JFN系列のFM局でユキ・ラインハートの「AOR」という番組がある。
これはDJのユキがおしゃべりの合間にAORの名曲を流すという内容なのだが、時間があえばよく聴いている。
70年代後半頃、ビートルズで育った世代が大人になり、このままロックを聴き続けてていいのか、という問題に突き当たる。
もういい年なのに「あの娘はオレのものだぜ、イエー!」とか「朝まで踊ろうぜ、ベイベー!」みたいな曲を聴いてるのは恥ずかしくないのだろうか?
かといって、クラシックは固い、ジャズは肌に合わない、ブルースやカントリーはオッサン臭い、どうすればいいんだ?
という人たちに向けた大人のロックが「AOR」の成り立ちだと思う。
今日はそんなAORの名曲をユキ・ラインハートにかわってお届けしよう。
AORといえばボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」がその代表とされるが、僕にとってはスティーリー・ダンだ。
2000年のグラミー賞受賞アルバム「トゥ・アゲインスト・ネイチャー」から「ジャイニー・ランナウェイ」。
Steely Dan ★ Janie Runaway ★ Josie @ live 720p 4:3 HD Featured DTS Audio
スティーリー・ダンときたら次はドナルド・フェイゲンだ。
ここは定番「ナイト・フライ」から「グリーン・フラワー・ストリート」。
Donald Fagen Green Flower Street
後期ドゥービー・ブラザーズから「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」。
野性味あふれる豪快なロックを演奏していた初期もいいが、僕は都会的でソウルフルな後期のほうが好きだ。
これは有名曲で、テレビでも頻繁に流れているので知ってる人も多いだろう。
Doobie Brothers- What A fool Believes
グレッグ・レイクのソロ・アルバムから1曲聴いていただこう。
このアルバムは、ゲイリー・ムーアやTOTOのメンバーなど豪華な演奏陣でレコーディングされ、レイクのアダルト・テイストあふれるボーカルが楽しめる好盤なのだが、過少評価されている。
この曲でギターを弾いているのは、最初はスティーブ・ルカサーかと思ったが、どうもゲイリー・ムーアのようだ。
グレッグ・レイク「イット・ハーツ」
Greg Lake - It Hurts
TOTOの1枚目はAORっぽい曲が多い。
2枚目はプログレ、3枚目はハードロック、4枚目は産業ロックに進化するなか、一番地味だが味わい深いのは1stアルバムかもしれない。
その中からセンスあふれるこの曲「ジョージー・ポージー」
Toto - Georgy Porgy