山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

水路のあるむら

2015-07-20 | 山里

昨日から、ネムの花が二度目の満開です。
梅雨が明けて、空が青く、田畑や花々の色のコントラストも強く、子どもの頃の「夏休み」の景色。
これから来る暑さのことを考えないようにすれば、こんな夏らしい気分も楽しもうと思えます。


鳥取県智頭町はたいていどこでも、集落の中に用水がめぐらされています。
沢水を引いたものですが、田んぼに流すだけでなく、家々の前まで引いてあり、ときにはそれが屋敷の中の池に入っています。
山間地で、沢水を自分の家に個人的に引いてきて池を造っているのはよく見ますが、集落全体でみんなが同じような形でそうしているのが智頭町です。
とくに早野という集落ではたくさん見られました。
岡山県の新庄村でも同じようなものを見ました。

その写真はおいおい掲載しようと思います。

この家は、倉の板壁の前に花が咲いているのが楚々とした風情。
下の端の写真で切れている部分に水が流れていますが、石垣から飛び出したブロックが2枚見えます。
このように、用水にさしかけて物を置く台らしきものを造っているのがときどき見られました。



鳥取県智頭町那岐・早野(2015年7月)