Music Mania

No Music No Life

タカタの悲劇

2014年12月28日 | クルマ
自動車部品メーカーのタカタが、エアバッグのリコール問題で揺れている。
リコールの規模はとてつもなく大きく、対象車は2,000万台になるという。
それらを全て無償修理するのかどうかはわからないが、普通に考えてムリな話だろう。
当然、損失金額は途方もない数字となる。

しかし、だからといって、倒産するわけにもいかない。
なぜなら、自動車メーカーの下請けとはいっても、エアバッグ生産としては世界第2位のシェアをもつ巨大企業。
ここが無くなれば、多くの自動車メーカーが回らなくなってしまうのだ。

細かいところはわからないが、どうも今回の件、自動車メーカーは責任を全てタカタに押し付けているように思う。
設計、生産がタカタでも、それを自動車メーカーが正式採用している以上、「うちのせいではない」とは言えないはずだが。

現在、エアバッグの誤作動による死者は5名らしい。
実に不幸なことだ。
それに対し、タカタのエアバッグにより命を救われた人はどれくらいになるのだろう?
1万人とかではないと思う。
おそらく数10万人、あるいは数100万人レベルかもしれない。
だからといって、死者5人は黙認出来るものではないが、頭の片隅にでも、これが命の恩人になってる人もたくさんいることは覚えておきたい。

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軍師官兵衛、終わる

2014年12月27日 | 日常
今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が終了した。
けっこう良かった。
ここ数年の大河ドラマの中では、一番面白かったと思う。
世間的にもわりと好評だったようで、人気の戦国時代ということもあり、低迷していた視聴率も挽回できたようだ。

戦国時代の戦(いくさ)というのは、「勝てる相手と戦って勝つ」というのが基本だといわれる。
一部例外はあるものの、織田信長も豊臣秀吉も徳川家康も、このセオリーによって勝ち抜いてきている。
だからといって、自分の周りが弱いところばかり、というほど戦国時代は甘くない。
戦う前に、味方を増やす、敵の同盟軍を寝返らせる、などの準備をしっかり行い、圧倒的に敵より有利な状態になってから、決選に挑むのだ。
極端なことをいうと、戦う前に勝敗が決まっており、最後の詰めとして合戦を行うのが理想だという。
ドラマでは、主人公である黒田官兵衛が、軍師として戦の前段取りを行うところがよく描かれていたと思う。

黒田官兵衛は裏方として豊臣秀吉を支え、天下統一を果たす手助けを行う。
これで平和な世の中になるかと思いきや、豊臣政権は秀吉の死後、早くも揺らぎだす。
このチャンスを逃すわけにいかない、と天下取りに乗り出す徳川家康と、なんとしても豊臣政権を守ろうとする石田三成と淀。
そして、ついに主人公である黒田官兵衛が、誰かの手助けではなく、自分の戦として天下取りに名をあげる。
ここからの展開がスゴイ。
ドラマを通じて、徹底的に悪役をやってきた石田三成と淀、それに対する徳川家康は顔は笑ってても腹の中は真っ黒という状態。
じゃ、主人公の官兵衛は善人なのかというと、ぜんぜんそんなことはない。
クライマックスである関ヶ原の戦いに向け、最後の勝者になるのは誰か!

といっても、ほとんどの人は結果を知ってるわけだが、ワクワクして見ることが出来た。
関ヶ原の戦いで、官兵衛の息子である黒田長政は、徳川軍にいた。
ここで、息子長政により、完璧な段取りが行われ、戦う前に徳川軍の勝利はほぼ決まっている状態に持ち込まれる。
父から息子へ技が引き継がれており、天下分け目の大戦(おおいくさ)は一日で終了するのだ。

最終回に関ヶ原の戦いを持ってきたのはとても良かったと思う。
戊辰戦争後の「八重の桜」、平治の乱後の「平清盛」、大阪夏の陣後の「江」は、後半盛り下がってしまった。
日本史に残る大事件の後は、あまりダラダラ続けないほうがいい。
(とはいっても、八重や清盛の場合は仕方がないのだが)

さて、来年は「花燃ゆ」。
主人公は杉文(すぎ ふみ)という女性。
おそらく、大河ドラマ史上、最も無名の人。
NHKによると、「幕末の学園ドラマ」「幕末のホームドラマ」らしい。
どうかな…、大河ドラマのファンは、学園ドラマとかホームドラマを見たいわけではないと思うが。
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チャーハンを食べる気持ち

2014年12月21日 | 食べ物
今日のお昼ご飯はチャーハンだった。
それも冷凍の。
最近の冷凍チャーハンはわりと美味しい。
何よりも手軽だ。
レンジで6分ほど温めるだけで、それなりに美味しいチャーハンが食べられる。
僕の場合、レタスを細かく刻んだものを、温めたチャーハンに混ぜて食べる。
いわゆるレタスチャーハンだ。
そうすることにより、冷凍食品特有のべチャッと感が緩和されて、さっぱり食べられる。

チャーハンという料理は、中華料理の基本的なものなのだろう。
以前、旅行先で中華料理屋に入ったとき、友人がそう言ってた。
「チャーハンを食べると、そのシェフの力量がわかるんだ。チャーハンをきちんと炒められないシェフは、他の料理もまともに作ることが出来ないからね」
たしか、そんなことを言ってたと思う。
その蘊蓄は、以前「美味しんぼ」で読んだことがあったので、僕も知ってた。
友人はチャーハンを食べながら言う。
「ここのチャーハンはまあまあだ。たぶん他の料理もこの程度だろう」
なるほど。
でもな、僕は思うのだけど、なぜ旅行先の中華屋で、そこのシェフの力量をチェックする必要があるんだ?
チャーハンが食べたいのなら、素直にチャーハンが食べたいと言えばいいのに。
もし、本当は麻婆豆腐が食べたいのに、力量をチェックするためにチャーハンを頼んでるとしたら、こんな滑稽なことはない。

ところで、冷凍のギョーザも美味しいと思う。
フライパンに並べて、フタをして数分焼くだけで、まずまず美味しい焼きギョーザが出来る。
これより美味しくないギョーザを出す店はいくらでもある。
家で手軽に食べるのなら、これでいいだろう。

ただ、本当にそれでいいのかどうかは疑問だけど。
企業努力により、手軽に美味しい食べ物が安価で出回るのはいいことだと思うが、心底いいことなのかどうかは・・・?
手作りギョーザ、きちんとご飯から作るチャーハン、時間のあるときはこっちかな。

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ダメよ~ダメダメ

2014年12月20日 | 日常
最近よく「ダメよ~ダメダメ」という言葉を耳にする。
今年の流行語大賞にもなっているので、かなりの人気なのだろう。
この「ダメよ~ダメダメ」といってる女はなぜ白い顔をしているのか?
隣の女はなぜオッサンみたいなメイクなのか?

【お笑い】日本エレキテル連合 ダメよ~ダメダメ



どうやら、白い女はダッチワイフで、オッサンが寂しさを紛らわせるためにそれを購入したようだ。
それで、人間に接するかのように声をかけるのだが、何を言っても「ダメよ~ダメダメ」しか言わないというコントなのだ。
残念ながら僕はそれほど面白いとは思わなかったが、世間の流行と自分の感性が合わないことはよくあることなのでそれはいい。
だが、ダッチワイフが喋る「ダメよ~ダメダメ」が流行語になって、小学校でも大流行してるのって、いいのかな?

そういえば、もうずいぶん前のことだが、会社でダッチワイフ愛好者であることをカミングアウトした人がいた。
その人は、僕よりずっと年上(当時)で、たぶん40代だったと思う。
それが市販されている、ということは使っている人がいるのは当たり前なのだが、いざ本当に使っている人がいて、それが知ってる人だというのは、ちょっと後味が悪いような、微妙な気分になる。

ここで一つ思い出したのは、南極1号とかいう、政府公認ダッチワイフだ。
南極物語で有名な南極越冬隊の持ち物に、隊員の精神安定のためにダッチワイフがあったという。
これは大マジメに、政府が国の予算を使って開発されたものだったらしい。
ただ、使用環境が悪かったため、一度も使われることはなかったという。

今はダッチワイフも高性能化され、高価なものだと本物の人間そっくりだという。
日本エレキテル連合のオジサン役の人のように、本当にそのワイフ、というよりリアル人形と旅行する人もいるとのこと。
非常にマニアックな世界だと思う。
さすがに湯布院の温泉で、一緒にお風呂に入ることはないと思うが。

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たまには文句もいいます

2014年12月14日 | 日常
ちょっと昨日の記事を引きずるが。
店側がどんな場合であっても、紳士でいるべきというわけではない。
店側がきちんと対応しているのなら、僕はそれでいいと思っているが、接客態度があまりに悪い場合、文句の一つも言いたくなることはある。

その店は京都にあった。
僕がそこへ行こうと思ったきっかけは一冊のガイドブックだ。
太秦の映画撮影所の近くにある1件のお好み焼き屋に目がとまった僕は、今度京都へ行ったとき、そこへ行こうと決めたのだ。
で、その日、嵐山観光のあと、そこからほど近い太秦のその店に行った。

入店して2名であることを告げると、店員のオバサンが店内に通してしてくれたのだが、席を指定する前に、そこで常連と思われる客とお喋りをしだした。
その間、僕らは立ったまま話が終わるのを待っていたのだが、3分くらいは待ったと思う。

やがて、席に座り、メニューを見る。
たしかガイドブックにはネギ焼きがうまくてお勧めと書いてあったので、それを2枚注文した。
なぜかオバサンは「はあ?」と不思議そうな顔をする。
僕はもう一度「ネギ焼き2つ」と言ったところ、「うちのネギ焼きは1人前で2枚やけど、それを2つも注文すんの?」とあきれ顔でいう。
メニューをよく見てみても、どこにもネギ焼きは1人前で2枚とは書いてないのだが、オバサンがそういうのならそうなのだろう。
「じゃ、ネギ焼きは1つで」と言った。
するとオバサンは「はあ?ネギ焼き1つ?他に注文はないの?」と大声で言うのだ。
いい加減、僕もムカついてきたので、とりあえずそれだけでいいと伝える。

この時点で水がまだだったので欲しい由を伝えた。
オバサンが水を持ってきたのはいいが、常連客とお喋りしながらだったからか、足がつまづいて妻の服の上に水をこぼした。
「あら、喋ってたら水こぼしたわ、ワハハハハ!」と大笑い。
さすがの僕もこれには怒った。
客に水をこぼして何がおかしいのか!
僕は不機嫌を隠さずにいうと、オバサンは知らん顔で、一緒に喋っていた常連客が申し訳なさそうに誤ってくれて、ハンカチを出した。
いくら温厚な僕でも、これはダメだと、店を出ることにした。

おそらく店員のオバサンは、僕を一見の客とみて、それも観光客だと判断して、大事にする必要はないという判断をしたのだろう。
それなら京都によくあるように、「一見さんお断り」にすればいい。
あまりに接客の悪い店は、味以前に接客業として問題だ。

今年亡くなった、怒るラーメン店主で有名な佐野氏のように、非常に特殊な接客の店もあるが、そういうのは例外であって、極上じゃなくていいから普通の接客をしてもらいたい。

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