Music Mania

No Music No Life

トニー・アイオミ「アイアン・マン」

2018年03月31日 | 読書
トニー・アイオミの自伝「アイアン・マン」、ようやく読了した。
彼の少年時代から、有名な指切断事故、ブラック・サバス結成からデビュー、そして相次ぐメンバーチェンジの末のリユニオンから、現在に至るまでがまるで昨日のことのように細かく書かれている。
サバスのメンバーはもちろん、当時のロックミュージシャンも多数登場し、なかなか興味深い内容だった。
何より、ユーモアたっぷりで、かなり分厚い本だけど、とても楽しく読めた。



70年代はとにかくドラッグとアルコールに振り回され、とくにオジー・オズボーンとビル・ワードが酷かったこと。
80年代に入ってからはマネージメントと安定しないメンバーに翻弄される。
ロックバンドだからといって、単にギターを弾いてステージに立つだけでことは済まない。
ブラック・サバスという世界的に有名なバンドのリーダーとして、並大抵ではない苦労を経験してきたのだ。

意外にも、サバスはトントン拍子といっていいくらい順調に成功した。
70年代半ば頃には、全米でもトップバンドとして認められる地位を得て、金銭的にも物欲的にも欲しいものは全て手に入る。
毎晩パーティー三昧、ドラッグもアルコールも好き放題、金は腐るほどあり、いくらでも女も抱ける。
そうなると崩壊するのも早い。
そんな中、新しいリフを考案し続け、新しいアイデアをアルバムに投入し、人間失格寸前のオジーやビルをスタジオに連れてきてプレイさせる。
いよいよダメになったら、ロニー・J・ディオやイアン・ギランなど、実力派メンバーを加入させて、サバス ブランドを守り続けてきたのだった。

後半、ロックの殿堂入りを果たしたり、イギリス王室の前でプレイし、チャールズ皇太子やブレア首相と会話したことなどが書かれている。
波乱万丈な人生のなか、ついに来るところまで来た、という感じで感慨深いものがあった。

この自伝が書かれたのは少し前のことで、その後ニューアルバムを発表し、昨年解散した。
お疲れ様としかいいようがない。
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セッション「紅白バンド合戦」

2018年03月25日 | ギター
昨日は名古屋今池の南蛮家でのセッションに参加してきた。
第一回紅白バンド合戦だ。



Shigeoさんプロデュースのセッションに参加するのは3回目になる。
毎回レベルが高くてビビりながらの参加なんだけど、今回も皆さん上手い人ばかりだった。
それに比べて僕ときたら、音はイマイチ納得のいくサウンドが出せないし、ミスりまくるしで散々だったけど、とても楽しかった。

セットリスト
(青字は僕の参加曲)

1.B-BLUE(BOOWY)
2.ラブ・パッション(REBECCA)
3.NO NEW YORK(BOOWY)
4.MONOTONE BOY(REBECCA)
5.ジュリアン(PRINCESS PRINCESS)
6.WILD CHERRY(RED WARRIORS)
7.もぉやだ(BARBEE BOYS)
8.MOON(REBECCA)
9.ONLY YOU(BOOWY)
10.SHOCK ME(RED WARRIORS)
11.19Growing Up(PRINCESS PRINCESS)
12.CLOUDY HART(BOOWY)
13.LONELY BUTTERFRY(REBECCA)
14.女ぎつねon the Run(BARBER BOYS)
15.Monkey Dancing(RED WARRIORS )
16.世界で一番暑い夏(PRINCESS PRINCESS)
17.BAD FEELING(BOOWY)
18.Virginity (REBECCA)
19.Private Heroine(REBECCA)
20.DREAMIN(BOOWY)
21.負けるもんか(BARBEE BOYS)
22.Foolish Gambler (RED WARRORS)
23.GET CRAZY(PRINCESS PRINCESD)
24.わがままジュリエット(BOOWY)
25.RASPBERRY DREAM(REBECCA)

レベッカ、BOOWY、プリプリ、バービーにレッドウォーリアーズ。
これで盛り上がらないはずがない、というセットだ。
参加者は、僕と同じ世代の人はもちろん、もう少し若いアラフォーか、それ以下の人も多かった。
いろいろな人と共演出来て、とても楽しい時間が過ごせた。
早くも第2弾が楽しみなのだった。


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音楽関連(?)の本

2018年03月24日 | 読書
今、トニー・アイオミの自伝「アイアン・マン」を読んでいる。
これがなかなか面白い。
けっこうなボリュームがあるので、読み終えるのにはもう少し時間がかかるけど、サバス好きの人には絶対オススメである。

というわけで、それ以外の音楽関連の本の紹介をしてみよう。

瀧島祐介「獄中で聴いたイエスタディ」



1980年、ポール・マッカートニーが来日したとき、大麻所持で逮捕されて留置場に入れられていたというのは、マニアの間では有名なエピソードである。
出所してしてからポールは、「留置場のなかではいろいろな人に出会ったよ、背中にびっしりと入れ墨がはいったヤクザとも友達になったんだ」と発言している。
そのヤクザというのが、この本の著者なのだ。

内容は瀧島氏の自伝で、少年時代から不良行為を繰り返し、ヤクザになり、刑務所に入り、ポールと出会う。
そして、いつかきちんとした人間となって再びポールに会ってお礼を言いたい、と奔走する現在。
瀧島氏の自伝なんだけど、その頃ポールはジョン・レノンに出会ったとか、ビートルズでデビューしたとか、平行してポールのことも語られてる。
一番の目玉となるのは、留置場でのポールとの出会いで、英語の喋れない瀧島氏は、過激派の学生に通訳をしてもらっていたらしい。
そして、ポールが出所する前に、滝嶋氏のリクエストで、イエスタデイ他、全4曲をアカペラで歌ってもらったという。
本当は留置場でそんなことは許されないんだけど、このときばかりは看守の人も多めに見てくれて、なんとポールからサインをもらってる人もいたという。

その後、滝嶋氏はヤクザから足を洗い、再びポールに会おうとするんだけど、世界的ロックスターに、そう簡単には会えるはずがない。
結局は会えたような、会えてないような状態になるんだけど、本人としては満足したようだ。


80年代ジャパニーズロック



洋楽ロックの花が開いたのは1960年代後半から70年代初め頃だと思うけど、邦楽ロックのそれは80年代だ。
その80年代に花開いた邦楽ロックにスポットを当てた考察本。
ちょうど僕がリアルタイムで体験してきてるので、なかなか興味深いものがあった。
しかし、どうもピントがあってない。
たしかにここで詳しく書かれてるRCサクセションも佐野元春もTMレボリューションも重要なバンドである。
それは間違いない。
しかし、この時期最も重要なのは、ボウイとレベッカであり、それがサラリと流されてるのは、肝心なところが空白になっているような気がしてしまう。
そのほか、非常に勢いのあったジャパメタ勢や、ガールズバンドの最重要バンドであるプリンセスプリンセスあたりもサラリと流されてるのは、どうも歯痒い気分になってしまう。
おそらく大人の事情なんだろうけど。


瀬海野光「私がルナになる!」



いちおう小説である。
いろいろ回りくどい表現をしていてややこしくなるので、ストレートに書こう。

レベッカファンの父と、それに影響された娘。
娘は若い時のNOKKOと瓜二つ。
娘はレベッカのライブDVDを見て、振り付けを完コピする。
父の友人でテレビ局の人がいるので、娘のパフォーマンスを見てもらう。
テレビ局の人は感動して、口パクコンサートを開くことにする。
ゲストはなぜか嵐。
コンサートは大成功し、生中継のテレビ番組は、視聴率50パーセントを超えたのだった。

という、んなアホな、という内容。
著者は大のレベッカファンなんだけど、大人が読むにはあまりに稚拙なストーリー。
僕が今まで読んだ本のなかでは、ワースト3に入るかも。



1Q84

2018年03月17日 | 読書
今更だけど村上春樹の1Q84を読んだ。
文庫本で全6巻は長かった。



1984年、時空が歪んで不思議な1Q84年の世界に入ってしまう。
その世界には月が二つあり、エ◯バの証人みたいな宗教団体があり、ヤ◯ギシ会みたいなコミュニティがあり、そこから連◯赤軍みたいな武闘派とオ◯ム真理教みたいな宗教団体に枝分かれする。
女主人公の青豆と男主人公の天悟は、お互い不遇な子供時代を過ごしながらも惹かれ合うが、すぐに離れ離れになる。
この物語は、そんな青豆と天悟のすごく遠回りな恋の物語である。

後半になるともう一人主人公か増える。
怪しさ満点男、牛河である。
3巻からいかにも不吉な予感と共に登場するんだけど、その怪しさの表現が面白い。

牛河はカフェテリアでカフェオレを飲みながら天悟を待っていた。カフェオレはどう見ても、牛河には似合わない飲み物のひとつだった。そして若い元気な学生たちの中に混じると、牛河の外観の異様さはいっそう際だっていた。彼のいる部分だけが、ほかとは違う重力や大気濃度や、光の屈折度を持っているみたいに見えた。遠くから見ると、彼は実際に不幸なニュースのようにしか見えなかった。休憩時間でカフェテリアは込み合っていたが、牛河が座っている6人掛けのテーブルには誰ひとり同席していなかった。レイヨウたちが山犬を避けるのと同じように、自然な本能に従って、学生たちは牛河をよけていた、

これ以上ないってくらい酷い書かれようだけど、僕はけっこう牛河が好きだ。
牛河にも人生があり、事情があり、彼なりに一生懸命で、その道では有能な男なのだ。
ついでに親子丼が好物のようで、いつも洒落たモノしか食べない村上春樹的登場人物の中では、かなり珍しい。

他にも、謎の美少女「ふかえり」とか、裏社会のプロ「タマル」など面白い登場人物が出てくる。
そして姿は見せないけどNHKの受信料の集金人(おそらく天悟の父の生霊)の不気味さも秀逸の出来だ。
残念なのが、女主人公の青豆があまり魅力的ではないところかな。

最後まで読んで、ここまで長い話にする必要があったのかな?とも思う。
それでも村上文学の醍醐味は味わえるけどね。
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今年も攻めていきますよ!

2018年03月11日 | ギター
今年もライブにセッションに、あちこちでギター弾きます。

【第9回フォリナーセッション】

2月10日 大阪 ライブ&バー PAGE ONE
(終了)


【Shigeoプロデュース 80s 紅白バンド合戦 vol1 青春のわすれもの】



3月24日 名古屋今池 ライブ&バー南蛮家
Jロックセッションで、僕はBOOWY2曲とレッド・ウォーリアーズ1曲に参加します。
こちらはすでに満席となっております。


【フィメール・ボーカルズ・スプリング・コンサート】



4月22日 三重県鈴鹿市ライブハウスEGG
STEFANIE主催のライブイベントで、女性ボーカルバンドばかりを集めたイベントとなります。
アコースティックユニットからバンドまで、オリジナル、カバーなどバラエティ豊かな楽しめるイベントになります。
無料ですので、お近くの方はお気楽にお越しください。
(空席あり)


【関西レベッカ祭り】



5月12日大阪西区西本町マザーポップコーン
STEFANIE主催のレベッカトリビュートバンドばかり集めたイベントです。
レベッカ好きの人は是非見に来てください。
(空席あり)



【イベント名未定】

6月9日三重県四日市市Sixtysix
G-SPCの前川さんを中心とした即席バンドで、2つのバンドに参加します。
一つは相川七瀬、もう一つはディープパープルやレインボーをやります。
まだリハどころかメンバーの顔合わせもしてませんが、久しぶりのハードロックなのでガンガンいきます。
(空席あり)
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