山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

とりもちを使っていた人の話~恵那の山里・74歳

2010-02-06 | 植物利用
 わしらの子どものうちはとりもち。あれで(小鳥を)捕っとった。
 山に沢がずーっと流れてきとるわね。で、ところどころ水溜りがあるわね。そういうとこに箸ぐらいの枝を切ってそれにとりもちを付けてくわけ。鳥が水を飲みに来るもんで沢の土手に刺いとくわけ。ほでそこに鳥が止まって水飲もうとする。
 とりもちの木、見たことないんやわ。とりもちは買ってばっか。昔は雑貨屋とかそいうとこで売っとった。ここら辺ではそこの野瀬っていうとこに売っとった。ネバネバしたのを何匁いくらで。買いにいくときは茶碗かなんか持ってってさ、その中に入れてもらいよった。そやけども、金がなかったもんでそう買えなかったもんでさ。昔からあるような古いモチを使っとった。長いこともつんやな。ちょっと色が黒くなってあんまりええ匂いがしなくなるけども。

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昨日、とりもちを作っていた人の話を書きました。
小鳥を捕ることはこの後すぐ禁止されました。

味噌の仕込み 一番寒い日に

2010-02-06 | 山里
どんな大雪の朝になるかと思ったけど、それほどでもなかった。
坂折棚田のかまどを使って、味噌造り。
途中激しく吹雪いたりして、寒い日だった。
寒いだけに雑菌さんはほとんどいないだろうと、やや安心しながら仕込む。
机の上にしたたった水が、凍ってしまったから
気温は一日中0度以上にはならなかったらしい。

帰ってきて暖房したけど、全然暖まらず、灯油とガスと電気をフル稼働して暖房した。
一日外にいて大丈夫だったのに、感覚って不思議なもの。

雪の山里風景はとてもきれいです。