行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

芙蓉と紅葉葵

2011-09-10 23:12:11 | 花,植物
8月半ばから芙蓉(フヨウ)が
その鮮やかなピンク色の花を咲かせています。
そして時期をほぼ同じくして,
紅葉葵(モミジアオイ)もまけじと鮮やかな深紅の花も見せていました。

6月に咲き出す立葵(タチアオイ),7月に咲き出す槿(ムクゲ),
そしてこのフヨウとモミジアオイいずれもアオイ科,
夏を彩る美しい花たちです。




(フヨウ)
「芙蓉の顔」とは美人のたとえ,
そのたとえのように美しい花を咲かせます。
この美しい花も一日で終わってしまうようです。
その代わり,たくさんの蕾がひかえ,次から次へと花になります。
切れ込みのある大きな葉,
この葉で時期が重なるムクゲとも容易に区別ができます。
ほとんどが写真のピンク色,白もあるようですが,
花色はこの2種だけ,ムクゲ,タチアオイに比べ少ない花色です。
そして,夏に咲くアオイ科の似たような花ですが,
タチアオイは草本,ムクゲ,フヨウは木本と違いがあります。




(モミジアオイ)
いかにも夏を思わせる真っ赤な大輪花です。
葉が3つから5つに深く裂け,モミジ葉のようなのでこの名があります。
紅蜀葵(コウショクキ)と中国名もあるこの植物ですが,
中国ではなく北アメリカ原産の草本です。
蘂の形,様子はハイビスカスによく似ています。
ハイビスカスもアオイ科の花です。

紅蜀葵 夢の中より出でて咲き
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メジロの幼鳥

2011-09-09 22:13:22 | 
8月の15日,城山公園の山道を歩いていると,
チッチッチと声をあげながら,
小さな小鳥が集団で木から木へと餌を求めて移動していきました。
メジロ,多分,今年生まれたばかりの
生後3,4ヶ月のメジロの若子たちです。


まだ,羽も十分には生えそろっていないように見えます。
メジロの眼は白い輪に囲まれた黒眼と思っていましたが,,
このメジロ,白い輪に囲まれているのは金色,その中に小さい黒眼があります。


小さな体を捻り,そして精一杯伸ばし,木の実を食べていました。


成鳥に比べるとまだ,体も細く小さいですが,
なかなかすばやい動きです。
被写体ぶれでしょうか,ボケポケの写真になってしまいました。


知らぬ子をあやしてむなし遠花火
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キバナコスモス

2011-09-08 20:12:03 | 花,植物



コスモスより早く,7月下旬ごろから咲きだすキバナコスモス,
キバナの名前はありますが,
最も多くあるのがオレンジ色のキバナコスモス,
オレンジも黄色の内でしょうか。
さらに紅いキバナコスモスもあります。
しかし,紅色は黄色のうちに入らないような気がします。


小さい花が大きな花を貫通して,上にちょこっと咲いています。
下にはカマキリが茎に化けていました。


文字通り黄色のキバナコスモスも少ないですが,咲いていました。


キク科コスモス属ですが,
秋桜といわれるコスモスとは種が違いますので,交配はしません。
コスモスに比べこちらのほうが葉が太いところが大きな違いです。

老蝶やコスモス畑を終の場に
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アップルミント

2011-09-07 22:27:32 | Weblog



8月のまだ暑さの盛りの頃でした。
造成地の片隅,雑草の中に葉の美しい草が群生し,
それぞれ花をつけていました。
シソ科のミント,林檎の香りがするアップルミントです。




ミントはもともと野の草,とても丈夫で繁殖力もあるようです。
近くを見ると,この群生地以外にも,
あちらこちらにこの草が花をつけていました。

冷やし茶に一葉浮かべるミントかな
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緑灰色のハクセキレイ

2011-09-06 22:10:18 | 
運動場の芝生にハクセキレイ?と思われる小鳥が6,7羽,
群れて遊んでいました(8/16)。
しかし,ハクセキレイが群れて行動しているところはあまり見ません。
そして,頭から首にかけて,緑灰色の変わった色をしている個体が数羽いるなど,
ハクセキレイとは微妙に違うようにも思えます。
もしや,ハクセキレイではないセキレイ?と思いましたが,
そんな鳥がこんなところに何羽もいるわけがありません。
嘴,羽の生えそろいかたなどから考えて,幼鳥のように思えまので,
これはハクセキレイの幼鳥と思われます。


この個体は成長し,毛色,羽色がはっきりしてくると
よく知るハクセキレイになることが想像できます。


上と同じような毛色の個体です。
レンズを向けたら,すばやく動き出し,
フレームからはみ出してしまいました。


一番上の写真と同じようなポーズで芝の上を歩いていました。
頭から首にかけての毛色,緑がかった灰色です。
全体の姿形からハクセキレイとわかりますが,
上の幼鳥とは明らかに毛色が異なります。
ハクセキレイの幼鳥には2種類の毛色があるようです。


緑灰色の個体の後ろ姿です。
この角度の姿からだけではハクセキレイとは思えません。


最後に,上記の写真とほぼ同時期のハクセキレイの成鳥です。
こちらは人をあまり恐れず,堂々と道を歩いていました。

靴音の秋を知らせる夜道かな
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晩夏の雉

2011-09-05 20:38:25 | 
柵で囲われ,人が入れないように管理され,住宅地の中に残された草原,
雉の鳴き声が時々聞こえてきます。
雉が住み着いているようです。



まだ残暑が厳しく,猛暑日の予感される8月のある朝,
柵の周りを歩いていると,雄雉が姿を見せてくれました。




日本の国鳥にもなっているこの鳥,
春の繁殖期に比べると少し劣ると思いますが,
やはり美しい羽毛の持ち主です。

女高生 汗と飴の香においけり
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マルバルコウソウとマメヒルガオ

2011-09-04 21:02:23 | 花,植物
8月の終わりから9月,野のあちらこちらにマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)の
朱色の花が咲き出していました。


熱帯アメリカ原産のヒルガオ科の蔓性植物,
観賞用として日本に持ち込まれましたが,
いまや野生化して,初秋から秋にかけて野の花として道端などに,
他の草に絡まり美しい花を咲かせます。


この花,きちんとした五角形,きれいな朱色が特徴の
雑草,野の花にしておくには惜しいと思うほどの美しい花ですが,
長く伸びた純白の雄蕊がさらに魅力的です。


生命力,繁殖も強く,同じ蔓性の雑草,
ヘクソカズラを乗り越えて花を咲かせています。


同じアメリカからの帰化植物,同じヒルガオ科のマメアサガオです。
マルバルコウソウより少し大きめですが,
これも五角形の小さくかわいい花です。
三つ子のようにきちんと並んで咲いていました。
薄いピンク色,この花も雄蕊が魅力的です。

縷紅草 野には惜しき花なりき
野分来て丸葉縷紅草 野を染める
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屁糞蔓も花盛り

2011-09-03 22:16:00 | 花,植物
8月も終盤,野道の草木も暑さにまいったか少し傷みを見せはじめています。
そんな草木に絡まり小豆色と白の混色,お灸のような形をした花が
蔓に連なり咲いていました。


灸花(ヤイトバナ),早乙女花(サオトメバナ)とも呼ばれる
アカネ科の蔓性植物,屁糞蔓(ヘクソカズラ)です。
葉や茎を折ったりすると,
悪臭がするということでこんなありがたくない名がつけられていますが,
野の花にしてはけっこう美しい花です。
そんなヘクソカズラの花を指し,
「鬼も十八番茶も出花」と同じような意味あいで
「屁糞蔓も花盛り」という諺があります。


アベリアの密集した花の中にヘクソカズラが侵入して咲いていました。
きれいな緑色の甲をしたコガネムシもそこに加わっています。


美しい雑草の花,マルバルコウソウ,
その周りを同じ蔓草ヘクソカズラが取り囲んで咲いています。


メドーセージの青い花に混じって,
ヘクソカズラの白と小豆色がよく映えます。


家に戻り,空を見ると,我が家の柿の木にも
ヘクソカズラが絡まり花を咲かせていました。
いくら取っても出てくる蔓草,これだったようです。

夏病みの木の葉木の実に灸花
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高砂百合と新鉄砲百合

2011-09-02 23:27:57 | 花,植物
台風の中,先ほど福岡から帰ってきました。
飛行機は無事に飛びましたが,けっこう揺れました。
東京に今日のうちに戻れてほっとしています。




8月も半ばが過ぎ,道路の端,
庭の隅などのところどころに白百合が咲いていました。
山地だけではなく,住宅地近隣にも繁殖している野生の百合,
高砂百合(タカサゴユリ)と新鉄砲百合(シンテッポウユリ)です。
別に種を播いたわけではありませんが,
いつの間にか庭の隅,家前の路側帯に芽を出し,
茎を伸ばし,花を咲かせます。




高砂百合は台湾の山地に広く自生する百合,
それが日本に入ってきて,広がったようです。
花が日本在来の鉄砲百合に似ていて,
葉が細いので細葉鉄砲百合などとも呼ばれています。


この高砂百合と鉄砲百合が自然交配してできたとされているのが新鉄砲百合です。
高砂百合の遺伝子が強く出たと思われ,
新鉄砲百合と高砂百合,外見上は大きな違いがないとのことですが,
花筒の部分に紫色の筋があるのが高砂百合,
なにもないのか新鉄砲百合だそうです。
しかし,こうやって色々なところに咲いていた花をよく見ると,
高砂百合のようにはっきりとした紫色の筋ではありませんが
どれも薄く微妙な筋が確認できます。
これは新鉄砲百合,それとも高砂百合なのでしょうか。

秋百合のかたまり咲いてハイウエイ
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