詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

白緑:びゃくろく/どろやなぎ

2019-05-07 | 鉛筆は6B

<白緑:びゃくろく/どろやなぎ>

日本画の顔料は粋な色名が多い。白緑も文字通りこの白い緑で顔料で

色名に白とつけば限りなく白に近い緑という意味。

近いもので、裏葉柳という柳の葉っぱの裏の色を意味する色もあるが

こちらはもう少し濃い。初夏に雪のような綿毛を飛ばすどろ柳の色が

柔らかい白緑の色をしている。

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スカーレット/緋色

2016-02-23 | 鉛筆は6B


<スカーレット/緋色>

炎の色とも呼ばれ見た目激しい赤い色。 マンセル:7R 5/14という数値からかなり
彩度の高い鮮やかな色というのがわかる。現代の絵具の顔料は天然のものはほと
んどなく多くは科学的に作られたもの。 スカーレットレーキという色もレーキ顔料(水
溶性染料を不水溶性にし有機顔料とする)使用していることを示している。
色合からマーガレットミッチェルの「風と共に去りぬ」の主人公 Scarlet ohara の
名前はこの女性の激しい性格と人生を表す格好のネーミングだったと思う。
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色彩の対比

2015-09-26 | 鉛筆は6B


<色彩の対比>

色彩の対比で強いアピール力を持つものに補色対比(色彩環の対角線上に有る色
いわゆる補色)と無彩色との組み合わせがある。例えば黒と赤・黒と白・赤と白
などの組み合わせは強い印象として残る。着るものの組み合わせで黒に一部分の
赤系が入るとすごくお洒落な組み合わせになり、そういうものが似合う人は羨ま
しい。普通?の人が取り入れるには色目の方の彩度を落とすととてもシックにな
る。たとえばダーク色とかパステルカラーとか。この色彩の魔術はデザインの世
界で多用されているので注意して見ると面白い。
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透明な色

2015-09-17 | 鉛筆は6B


<透明な色>

光を透かしたオーシャンブルー。見事な透明色の世界で油絵具でこの色のニュア
ンスを出すのは難しい。油絵具の中にも透明色と呼ばれる色がある。不透明色の
絵具の上に塗り重ねても下の色が見えてしまう色。良く使われるクリムソンレー
キ・ビリジャン・ウルトラマリンなどがそうであり、下の色に塗り重ねる(グレ
ージング)すると色の深みを増す。この朝顔の色はまさにウルトラマリン。一度
挑戦して使ってみてはどうだろう。
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石膏像

2014-07-02 | 鉛筆は6B


<石膏像>

仕事柄、石膏像もショールームにおいている。 古代の大理石の彫刻を型に模型
どりしたもので最も原型に忠実なのはO社製といわれている。もともと、デッサ
ンを通して形や構成等を勉強するもので、装飾品ではない。 石膏は硫酸カルシ
ュームを主成分としているのでもろく、ほこりや傷が付きやすく、薬品に弱い。
もし汚したら濡れ布巾や薬品はもってのほかで取る方法はない。 ペーパーをか
けたり消しゴムでこすったりした事もあるが状態はもっとひどくなった。 普段
まめにハタキをかけるのがベストのようだ。(写真は闘士胸像)
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珊瑚色/コーラルピンク

2014-03-15 | 鉛筆は6B


<珊瑚色/コーラルピンク>

CoralPink 赤みを帯びた暖かいピンク。色の性格的には暗いイメージは無く
可愛いとか愛らしいとかのイメージが有る。 やはり自然界にある色は活き活
きとして艶が有り絵具ではなかなか表し得ない。 和菓子とか着物とか和風の
物に良く使われるのははんなりとした色合いがやさしいからだろう。
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水彩紙の水張り

2013-05-21 | 鉛筆は6B


<水彩紙の水張り>

夏休みに予定しているワークショップのスタッフの申し出で予行演習を兼ねて
水彩紙の水張り。今と違いハレパネのまだなかったころはなんでも水張りした
ものだ。そして、充分な準備と紙の性質を良く知る事が最も重要と、徹底的に
体験させられた。四隅をぴしっと張るコツ。紙の面の濡らし方。刷毛の使い方。
紙の目の見分け方。などなどいちど初心に帰って勉強するのもいいことかも。
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活字

2013-03-18 | 鉛筆は6B


<活字>

<活字>ギャラリーの隣は小さな印刷屋さん。そこの社長に要らなくなった活
字をいただいた。今ではオフセット印刷(平版:版画のリトグラフなどもこの一種
)とか家庭用のプリンターが主流だが、ひと頃までは活版印刷(凸版:木版画、
印鑑も含む)として一時代を築いたのだ。ちなみに他に凹版(グラビア:濃淡の
諧調が美しく写真印刷に良く使われた。今もグラビアという呼び名は残っている
)それと孔版印刷(ガリ版やシルクスクリーン)もまだまだ使われている。
活字はほとんど絶滅しているが、美しいので一部のデザイナーやマニアに愛好
家がふえつつある。職人の匂いのする活字はとても美しい。 ...
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びようやなぎ/色彩

2012-12-17 | 鉛筆は6B


<びようやなぎ―色彩>

オレンジと緑は色彩学で言うと弱い補色の関係。丁度色環の反対側に位置する
のでその2色が並ぶと相乗効果で強烈な印象になります。これは丁度いい見本に
なるかとおもいつつ、色と形の面白さにもひかれてパチリ。^^
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ゆり-曙色

2012-07-08 | 鉛筆は6B


<ゆり-曙色>

夜明け東の空がうすいオレンジから黄色へと変わってゆく。東雲色ともいい朝の優し
い色合いである。このゆりも丁度そんな色合いでバックの暗い緑と調和してとても美
しい。オレンジと緑は色彩学上補色(反対色)であり。もっとも派手な調和のとれた組
あわせとなる。マンセル色環という色の表示法があり、虹の色の赤→橙→黄→緑→
青→紫→赤と順に時計の文字盤風に色が並びその輪の対角に位置するのを補色と
いう。派手さ加減は濃さと明るさで調節できる。白と黒、グレーはいろどりがなく無彩
色といい色環には含まれない。
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絵具ができた!-工場見学

2012-07-04 | 鉛筆は6B
  

えのぐ工場見学>

スタッフの研修を兼ねて絵具工場を見学した。大阪と奈良の県境に生駒山という山が
有りその山裾に世界でも有数の専門家用絵具メーカー「ホルベイン」の工場が有る。
梅で有名な枚岡梅林の近くで電車・バスを乗継ちょっとした旅行気分。絵具は顔料と油
を混ぜると「油絵具」顔料とアラビアゴムを混ぜると「水彩絵の具」顔料とアクリルエマ
ルジョンを混ぜるとアクリル絵具になる。見学したのは水彩とアクリル絵具の製造工程
ローラーで練られている絵具を実際触らせてもらいあちこちで歓声が上がる。写真は
錬成中の水彩絵具。次に昔から行われていた絵具作りに挑戦!ガラス板に顔料とア
ラビアゴムをおいてガラスの摺り棒で体重をかけて摺り合わす重労働?昔も今も方法
は全く同じ手作りの方法なんだとか。昔の画家は弟子が絵具を作っていたそうです。
自分で作った絵具をお土産に全員満足して帰路へ。
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絵になる風景

2012-06-29 | 鉛筆は6B


<絵になる風景>

絵になる風景というのが確かに有ると思う。日常の目に映る周りの風景で「ア いいな
」と思う瞬間だ。その時気を付けてみると「いいな」と思ったものが何なのかそれが絵
のテーマなのだ。この写真はそこらに有るなんでもない風景だけれど、咲きほこるがく
あじさいと不思議な模様の水路。花が季節感を(いいなと思った心情を)水路は花をひ
きたたせる役目と全体に奥行きを持たす役目を兼ねている。これだけの切り取りがで
きれば、日ごろ楽しむための絵の世界は8割がた完成だ。あとは水彩にするか油絵に
するか、写真にするか本人の気の向くままだと思う。
※「えんぴつは6B」のカテゴリーは絵に関する事を浅く広く独断と偏見で書いてゆきま
  す。しかも、気が向いたときに!
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秋桜ーガッシュ

2012-03-30 | 鉛筆は6B


<秋桜> 
ガッシュ(不透明水彩)によるウェット イン ウェット技法なにやら小難しく聞
こえるけれどガッシュ=不透明水彩絵の具 wet in wet=あらかじめ紙を
湿らせてその上に絵具をのせてゆく描き方。昨年の一般ユーザー対象の有
料ワークショップに参加して制作したもの。ガッシュは小学校の頃誰もが一度
手にした不透明水彩絵具の大人用で画家が良く使うホルべインガツシュ色合
いが良く粒子が細かいのでうすめても色の性格を気持ちよく残せる。紙は300g
ぐらいで分厚い感じのストラスモア(米)濡らすので繊維の長い強い紙でなけ
れば負けてしまう。簡単に楽しめる水彩は今も昔も変わらない身近なアートだ。
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水彩-4F水路

2012-02-28 | 鉛筆は6B



<水彩-4F水路>

ホルベインのR画用紙170Kに透明水彩絵の具で彩色。水彩紙は使う前に

舌の先でチョンと触れるくせがある。これは紙の吸込み具合をみるため

で良く吸い込む紙は滲みやすく、吸い込まない紙は乾きにくい。

舌の先が吸いつくような感触があると吸込みの度合いが強い。吸込みの

弱い紙はドーサ(ニカワとミョウバンをまぜた薄い液)という弾きどめ

で加工してあり、濃さの加減で強弱が調節できる。水彩紙・和紙も同じ

処理がなされ使い分けられている。書道の青墨のにじみの効果を出す時

ドーサの弱い和紙を使用したりする。

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