Music Mania

No Music No Life

5人目のビートルズ

2016年02月28日 | ビートルズ
ニューヨーク在住のアーティスト、オノ・ヨーコさんがインフルエンザで入院していたという。
今朝のニュースではすでに退院したとのこと。
一時は危篤みたいな報道がされてたけど、とりあえず元気になられたようで良かったと思う。

それの関連として、昨年の記事だけど「5人目のビートルズ、アンディ・ホワイトさん死去」のニュースがあった。

アンディ・ホワイトといえば、ビートルズのデビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥー」でドラム演奏をした人物として知られる。
なぜリンゴ・スターではないのかというと、レコード契約直後のビートルズは、それまでのドラマー、ピート・ベストを解雇したばかりだったからだ。
プロデューサーのジョージ・マーティンは急遽スタジオ・ミュージシャンのアンディ・ホワイトを連れてきて、レコーディングしたのだ。
ときどき、「アラン・ホワイト」と間違えてる人がいるけど、アラン・ホワイトとアンディ・ホワイトは別人だからね。
ついでにいうと、アラン・ホワイトはイエスのドラマーで、イエス加入前にはジョンとヨーコが立ち上げたプラスティック・オノ・バンドの初期メンバーだった。

ときどきアンディ・ホワイトは「5人目のビートルズ」と言われる。
僕は非常に違和感を感じる。
世には5人目のビートルズといわれる人は何人かいるけど、その中でもかなり的外れなほうに入ると思う。

では、他の5人目のビートルズと言われてる人はどうだろう?

・ピート・ベスト(元メンバー)
・ブライアン・エプスタイン(マネージャー)
・ジョージ・マーティン(プロデューサー)

この3人は、5人目のビートルズといわれても納得できる人たちだと思う。

・スチュアート・サトクリフ(元メンバー)
・ビリー・プレストン(サポート・ミュージシャン)

この辺から微妙になってくるけど、まぁ、まだ5人目といわれても仕方がないかな、とは思う。

・ニール・アスピノール(アップル社代表取締役)
・ジミー・ニコル(リンゴが入院中、かわりにツアーでドラム演奏した人)
・アンディ・ホワイト(デビュー曲のドラム演奏担当)
・トニー・シェリダン(デビュー前のビートルズはこの人のバックバンドをやったことがある)

この辺の人って、ぜんぜん5人目じゃなく、ただの関係者だと思う。

僕の感覚では、最も5人目のビートルズに相応しいのはプロデューサーのジョージ・マーティンだと思う。
彼なしにあのビートルズサウンドはありえない。
それに多くのレコーディングにも参加してる。
ビートルズ4人だけではあれだけの成功、及び音楽革命はなく、また、ジョージ・マーティンだけでもそれは出来ない。
ビートルズの4人とジョージ・マーティンの5人で、偉業を成し遂げたんだと思う。
これこそまさに5人目のビートルズだ。

それにしてもアンディ・ホワイトさん享年85歳、彼はことあるごとに「ビートルズのデビュー曲に参加した人」と呼ばれたのだろう。
彼はそれをどう思ってたのだろう。
孫たちに「おじいちゃんはな、むかし、ビートルズと一緒に演奏してレコードも出したんだぞ」みたいなこと言ってたのだろうか。
なんてったって、5人目のビートルズなんだから。

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ギター・マガジン2月号の怪

2016年02月27日 | 読書
ギター・マガジン2月号のアマゾンレビューだけど、なかなかコクのある状態になっている。
46あるレビューのうち、最低を示す星一つが31もある。
なぜなら、2月号の表紙はゲスの極み乙女の川谷絵音だからだ。



星一つをつけた人は、彼が表紙でギタリストとして特集されてるのが、とことん気に入らないらしい。
皆さんご存じのように、正月早々から不倫だなんだと騒がれてる彼だけど、こんなところでもバッシングされてるというのは、ちょっとスゴイなと思う。

2月号ということは、先月の中ごろに発売されてるわけで、ちょうどもっとも不倫騒動が激しかった時期だ。
しかし、記事が書かれたり、インタビューされたりしたのは昨年のことなので、当然そのときは不倫騒動なんてなかったわけだ。
年が明けて、あれよこれよと騒動になったときには、今さら特集を変更するわけにもいかず、そのまま発行するしかなかったと思われる。

それにしてもだね、ギター・マガジンというのは、あくまでもギターの雑誌であって、その人の私生活がどうのこうのって関係ないでしょ。
ここで批判してる人って、そんなに芸能人のスキャンダルとか気になるのかい?
ギター・マガジンの読者って、もっとギターとかロックとかブルースとかに夢中で、そういうのに興味ないと思ってたけど。

じゃあさ、エリック・クラプトンは親友ジョージ・ハリスンの妻と不倫してたわけだけど、それはいいのか?
ジーン・シモンズなんて、3ケタの女と関係を持ったと思うけど、そんな女たらしはダメなんでしょ?
ついでにいうと、70年代のロッカーってドラッグまみれなんてザラで、女遊びなんてかわいいもんだと思うけど?

まあね、川谷絵音は道徳的にはダメだろう。
それは当事者同士でなんとかしてくれ。
世の中には不倫、浮気、その他の問題で悩んでいる人は大勢いる。
音楽は民事不介入、川谷絵音はこのまま消えてしまうには惜しい人材だ。
一昨年の夏くらいにゲスの極み乙女。というバンドを知ったんだけど、すごいヤツらが現れたって思ったね。





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病院を探そう

2016年02月21日 | 日常
ご存じの人も多いと思うけど、僕はコレステロール値が高いので、毎日薬を飲んでいる。
そのため月に1回、近くの病院で簡単な問診の後、薬をもらうのだけど、なんと今月末をもって廃業にするという。
なんてこった、ここの病院は僕にとってとても行きやすいところだったのに。
まず、家から近い。
徒歩で10分かからず、クルマだったら2分くらいだ。
また、ここは医薬分業ではなかったので、費用が安かったというのもある。
さらに、この病院は人気がなく、いつ行っても患者が少ないので、待ち時間が少ないというのもメリットだった。
どうして患者が少なかったのかは知らないが、僕にとっては必要にして充分だったと思う。

というわけで、この病院は自分に都合がよかったのだ。

今回、次の病院を紹介してくれるわけでもなく、3ヶ月分を処方され、その間に探してくれとのこと。

家に帰って早速ネットで「三重県 家族性高コレステロール血症」で検索し、次はここへ行ってみようというところを見つけた。
HPを見ると、まだ真新しい医院で、院長の方針などを読むと良さげな感じがする。
ただし、今までみたいに徒歩10分以内ってわけではなく、クルマで30分くらいはかかりそう。
それでも予約が出来るようなので、朝一番に見てもらえるよう早めにネットで予約すれば待ち時間も少なくてすむだろう。

これからの年齢、健康については本当に気をつけていかなければならない。
もう若くはないのだ。
老人でもないけど、油断は禁物で、今から出来る対処はしていかなければならない。


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カーナビ大国

2016年02月20日 | 日常
先日、東員のイオンモールへ行こうとして、妻のクルマのナビで検索したところ、該当なしと出た。
クルマを買ったのは約4年半前、東員のイオンが出来たのはその後だったので、ナビの地図にないのだった。
結局、住所を手入力して行った。

ちなみに僕のクルマにはカーナビはない。
ほとんど知ってる道しか走らないので、不要と考えたからだ。
たしかにあれば便利だけど、年に数回のために数万円から数十万円ものお金を払うというのは、あまりにコスパが悪い。

だけど、今カーナビの普及率は約50パーセント、新車で買う人が付ける割合だと8割ともいわれる。
僕がクルマを買った店では、この車種でカーナビを付けなかったのは僕のクルマだけらしい。
なので、ナビ無しのインパネってこんな感じなんだ、と店の人にも珍しがられた。
そういえば、昔乗ってたカローラ・レビンというクルマ、僕が選んだカラーが超不人気色で、県内では2台しかなかったらしい。
やはり、これも店やガソリンスタンドなどで珍しがられた。
この色はしばらくして廃止になったので、余計に希少になった。
僕は決してアマノジャクとか流行に背を向けるって人間じゃないんだけど、自分のしたいようにした結果こうなっただけなのだ。


妻のクルマにはカーナビを付けた。
彼女はあまり道を知らないから。
あればあったで便利だと思う。
では、次にクルマを買い換えるときカーナビを付けるのか、というとそれはちょっと微妙だ。
なぜなら、今やスマホのナビ機能が充実していて、だいたいこれで事足りるのだ。
実際の位置とナビの画面の位置が少しズレてるとか、そういう問題もないわけではないけど、我慢出来る範囲内だと思う。
以前は、ナビ使用中にスマホが高温になるなどしたが、今のiPhone6だとそれもない。
ちゃんと音声でも案内してくれるし、常に最新の地図が見れる。

ただ、カーナビを付けないと下取り価格が悪いらしい。
僕みたいに20万キロを目指すって人は関係ないけど、クルマ購入時、下取りとか値引きに命かけてるみたいな人は気になるのだろう。
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イーグルス「ザ・スタジオ・アルバムズ・1972-1979」

2016年02月14日 | 音楽
前から気になっていたイーグルスの6枚組格安ボックスセット、皮肉にもグレン・フライの訃報に背中を押される形で購入した。
中学生の頃、僕はイーグルスが大好きだったのだけど、その後ハードロックやヘビメタ、プログレなど刺激の強い音楽ばかり
聴くようになると、この手の普通のロックが物足りなくなった。
また、どういうわけかカントリー風の音楽を敬遠するようになり、イーグルスからも興味が離れていったのだ。
2004年の来日公演のときは、僕も再びイーグルスを聴くきっかけになり、2枚組のベストアルバムを買ったのだけど、
結局好きな曲だけ飛ばして聴いてただけで、アルバムを通しで聴くことは少なかった。
ただし、ライブは素晴らしかった。

最近になってあまりムリして音楽を詰め込むようなことをしなくなり、ようやく素直な気持ちでロックに接することが出来るように
なってきたと思う。
というわけで、イーグルス5枚組を順に追ってみよう。

「イーグルス・ファースト」



1曲目「テイク・イット・イージー」から初期イーグルス得意のカントリーロックで幕をあける。
おそらくメンバー全員カントリー音楽が好きで、そういう素直な気持ちが音によく現れていると思う。
中でもバーニー・レドンのギターとバンジョーがいい味を出していて、楽器演奏のみならず歌もうたっている。
この頃はまだメンバー4人が均等に貢献しており、非常に民主的なバンドだ。
僕はこのファーストアルバムを聴くのは今回が初めてなんだけど、こんなにいいとは思わなかった。
リラックスして聴ける、カントリーロックの名盤だと思う。





「ならず者」



このアルバムは友人がLPを持ってたので、カセットに録音してよく聴いた。
基本的に前作の延長線上にあるサウンドだけど、こちらのほうが暗い感じで、いちおうコンセプトアルバムってことになってる。
西部劇みたいなジャケ写で、アルバムコンセプトになってる「ドゥーリン・ドルトン・ギャングの繁栄と終焉」のテーマを表している。
WIKIによると実在のギャング団のようで、裏ジャケでは射殺されたギャング団に扮するメンバーが横たわっている。
(なぜか横たわってるなかにジャクソン・ブラウンとJDサウザーも混ざってる)
僕は前から「ならず者」より「ドゥーリン・ドルトン」のほうがずっと名曲だと思ってるんだけど、そう思わない?





「オン・ザ・ボーダー」



ここからドン・フェルダーがリードギタリストとして加入する。
アルバム全体のまとまりがよく捨て曲なし、いい曲ばかり、僕の中ではイーグルスの最高傑作。
前作よりロック色が強くなったものの、カントリーな雰囲気もまだまだ残っていて、正常進化を遂げている。
アルバムジャケもいい。
モニュメントバレーみたいなところでワシ(イーグル)が飛んでいるという西部劇チックなもの。
このアルバムの中でちょっとだけ異彩を放っているのが、表題曲「オン・ザ・ボーダー」で、後期イーグルスにつながる付箋に
なってる。





「呪われた夜」



僕は完全に後追いなのでどうも思わないけど、リアルで聴いてた人にとっては1曲目のインパクトは強かっただろう。
暗い雰囲気のジャケ写を見てから、このイントロが始まると、今までのイーグルスとの違いに驚くと思う。
僕はこの「呪われた夜」という曲、すごい名曲だと思う。
どうしても「ホテル・カリフォルニア」の影に隠れちゃうイーグルスだけど、それがなかったらたぶん一番の名曲だろう。
そしてもう1曲外せない名曲、ランディー・マイズナーの「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」だ。
彼の立ち位置というのは、ビートルズでいえばジョージ・ハリスン的なポジションだと思うけど、同じように隠れた名曲が多い。
さらにジョージと同じく、隠れていない堂々たる名曲もあり、それがこの「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」だ。
ランディーらしく、そして何よりイーグルスらしい曲だ。
ついでに、ドン・フェルダーの「ビジョンズ」もいい。マニア向けだけど。

この「呪われた夜」のライブ映像、すごくいいので是非見てね。
演奏の上手さ(とくにリードギターのドン・フェルダー)とコーラスの上手さ(とくにハイトーンのランディー・マイズナー)は素晴らしい







「ホテル・カリフォルニア」



ついに来ましたね。
はい、誰でも知ってる超名曲で、これがあまりに有名すぎて「イーグルスってホテカリだけの一発屋だね」とかいうトンチンカンな
ことを言うヤツまで出てくる始末だ。
前作で初期のカントリー色を牽引していたバーニーが脱退し、変人ジョー・ウォルシュが加入する。
僕としては、ちょっとドン・ヘンリー色が強すぎるのと、全体的に暗すぎるアルバムだと思う。
唯一ランディー・マイズナーの「トライ・アンド・ラブ・アゲイン」だけ従来のイーグルスらしい曲だ。
そのランディーもこのアルバムを最後に脱退してしまう。





「ザ・ロング・ラン」



AC/DCの「バック・イン・ブラック」みたいな黒一色のジャケ。
もう完全にカントリー色がなくなり、冷たい都会の空気が漂うアルバムになっている。
僕はこのアルバム、いい曲とそうでない曲の落差が激しいと思う。
まるで90年代のグランジみたいにダークさが強調され、張り詰めた緊張感は、そのままバンドの人間関係表しているようだ。
新加入のティモシー・B・シュミットだけど、最後にやってきていきなり名曲「言いだせなくて」をほおり込んでる。
この1曲だけでティモシーは存在感を示し、再結成後もちゃっかりベーシストの座に収まっているのは大したもんだと思う。




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