郵便局まで歩いていくのが好き。10分ぐらい。その帰りに、ちょっとまわり道してくる。
昔からの落ち着いたたたずまいの家々が並んでいる。
道幅も車1台通る程度のもので、実際ここに住んでいる人の車しか通らない。
歩いていて心地よく感じる道幅。
道って狭い方がいい、と教えられる場所。
この辺は農家の集落ではない。だから農作業小屋とか大きな蔵なんかはなく家も昔の養蚕農家のようにでーんと大きいのではない。昭和の香りの、おそらく昭和40年代~60年代ごろに建ったような民家。
でもどこも庭が広くて菜園があって、ゆったりしている。
きっちりと作られた日本庭園じゃなくて、奥さんやおばあちゃんが心の向くままに花や花木を植えているような、のびのびした庭の風情。堅苦しくなく、見ていて心なごむ。
道と敷地の間に硬い塀を建ててるところなど1軒もなく、低い垣根越しにお庭を見放題。
これらのお庭は、プライベートな閉鎖された家と道路を結びつけているエリアであり、庭自体も個人的なものでありながら、集落の景色を作っている。そこを通る人に与える影響は大きい。視覚的には半ば公共的な(集落で共有しているような)エリアだと思う。
お庭をきれいにしている人が住んでいる集落は幸運だ。
ここのあたり、22年前に越してきたときは本当にうっとりするきれいさだった。
今は見馴れてしまったのか、あるいは少し荒れてきているのか。
けれど毎年春には水仙がとてもきれいに咲く。
こういうところを通るたび、うちも庭をきれいにして周りの人に貢献したいものだと思う。
なかなか実現しない。
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