駅前
2014-01-31 | 短歌

<駅前>
駅前のロータリーにバスが次々と着く。ドアが開くと次々と人が降りてきて
声もなく靴音だけが「ザッザッ」と電車の改札口へ急ぐ。高層マンションが
黙ってそれを見ている。
<グラスのむこう>
不思議な光景に出合う。
このウィンドウは手前のガラス板の表面を水が流れており
向こうに並んだグラスがゆらゆらとゆらめいて見えた。
物語が生まれた。
<なのはな>
なの花が咲いている。天満橋の大川の遊歩道。
散歩の時間なのだろうお姉さんに連れられた
小さい子供達も感嘆の声を上げる。
なの花の黄色は暖かい
川面を渡ってくる冷たい風を少し忘れる。