<花ぬすびと>
ふくいくとした香りと北山の麗人を思わす蝋梅もさすがに衰えを見せる。
花がまばらになって来ると吊り札が見えてくる。
「枝を折らないでください。」と
折ってゆく人は一枝くらいの気持ちなのだろうが、
まだ若木で全体が痛むのだろう。花ぬすびとに罪ありである。
<花ぬすびと>
ふくいくとした香りと北山の麗人を思わす蝋梅もさすがに衰えを見せる。
花がまばらになって来ると吊り札が見えてくる。
「枝を折らないでください。」と
折ってゆく人は一枝くらいの気持ちなのだろうが、
まだ若木で全体が痛むのだろう。花ぬすびとに罪ありである。