熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

名人戦

2010-03-04 01:59:40 | 文章
3月4日(木)、雨。

名人戦の挑戦者が、三浦八段に決まりました。
三浦八段といえば、かって7冠時代の羽生さんから「棋聖」を奪取しましたネ。

昨日は夕ご飯の後、眠気が襲来。19時30分早々に就寝し、先ほどテレビの声で眼を覚ましました。
画面は「オシム」のスポーツ大陸。
サッカーはあまり詳しくはありませんが、試合は時々見ます。

「ジェフ市原」監督では、入団2年目の巻を育て、請われて「全日本」の監督に。そして病に倒れ、現在は故郷で「少年サッカー」を指導しているそうです。
見ていて、請われて全日本の監督に請われた理由が分かりました。
体も大きい人ですが、指導者として人間としての大きさが分かりました。

そうそう。「巻」と言えば、駒の世界では「巻菱湖」。
幕末、新潟・巻町出身の書家で、書道の世界でも「マキノリョウコ」または「リョウコ」で通じます。
唐風の筆跡は当時も人気が高く、門弟2千人とも3千人とも言われています。
因みに、駒文字は大正年間に大阪の高浜禎(3段だったか?)が、書道手本からアレンジしてこれを豊島龍山に作らせたことを「萬覚え帳」に書き残していました。

それを観戦記者・東公平さんが坂田三吉のことを取材中に見つけて、将棋世界で発表されました。確か、昭和56年のころだったと思います。
あの「龍山作菱湖に見られる裏文字の最終画に続くヒゲ」には違和感がありました。
もし菱湖さんが自分で駒用の文字を書くのなら、あの「ヒゲ」は付けるはずはありません。
東さんのレポートを読んで、「やっぱり」と思い、直ぐさま大阪・吹田の遺族宅を訪問。現物を拝見し確認しました。

因みに、それ以前から小生が作る「菱湖」には、あのヒゲは無く、「駒づくりを楽しむ会」で木地とともに頒布していた「菱湖の字母紙」にもヒゲはありません。

余談ですが、入会して間もないある人が、ヒゲの無い「菱湖の字母紙だけを100枚欲しい」といって来ました。そんな大量を何に使うのかと訝しく、取りあえず20枚か30枚渡したのですが、やがて、それで作った駒で商売を始めて、「やっぱり」。
これは昭和の終わり頃の話ですが、今では一応、名の知れた人。
このことは、今まで他人に語ったことはありませんが、「巻」で思い出しました。
ソレニシテモ、モラルは大切にしたいものです。

テレビは只今、「地震と震災」のメカニズム。
これを見ながら、もう一度眠ります。
では、また。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726