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催眠の本当のシステム 公開します

2007年04月20日 | 心理療法ハッピーライフ
今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。

今回は、催眠 の話です。

最初に、

私は、全米催眠療法協会の講師資格を持っています。
もちろん、全米催眠療法協会の上級資格も保有しております。
他に色々な所で習いましたから、民間資格ですが、催眠の終了証のような物は10枚以上持っています。
また、日本催眠学会の会員です。

催眠に関しての専門家中の専門家の私が 催眠のシステム 本当の催眠 を書きます。

理由は、催眠は心理療法として今後、大きく飛躍する可能性がありますが、催眠を掛けた 催眠を掛けられた、という 現在の間違った常識(知識)を払拭して行かなければ催眠の将来はないと思うからです。
催眠は魔法 という騙す方法ではもう駄目だと思います。


一昨日、私のHPを見たという女性から電話がありました。
「催眠でタバコを止めさせて欲しいのですが‥」
という内容に、
「私の所ではタバコに価値はないという事を納得して止めて頂く方法をします。」
というと、不思議そうな雰囲気の声で、
「テレビでやっていたように催眠術を掛けて止めさせられないのですか?」
と言うのです。

私のHPは膨大な量がありますから、全てを読むのは難しいと思いますが、催眠は魔法ではないと書いている所を読まれていないのでしょう。
催眠=魔法 というような間違った常識を持ったままの方の電話でした。
色々説明をしましたが、この方の常識は 

催眠=魔法 テレビ=正しい事 タバコを止める方法=テレビでやっていたから催眠で止めさせられる 

という感じでしょう、いくら話しても自分の常識をはずそうとしないまま怪訝な感じで、最後は不愉快な声で一方的に電話を切られました。

結論は、
催眠に力は全くありません。
催眠術も同じです。
暗示にも催眠療法士や催眠術師にも全く力はありません。

この女性がテレビで見た、タバコを催眠で止めさせる方法は、嫌忌法 と言ってタバコを吸うと気持ちが悪くなる等の暗示を受け入れさせて止めさせる方法です。
この、嫌忌法は初歩の手法ですから、催眠をかじった事のある人でしたら皆さんご存知でしょう。
しかし、現在ではまず効果は出ません。

この嫌忌法のシステムは、小さな子供にする 痛いの痛いの飛んでけ~ と全く同じシステムなのです。
催眠(古典的催眠)は、この他全て、誤認知(勘違い)させて効果を出そうとする心理療法なのです。

考えてみましょう。
例えば、幼稚園くらいの子供が転んで怪我をしたとしましょう。
怪我はたいした事はないのですが、
「痛いよ! 痛いよ!」と言い続けるので、
お父さんが、
「お父さんが痛いのを取ってやろう!」
「お父さんは何でも出来るのだからな!」と言いながら、
「痛いの痛いの飛んでけ~ 」をするのです。
すると、全員ではないでしょうが、誤認知(勘違い)を受け入れた子供は痛みを感じなくなるのです。

ところで、お父さんには特別な力(痛みを飛ばせる力)が有ると思いますか?
ありませんよね。
結論は、お父さんは、子供を騙しているのです。
では、子供が小学生や中学生になってもこの 痛いの痛いの飛んでけ~ は効くと思いますか?
騙せませんから、効果の出る子はいないでしょう。

古典的催眠のシステムは全くこれと同じなのです。
催眠に力は全くありません。
(催眠状態とはぼんやりしている状態なだけです。)
催眠術も同じです。
(催眠術とは手品と同じ、騙す手法があるだけです。)
暗示にも催眠療法士や催眠術師にも全く力はありません。
(暗示はただの言葉です。言葉に力がある分けがありません。催眠療法士も催眠術師も同じ人間です。特別な力がある分けがありません。私も古典的な催眠をしていた時期があります。そして、自慢ではありませんが、結構騙せました。その催眠療法士、催眠術師でもある私自身に特別な力はありませんから。)

では、なぜ、催眠には特別な力があると思われているのでしょうか?
正直、私も催眠を習う前は、催眠は魔法、と思っていました。

1番目は、催眠は人類の文明発祥と共にあったからです。
昔は、催眠の知識も何も分からないまま、痛いの痛いの飛んでけ~ のような事をすれば痛みが取れたり、魔術師や王様や神官のような人間が 神を見せてやる などの誤認知を利用して幻覚を誘導させ民衆を管理していた。

2番目は、現在の催眠術師や古典的催眠を生業にしている人は、手品のたね を知られると商売にならないから、知っていてもまず教えない。
広める気は全くなく、逆に、催眠は魔法でなければ都合が悪い。
そもそも、催眠術師や古典的催眠療法士と呼ばれる人たちは、この原理を知らない浅薄な知識の人が多い。

3番目は、私はこれが一番大きな理由だと思いますが、21世紀になっても、まだ 心が信じきったら体の症状を出したり症状を抑えたりする という事が一般の人に知られていない、常識になっていないという事。
心が脳に指令を出しているのですから、考えたら、当たり前なのですが。

4番目は、テレビの影響でしょう。
あるある大辞典を例にしなくても、
「テレビで催眠をしている番組は民放のバラエティ番組でNHKやNHK教育ではないでしょう。」
などと色々な事を何回言っても、

テレビ=正しい事 

と思っている人が多い。
テレビが本当の催眠の姿を伝えていないのが助長しています。

例えば、想像して下さい。
招待したお客さんの食事の後、実はその食事の中に強力な腹痛をおこす食材が多く入っていた と騙したら、症状の差は有りますが、多くのお客さんたちは、腹痛を訴えたり、吐き気や下痢を訴えたりするのです。

この腹痛を起こすシステムは、私が、日本人全員に広めようとしている、対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病は体の病気ではなく心が間違った指令を出しているのが原因、と同じシステムなのです。


結論ですが、

催眠は魔法でも何でもありません。誤認知(騙しているだけ、痛いの痛いの飛んでけ~と同じシステム)を意図的に受け入れさせているだけです。
ですから、催眠に関してのHPは山ほどありますが、催眠に特殊な力が有ると書いているHPは、作者自身の知識不足や意図的に魔法のように書いているだけです。

もっと催眠に関して詳しい事を知りたい方は、http://www2s.biglobe.ne.jp/~Inaba/saimin.htm をご覧下さい。
私の著作物です。
この資料を読まれて更に詳しく知りたい方は私に直接問い合わせて下さい。

最後に、

最近も、人を気にしなくなるいい暗示を先生はお持ちでしょうか? というメールが来ましたが、そんな便利な暗示があるのでしたら、精神科や神経科、心療内科の医師や多くの心理療法士たちは不要になります。
実際、大昔の催眠を使っていた呪術師たちは、当時の医師でもあったのですから。
そして、上記しました、タバコを止める為の嫌忌法 は施術をするのは とてもとても簡単ですが、私は効果を出さなければいけません。
痛いの痛いの飛んでけ~ が小学生や中学生になったら効かなくなるのと同じで、現在では古典的催眠療法はほとんど効果がなくなっています。
それでも、理解して頂けない方には、古典的催眠療法を受けて、効果のない事を実感して頂くしかありません。
私が、東京でサラリーマンをしていた頃、小岩という所に住んでいました。
会社からの帰り道、整体院 があり ここに来れば肩こりは一発で治るんだろうな! と思っていた時がありました。
そして、肩こりがたまらなくなり、小岩の整体院に行ったのですが、私の感覚では全く肩こりはなくならないのです。
そして、整体院 に行けば肩こりが一発で治るのだったら、サロンパスも何もいらなくなるなあ! 
大体、整体院 がこれだけ多くあるという事は中々治らないという事だよなあ。
と、初めて気付きました。
それと、同じだと思います。
施術をするのは簡単ですが、効果を出さなければいけないのです。
落語の話ですが、昔の医者は 寿命だとか手遅れ と言っておけば良かった という話を聞いた事がありますが、現在の古典的催眠療法は効果が出なければ、催眠に掛らないあなたが悪い と言って終わりですから。
ぜひ、催眠の未来の為に、現在困っている人の為に、本当の催眠のシステムを皆さんも周りの人に教えてあげて下さい。
お願いします。

明日は、お待ちかね、自分で対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病を治す の三回目を予定しています。

統合失調症に関して

2007年04月20日 | 心理療法ハッピーライフ
今日は、ハッピーライフの矢野裕洋です。

今回は、統合失調症に関して書きますね(笑)。

最初に、断っておきますが、私の統合失調症の症例数は十数例しかありません。
統合失調症自体がまだよく分からないものですので、対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病のように多くの困っていない人たちの考え方を受け入れれば必ず大丈夫というように私自身が責任を持って対応できないという事を、統合失調症と診断されている方本人、場合によっては本人とご家族の同意の上、お受けした症例数です。
ですから、今回は私の私見という事で読まれて下さい。

統合失調症とは、異言(他の人が聞けない声)が聞こえるというのが基本的な症状です。
その異言は宇宙人と名乗る声であったりアメリカCIAの職員や白い人、黄色い人というような人間かどうか疑わしい人や実在の人だと名乗ったり多岐に渡ります。
しかし、その声の言う事は矛盾に満ちていて、時には予言をしたりしますが、この予言が当たる事はありません。

私の経験による分類ですが、ケアをする立場から分類すると二種類に分かれます。

一番目は、この異言を 偽物(空耳)ではないかと受け入れて頂けるグループと
どんなに矛盾点を整理して話しても偽物(空耳)ではないと全く受け入れて頂けないグループです。

私の考えは、統合失調症は不安がり過ぎる心が空耳を聞かせているのではないかと考えています。
もちろん、脳自体の問題も有る可能性が高いと思いますが、状況認知 環境認知 がしっかりと出来れば日常生活に問題がなくなる可能性が高いと思います。

念の為に書きますが、人間の脳は パソコンのようなものですから、正常な人も思い込んだり特殊な環境の中では、コンピューターグラフィックのように幻覚をみたり、幻聴を聞いたりします。
幻聴というとビックリするかも知れませんが、空耳の事です。

私の例を書くと、5~6年くらい前でしたが、午前中にとても重要な電話が掛ってくる予定の日がありました。
しかし、午前中というだけで時間は決まっていませんでした。
とても重要な電話ですから、本を読んでいてもテレビを見ても電話が気になって没頭できないので、夏でしたから、シャワーを浴びたのです。
シャワーを ザー っと浴び始めると、電話の音が聞こえるのです。
掛ってきた! と急いでシャワーの蛇口を閉めると シーン としているのです。
何だ、空耳か! と思って又シャワーを浴びると、やはり、電話のベルの音が確かに聞こえるのです。
空耳だろう! と疑いながらシャワーの蛇口を閉めると 先ほどと全く同じで シーン としているのです。

このような経験は誰にも有ると思います。
私の電話のベルを頭の中で鳴らしたのは 私の不安 です。
シャワーを浴びていて電話の音が聞こえなくて電話が鳴ったのに気付かなかったら大変だぞう! という不安です。

少ない症例数ですが、私の言葉に耳を傾け、確かにリアルに聞こえる異言 を空耳じゃないかと考え始めて、並行して、不安がり過ぎる考え方を 丁度良く不安がる考え方に受け入れ直して頂くと、異言自体がほとんどなくなった方もいます。
そして、私が受けた十数人全ての人は、以前書きました 新入社員のA君B君のA君のような人で、B君のような人が来られた事はありません。

残念ながら、統合失調症の方は、私の電話のベルと同じく、現実の声のように聞こえているのでしょう。
どんなに、「この声は本物ではないでしょう」「おかしいでしょう」「矛盾しているでしょう」という話を理路整然と私やケースによっては家族も一緒に考えて言っても聞く耳を持って頂けなかった方がほとんどでした。

結論ですが、私の私見ですが、統合失調症の方も 認知行動療法的な 正しい状況認知 正しい空間認知 をして頂き、不安がり過ぎる考え方などを丁度良い考え方に受け入れ直して頂く事で相当な効果が期待できるのではと考えています。

余談になるかも知れませんが、霊の声を訴えて来た方も複数います。

或るケースですが、その方の家系は代々女性に霊能力があり、心がしっかりしている時は大丈夫なのですが、心が弱くなると霊に迷わされて辛いので、心をしっかりする手伝いをして欲しい、と来られた方がいます。

私には霊能力や特殊な力はありませんので本当かどうかは分かりません。
そして、私は本当かどうかを調べる仕事をしている人ではなく、目の前のクライアントさんが楽になるお手伝いをする人ですから、本当に霊であろうが違っていようが構わないのです。

これは、統合失調症の方にも同じで、最初から異言とは決め付けないで、本当に声がしている可能性があるかどうかをニュートラルな気持ちで見に行きます。
そうしないと、クライアントさんとの信頼関係は結べませんし、私自身が、まだまだ科学で分かっていない事の方が多いと思っていますから。

この霊能力を持っているとおっしゃるクライアントさんは、統合失調症の方と違い、全く矛盾点はありませんでした。
そして、一回のカウンセリングと一回のセッションで、
「心が強くなりました。」
「霊の声は確かに聞こえますが、勝手にさせておけば良いのです。」
有難うございました。
と終了されました。

結論は幸せな人生ですよね(笑)。

明日は 本当の催眠 を書く予定です。

では、明日