Music Mania

No Music No Life

ソウルステーション

2021年04月24日 | KISS
ポール・スタンレーのソロプロジェクト「ポール・スタンレーズ・ソウル・ステーション」のファーストアルバム『ナウ・アンド・ゼン」が発売となった。
以前からこういう活動をしているというのは知ってたので、アルバムが発表されるのを待っていたのだけど、なかなか期待通りの作品だと思う。
内容は古き良きソウル、R&Bのカバーと、オリジナル曲で、そこにキッスの面影はない。
今までのポールのソロは、キッス的価値観におけるハードロック作品だったので、今回のようなキッス的価値観から大きく外れるどころか、ロックですらないという内容は、戸惑う人も多いだろう。

数年前から喉の調子がイマイチ良くないポールだけど、ここでは無理なく歌える曲ばかりで、とてものびのび歌ってるように聴こえる。
無理矢理ハイトーンを絞り出すのではなく、今のポールにとても似合ってる。
もしこれが従来通りのハードロック作品でこういう歌い方だと、いかにも衰えた感が出てしまうけど、今回は新境地を開いたかの如く新鮮味あふれる内容で、逆に若さすら感じる。

このアルバムは題名のとおりNow、つまり現在の自分のオリジナル曲と、Thenにあたるスタンダードナンバーからの内容になっている。
このNowな新曲がThenの曲と違和感なく馴染んでいて、50年近くハードなロックを作り歌ってきた男とは思えない幅の広さを感じる。

Paul Stanley's Soul Station - I, Oh I


Thenで取り上げられている曲では、テンプテーションズの「Just My Imaginetion」に注目してみよう。
この曲はローリング・ストーンズのカバーが有名だけど、そちらはストーンズ流のエロいロックナンバーに生まれ変わっている。
それに対して、ポール版はほぼ原曲のイメージのままカバーされていて、このプロジェクトのコンセプトがよくわかる。

PAUL STANLEY SOUL STATION JustMyImagination


The Rolling Stones - Just My Imagination - Detroit 2015


KISS絶賛来日中!

2019年12月14日 | KISS
地獄のロックバンド、我らがKISS、来日中である。
今回が最後のツアーらしいので行きたかったのだが、チケット代2万円は高すぎるし、来月はクイーン+アダム・ランバートのライブがあるので断念した。
もしこのツアーのセットリストに、初期の名曲ストラッターが入ってたら無理してでも行きたかったけど、残念ながら入ってない。
リユニオン以前はライブの定番曲だったのに、最近めっきりやらなくなったのはなんでだろう?
過去4回ライブに行ったけど、1回もやってない。

噂によると東京ドームのライブでは、ゲストでヨシキが登場したらしい。
ベスのピアノを弾き、最後のロックンロールオールナイトではドラムを演奏したという。
素晴らしい。
ストーンズの時の布袋寅泰もそうだけど、海外のレジェンドクラスのバンドに日本人アーティストが共演するというのはとても誇らしいことだ。
大阪ドームにもゲストとして出演するらしいので、行く人は大いに楽しんでもらいたい。

話はそれるけど、日本人の誇りというのは、従軍慰安婦を否定するとか南京虐殺は無かったとかいうことではなく、日本人アーティストが海外の大物と共演したとき、どうだ、日本人ロッカーもスゴイだろ!と胸を張ることだと思う。

話はKISSに戻る。
今回のKISSビジネスは、ボンカレーとのコラボでKISSボンカレーゴールド地獄の辛さ、というもの。
中身は普通のボンカレーの大辛らしい。
どうせなら名前をファイヤーハウスに変えて、それこそ火を噴きそうなほど激辛にすれば面白いのにと思った。
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キッス最期のツアーにエースは参加するのか

2019年04月27日 | KISS
キッスが公認日本酒 KISS SAKEシリーズを販売するという。
何でキッスと酒なんだと思うが、商売上手な彼らのこと、金になることならなんでもやるのだ。
僕は買わんけどな。
詳しくはこちら

それはいいとして、最近ジーンとエースがもめてるらしい。
今度のキッス最期のワールドツアーで、エースやピーターが参加するのか、についてだ。

ジーンは言う。
「エースとピーターがステージに立ち1、2曲プレイするのを歓迎するかって? もちろんだ。毎晩、エースもしくはピーターにフルセットを任せられるかって? 絶対にあり得ない」

なぜ絶対にありえないかについて
「ドラッグだったりアルコールだったり、態度の悪さ、プロらしくない言動でだ。彼らは自分らの責任を果たしていなかった」

これに対してエースは、
「ジーン、お前の記憶は本当に間違っている!!…俺はキッスから解雇されたことはない。自分の意思により辞めたんだ。なぜなら、お前とポールはコントロール・フリーク(*支配欲が強い)で、信用ならず、一緒に働くのは難し過ぎたからだ!」

さらに、ジーンがエースの妻にちょっかいを出したことなどを批判している。

僕はジーンの言うように、1曲か2曲ゲスト的に参加するのはいいと思うけど、フルセットでエースやピーターがプレイするのはゴメンだ。
トミーとエリックは、今のキッスになくてはならない存在だし、それどころか彼らこそが今は本物で、エースもピーターも「元キッス」でしかないと思ってる。
出来ればゲスト参加も不要で、現ラインナップでフルセットのライブをやればいい。

おそらく、エースもプライドがあるだろうから、キッスのツアーに参加することはないだろう。
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キッス、ラストツアーを発表

2018年10月06日 | KISS
キッスの来年からスタートするツアーはラストツアーらしい。
これは単なる噂ではなく、ポール・スタンレー本人がそう言ってるのでどうやら本当のようだ。
ポール曰く
「これは俺らの最後のツアーになる。これまでで最も激しく、最もでかいショウになる。俺らを愛する人達、俺らを観に来てくれ。これまで俺らを観たことがなければ、これがそのときだ。これがその公演だ」
ジーン・シモンズのコメントはこちら。
「One Last Kiss: End Of The Road世界ツアーを発表した! みんなとの旅は素晴らしかった。さよならを言わずに離れるわけにはいかない…このショウは最大級の爆発、最大のヒット曲があり、これまで以上にラウドだ!」

間違いなく来日するだろう。
東京、名古屋、大阪、福岡のほか、札幌などもあるかもしれない。
名古屋ではガイシホール、大阪では城ホールだと思うが、問題は東京だ。
キッス側は東京ドーム公演を望むと思うが、集客は大丈夫なのだろうか。
前回はももいろクローバーZとのコラボにより、辛うじてドームをいっぱいにした。
今回はそういうわけにいくまい。
ラストツアーという言葉でどれだけ集まるか、だけど、ここでの切り札となるのはエース・フレーリーの参加だ。

僕は今度のツアーにエースが参加してほしいとはぜんぜん思わないけれど、エース本人は参加したがっている。
そして、エースが参加してくれることを望むファンは、おそらくトミー・セイヤーでいいと思うファンより多いと思う。
今のところキッス側は、確定事項ではないので参加も不参加もとくに言及していない。
ただ、商売上手なキッスのこと、可能性はあると思う。
どうせやるんなら、ピーター・クリスにもボーカルで参加してもらったらいいんじゃないのかな。
ライブの後半になってからエースが登場して「ショック・ミー」と「2000マン」あたり2曲ほどやって、その後ピーターが出てきて「ベス」を歌って最後は「ブラックダイヤモンド」でいいと思う。

そして、勘違いしてはいけないのは、キッスは一言も「解散する」とは言っていないことだ。
はっきりいってキッスブランドという美味しいコンテンツを手放すはずがない。
まだまだキッスブランドは枯れてはおらず、美味しい果実が実っているのだ。
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もしもキッスの「Alive III 」が・・・

2018年06月16日 | KISS
最近、家事のBGMなんかでよく聴くのは、KISSのAliveIIIだ。
といっても、一般的なエリック・シンガーがドラムの1992年のライブではなく、誰かが編集して作ったエリック・カーがドラムのものである。
おそらく元々はブートCDとして発売されてたものだろうけど、音質はブート慣れしていない人でも普通に聴ける高音質音源だ。
この「幻のアライヴ3」ともいうべきライブ音源は、ギタリストがヴィニー・ヴィンセントのものと、ブルース・キューリックの2種類がある。

まずヴィニー・ヴィンセント版から。

アルバム「リック・イット・アップ」に伴うツアーからの抜粋で、過去の「アライヴ!」「アライヴ2」とのダブり曲は1曲のみ。
なので、当然このツアーのフルヴァージョンではない。
聴きどころはなんといってもヴィニーのギタープレイだろう。
僕はけっこうこの人のギターが好きで、非常にハードでカッコいいフレーズを弾いている。
速弾きはマシンガンピッキングをするタイプだけど、そこまで弾きまくってるわけではなく、どちらかというとチョーキングとアームプレイに味のある人だと思う。


Kiss - Alive III (feat. Eric Carr & Vinnie Vincent)


01 Creatures Of The Night 00:00
02 Fits Like A Glove 04:06
03 Gimme More 08:19
04 War Machine 14:17
05 I Love It Loud 18:42
06 I Still Love You 21:53
07 Young & Wasted 27:37
08 All Hell's Breakin' Loose 32:36
09 Black Diamond 37:12
10 Lick It Up 44:12


こちらはギタリストがブルース・キューリックに代わってからのライブ。
本当はヴィニーとブルースの間に、マーク・セント・ジョンという人がいたんだけど、病気で離脱したため、ライブ音源はほとんど残されていない。
アルバム「アニマライズ」に伴うツアーで、こちらはライブビデオ「アニマライズ・ライブ」があるのでそれほど貴重な音源ではないけど映像がない分、音に集中できていい。

ブルースのギターは、上手いんだけど無難に弾いてるようなアグレッシブさに欠ける気がする。
なんというか、スタジオミュージシャンとかサポートギタリストとか、そういうポジションのほうが似合ってるようなプレイだ。
ヴィニーと同じ曲を弾いても、やはり地味な印象は拭えない。

Kiss - Alive III (feat. Eric Carr & Bruce Kulick)


01 Creatures Of The Night (00:00)
02 Fits Like A Glove (04:10)
03 Heavens On Fire (09:02)
04 Thrills In The Night (13:25)
05 Under The Gun (18:00)
06 War Machine (22:28)
07 Eric Carr/Drum solo (27:10)
08 Young And Wasted (32:14)
09 I Love It Loud (39:45)
10 I Still Love You (43:42)
11 Lick It Up
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