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自分で出来る 対人緊張症、神経症、性格由来のうつ病  の治し方3回目

2007年04月21日 | 心理療法ハッピーライフ
今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です。

今日は、自分で対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病を治すの3回目です。

最初に、おさらいですが、対人緊張症も神経症も性格由来のうつ病も 医学から見たら病気 ですが、 原因を見る心理学 から見たら 勘違い(妄想、誤認知)という事は納得出来ましたでしょうか?

これが納得出来ていなければ基本ですから先に進んではいけません。
質問がありましたら、このコーナーで取り上げて回答致しますので、ここに自分の質問が載るのは恥ずかしいという方は、ペンネームで構いませんから、
s-inaba@mua.biglobe.ne.jp にメールを下さい。
大丈夫です(笑)。大丈夫(笑)。

さて、上手く行った方は良いのですが、上手く行かない方は、2回目で書いたような所で引っかかっていると思います。

ただ、自分で治す という事ですから 中々引っかかっている所が分かっても修正しにくいと思いますので、今回は 発想の転換 をして頂こうと思います。

自分を治すのではなく自分が大人になる、と発想を転換して下さい。

例え話を書きますので、いつものように想像しながら読んで下さい。

幼稚園の子供に、
「お母さんが何処かに行ったよ!」
と冗談のつもりで言っても環境認識、状況認識が、客観的に行えないですから、多くの子はパニックになって泣き始めると思います。

しかし、その子が、客観的な環境認識、客観的な状況認識が出来るようになれば、「お母さんが何処かに行ったよ!」と同じ言葉を言われても、
「お母さんが僕を置いて行く分けが無い。」
「お母さんが本当に何処かに行ったのだったらお父さんに電話をすればいい。」
「お父さんがつかまらなければ、お爺さんでもお婆さんでも良い。」
「そもそもこのおじさんは嘘を言っているのかもしれない。」
という風に、パニックにならず平気でいられますよね。

対人緊張症も神経症も性格由来のうつ病も同じです。
客観的な環境認知、状況認知が出来ていないから、パニックになっているのです。

客観的な環境認識、客観的な状況認識の認識力を成長させて行けば良いのです。

言い換えれば、前回、前々回に書いている2点
1.自分を客観的に見る
2.何が恐いのか逃げないで見に行く
という事は、客観的な環境認知、客観的な状況認知をする為の方法なのです。

ですから、その気になれば簡単です。
しかし、上手くいかない人は、治してもらう、症状をなくす、という認識が強くて、自分が受け入れなければならない、自分が考え方を変えなければいけない、自分が大人にならなければいけない、という事が分かっていない方が多いです。
そういう人は、方法だけを私に聞き続けます。
「どうすれば納得できるのですか?」
「どうすれば症状が出なくなるのですか?」
「どうすれば客観的な環境認知、状況認知が出来るのですか?」
という感じです。
私はこういう時、よく学校の勉強に例えて言います。
「学力を上げる方法は色々あるけれども、結局は方法ではなく、あなたが勉強をして内容を受け入れるから学力があがるのでしょう。」
「方法も重要ですが、結局は自分で受け入れようとしないとだめですよね。」
「中学時代、参考書と問題集を山ほど持っている友人がいましたが、学校の成績は良くなかったですよ。」
など、方法も重要ですが、楽をする方ばかりを見ないで、人生の大きな岐路 と認識して、受け入れなければいけないですよ。
多くの困っていない人と同じ 客観的な環境認知、客観的な状況認知 の出来る人間にならなければ 今は何とか乗り越えても長い人生次のトラブルが待っていますからね。
と話すのですが。

今の症状を治す ではなく 自分が大人になる という意識でされれば成功するでしょう。

私の所で上手く行かない人は 姿形は大人でも 本当に子供 なのです。
60才でも70才でも同じです。
私はたまに子供を相手に仕事をしているのかと錯覚のように思う事があります。
注意すると 私を恐がったり すねたり 怒ったり そして、少し上手く行かなくなると、セラピーをやめたり するのです。

私はあなたの見方ですよ、と最初に納得して頂くのですが、見方であっても甘やかす人ではありません。
クライアントさんの対人緊張症や神経症や性格由来のうつ病を治して頂かないといけませんから。
逃げても仕方がないのに、学校を辞めたり会社を辞めたり、逃げ癖の付いている人は本当によく逃げます。
しかし、逃げても その場しのぎで 次の問題が来るのですがね。
そして、更に 自分が惨めになるだけなのですが。
本当に、この原因は ただの勘違い なのですが、残念です。

最後に、恐竜博物館を恐がる子供の話を書きます。
この話は、須賀原洋行さんの著書(マンガ)よしえサン に載っていた話です。

お父さんとお母さん、6歳位の兄と4歳位の弟(ツックン)で、恐竜博物館に行った多分実話です。
6歳位の兄が行きたいといって恐竜博物館に来たのですが、4歳位の弟(ツックン)は
「恐竜こわい!」
「お兄ちゃんもお母さんもお父さんも恐竜に食べられるから入っちゃダメ!」
と言って聞かないのです。
両親やお兄ちゃんがどんなに大丈夫と言ってもツックンは恐がって聞く耳を持ってくれないのです。

このツックンは対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病の方と同じですよね。
私がどんなに理路整然と
「あなたが思っているほどあなたを人は見ていない!」
「あなたはあなたと同じ人間という種類の中にいるのだからもっと安心してよいのですよ!」
などと言っても、ツックンが 「人は恐い!」「人に変に思われたら恐い!」「人に嫌われたら恐い!」と泣き叫んでいるようなものですよね。

では、明日