最近、NHKの子供の貧困を特集した報道番組が批判されてるという。
僕はその番組を見ていないので、番組についてどうこうはいえない。
ただ、その報道番組で取材されてた高校生が言った言葉、
「努力した人間が、その努力の分、評価される社会にしてほしいです」
について、ちょっと考えてみる。
何かの目標をもって頑張る、努力する、そして目標が達成出来たら嬉しいと思う。
これが、努力が報われた、ということだとしよう。
では、こういう場合はどうなんだろう?
(例1)
・ギターが上手くなりたい、だから毎日練習する、誰よりも練習する、気が付いたら人から上手いといわれるようになった、でも自分じゃまだまだだと思う。
(例2)
・ギターが上手くなりたい、だから毎日練習はする、だけどしんどいから練習時間は短い、でもけっこう上手くなったし、みんなも上手いって言ってくれる。
おそらく客観的にみたら、例1の人のほうが上手いだろう。
しかし、満足度でいえば、例2の人のほうが努力が報われてるような気がする。
もし、「世界一のギタリストになりたい」と思う人がいたら、かなりの確率でどんだけ努力しても世界一にはなれないだろう。
オリンピックに出場するアスリートが、誰もが金メダルがほしいと思っても、ほとんどの人が取れないのと一緒だ。
努力が報われるかどうかは、目標値をどこに置くかでかなり違ってくるんだと思う。
努力は必ず報われるなんて言ってる人は、単に目標値が低いだけかもしれないし、いくら努力しても報われないって人は目標値が高すぎるのかもしれない。
で、話を最初のNHKの番組に出てた高校生に戻す。
この高校生が言ってるのは、たぶんこういうことだろう。
いい暮らしがしたい、だけど、こっちは100の努力をしてるのに貧乏だから少しも暮らしがよくならない
でも世の中には50の努力でいい暮らしを手に入れる人、あるいは、なんの努力もしてないのにいい暮らしをしてる人がいるじゃないか、なんて不平等なんだ。
こんな不平等なことのない社会にしてほしい、という意味だろう。
僕は思うんだけど、生まれながらにして裕福な人がいるのは仕方のないことだと思う。
でも、貧困層に生まれても、這い上がれるチャンスがなければいけない、と思う。
今の現実でいえば、貧困から抜け出すチャンスというのは、ゼロではないかもしれないけど、ものすごく困難なことだと思う。
努力でなんとかなる問題ではない。
結局のところ、この手の問題の解決法で最も有効なのは、貧困層への援助ではなく、景気そのもののような気がする。
それはすごく遠回りなことだと思うけど。
そして、再び、高度経済成長の頃とか、バブルみたいな景気にはならない、と思うけど。
さらにいえば、好景気になったとしても、その甘い蜜を吸うのは結局のところ、大企業と一部の資産家なんだけど。
でも、不景気が続けば、その歪は弱いところに行くのは間違いない。
僕はその番組を見ていないので、番組についてどうこうはいえない。
ただ、その報道番組で取材されてた高校生が言った言葉、
「努力した人間が、その努力の分、評価される社会にしてほしいです」
について、ちょっと考えてみる。
何かの目標をもって頑張る、努力する、そして目標が達成出来たら嬉しいと思う。
これが、努力が報われた、ということだとしよう。
では、こういう場合はどうなんだろう?
(例1)
・ギターが上手くなりたい、だから毎日練習する、誰よりも練習する、気が付いたら人から上手いといわれるようになった、でも自分じゃまだまだだと思う。
(例2)
・ギターが上手くなりたい、だから毎日練習はする、だけどしんどいから練習時間は短い、でもけっこう上手くなったし、みんなも上手いって言ってくれる。
おそらく客観的にみたら、例1の人のほうが上手いだろう。
しかし、満足度でいえば、例2の人のほうが努力が報われてるような気がする。
もし、「世界一のギタリストになりたい」と思う人がいたら、かなりの確率でどんだけ努力しても世界一にはなれないだろう。
オリンピックに出場するアスリートが、誰もが金メダルがほしいと思っても、ほとんどの人が取れないのと一緒だ。
努力が報われるかどうかは、目標値をどこに置くかでかなり違ってくるんだと思う。
努力は必ず報われるなんて言ってる人は、単に目標値が低いだけかもしれないし、いくら努力しても報われないって人は目標値が高すぎるのかもしれない。
で、話を最初のNHKの番組に出てた高校生に戻す。
この高校生が言ってるのは、たぶんこういうことだろう。
いい暮らしがしたい、だけど、こっちは100の努力をしてるのに貧乏だから少しも暮らしがよくならない
でも世の中には50の努力でいい暮らしを手に入れる人、あるいは、なんの努力もしてないのにいい暮らしをしてる人がいるじゃないか、なんて不平等なんだ。
こんな不平等なことのない社会にしてほしい、という意味だろう。
僕は思うんだけど、生まれながらにして裕福な人がいるのは仕方のないことだと思う。
でも、貧困層に生まれても、這い上がれるチャンスがなければいけない、と思う。
今の現実でいえば、貧困から抜け出すチャンスというのは、ゼロではないかもしれないけど、ものすごく困難なことだと思う。
努力でなんとかなる問題ではない。
結局のところ、この手の問題の解決法で最も有効なのは、貧困層への援助ではなく、景気そのもののような気がする。
それはすごく遠回りなことだと思うけど。
そして、再び、高度経済成長の頃とか、バブルみたいな景気にはならない、と思うけど。
さらにいえば、好景気になったとしても、その甘い蜜を吸うのは結局のところ、大企業と一部の資産家なんだけど。
でも、不景気が続けば、その歪は弱いところに行くのは間違いない。