロックサウンドで、ちょっとだけブルース・スプリングスティーンっぽくもある。
まさに古き良き王道なアメリカンロックだ。

Oh Mexico


キング・クリムゾン「ミュージック・イズ・アオワ・フレンド」

キング・クリムゾンの今年のライブアルバムで、2021年ツアーの最終日ワシントン公演からを中心とした内容だ。
長らくクリムゾンは、新アルバムを出すと新曲全曲と前作、せいぜい前々作までの曲をやるライブを行い、昔の曲はほとんどやらなかった。
僕はそれはそれでとてもいいことだと思うけど、往年の名曲が全く演奏されないのもどうかと思ってた。
が、ここにきて引退の扉が見えてきたせいか、いよいよ進化を止めて、過去の清算をし始めたようである。
50年くらい絶対にやらなかった「宮殿」や「エピタフ」もやってるし、「21世紀の精神異常者」「太陽と戦慄」「スターレス」もやってる。
それらの名曲が「レベル5」なんかと一緒に演奏されてるのはとても感慨深い。

King Crimson - Indiscipline - Live in Mexico City

ベットカバー!!

2021年12月11日 | 邦楽
ベットカバー!!「時間」

ベットカバー!!というアーティストの「時間」というアルバムがみのミュージックで紹介されていたので聴いてみたのだが、これがとても良かった。
最近の売れ筋のJロックとはぜんぜん違っていて、もっと暗く異様で個性的だ。
わりと海外でも評価されてるようで、たしかに洋楽でもこういうのはあまり聴いたことがない。
強いて言えば、昔のピンクフロイドのような不気味さとヘンテコさと美しいメロディを備えたロックで、ときどきヘヴィで激しい。
ちょっとだけ椎名林檎の影響も感じるけど。
このbet over!!、どうやらバンドではなくヤナセジロウという人のソロプロジェクトらしい。

幽霊


人間椅子「苦楽」

人間椅子の新作アルバムが出た。
前作「新青年」もかなりの力作だったけど、今回のも負けていない。
というか、今回のアルバムの方がいいような気がする。
全曲ヘヴィなメタルで、人間椅子独特の世界観によるダークな曲が並ぶ。
そして、この異様な風貌も含めたコンセプトそのものがユーモアなのだ。
PVを見ると、ロックとは程遠いように見えるお爺さんがメチャクチャ凄い演奏していて、そのギャップが面白い。
お爺さんとはいうものの、実は僕と二つしか違わない。
普通ロックミュージシャンって実年齢より若く見えるものだけど、あえて老けて見えるようにしてるのは、このバンドに限りうまくいってると思う。

NINGEN ISU / Toshishun(人間椅子 / 杜子春)Music Video -Official-