
<シクラメン/篝火花>
シクラメンは冬の花。ポインセチアと同様なんとなくクリスマスとイメージが
結びついてしまう。地植えされた群落を初めて見た。枯草や、枯葉の間に咲き
揃っているのはなかなかいい。霜月よさようなら・・・と本当の冬へ向かう。
<10円玉をにぎりしめて>
小銭入れをのぞいてふと思う。茶色の10円玉
「あんたも影がうすなったなぁ」と
「子供の頃はあんた日替わりスターやったんで」
「汗ばむほどしっかり握りしめて学校前の駄菓子屋さんへ
息を切らせながら坂道を上ったもんや。」
「いつの間にか100円にええ場所取られてしもて
財布の中で肩身せまいなあ。」と
昭和は懐かしい10円玉色に遠のいてしまったなぁ。
<ざれ歌/赤の単衣>
あれほど着飾っていた立木もさすがに身辺淋しくなってきた。
まさに「わが身世にふる」の風情である。
美しくもありあわれでもある。今日の急激な冷え込みで遅れていた
もみじの紅葉も一気に加速しようまだまだ華やかに季節をきざむ。