行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

芙蓉と百日紅

2022-09-19 20:00:43 | 花,植物
8月初旬の散歩道、
芙蓉(フヨウ)が咲き始め、
百日紅(サルスベリ)が木いっぱいに花をつけていました。


フヨウはアオイ科フヨウ属の落葉低木
8月の声を聞く頃、
庭や道端の植え込みに美しいピンク色の大輪花が咲き出します。


花の直径は10~15cmほど、
ほとんどがピンク色ですがたまに白花も目にします。
朝咲いて夕方にはしぼんでしまう1日花、
長期間にわたって毎日次々と開花します。


花弁は5枚で回旋し椀状に広がり、
先端で円筒状に散開するたくさんの雄しべは根元では筒状に癒合、
その中心部から雌しべが伸び、雄しべよりもさらに突き出して5裂しています。


谷戸の林縁、田んぼ横の草地にサルスベリが花をつけていました。
多分、実生のものです。
猿でも滑り落ちると思われるほど樹皮が滑らかであるので「猿滑」の名。
花が咲いている期間が長いのでヒャクジツコウ(百日紅)の別名がありますが、
テレビのクイズ番組など見ていると百日紅でサルスベリとも読ませるようです。


サルスベリはミソハギ科の落葉中高木。
ピンク色の花が主ですが、真っ赤な花もあります。


百日紅の名ですが、白花もあります。
花期は夏から秋、100日近く咲き続けます。


円錐花序に縮れた6弁花をたくさん付けます。
サルスベリも開花したその日で萎んでしまう一日花とのこと、
毎日次々と開花するので、同じ花がずっと咲いているように錯覚してしまいます。
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ヤブヤンマの雄

2022-09-18 20:00:27 | 昆虫
8月6日、
公園の林縁の小さな池でヤブヤンマ、
何年かぶりに雄の個体が撮れました。


池の縁に置かれた大きな石に垂直にヤンマとまり、
ヤブヤンマの成熟した雄がいました。
雌が産卵に来るのを待っているようです。


雄は成熟すると複眼全面と第2-第3腹節下面の斑紋が青色、
特に複眼は全面が輝くような美しい青色となります。
違う角度からもう一枚と近づいたら上空に飛ばれてしまいした。残念。


しばらく待っていると雌がやってきました。


岩壁に垂直になり、産卵中、
尾部がしっかり土の中に入っています。


違う雌が池縁の草の中に産卵中、
もう老熟、透明だった翅が淡褐色になっています。


同日、家に帰って、
庭の隅に生えたアップルミントの花に
翅が傷んだムラサキシジミが吸蜜していました。


花に吸蜜する姿は見たことがないムラサキシジミですが、
やはり蝶、花に吸蜜するようです。
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ミズタマソウ、イヌザンショウ

2022-09-17 20:00:09 | 花,植物
公園の山の散歩道、
ミズタマソウやイヌザンショウが花をつけていました(8/3)。


ミズタマソウ(水玉草)。
素敵な名の植物です。
白い毛の生えた球形の子房を水玉に見立てた名、
小さな花とその子房をマクロレンズでねらって見ました。


ミズタマソウは
アカバナ科ミズタマソウ属の多年生草本。
北海道から九州の山地の日陰に見られます。


花期は8-9月、
花序は長さ15cmほどで、総状花序、
花は白色、花弁は2個で倒卵形で先端が浅く2つに裂けます。


花弁が落ちた果実の表面一面に鈎状の毛、
特に逆光ではこの毛が白く見え、水玉を思わせます。


イヌザンショウが黄緑色の小さな花を密につけていました。
サンショウの花は春に咲きますが、
イヌザンショウは夏に花を咲かせます。


ミカン科 サンショウ属。
葉は長さ7〜20cmの奇数羽状複葉です。


春早く花を咲かせるキブシ、
そのキブシの緑色の果実を見つけました。
雌株が少なく、果実を見るのも少ないキブシです。
この果実、秋に褐色から黒く熟します。
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ヤマトタマムシ

2022-09-16 20:00:13 | 昆虫
8月3日の長池公園にて。
伐採木を動き回るヤマトタマムシを望遠マクロで近写しました。


暑い夏の日、花も少なく、
蝶やトンボも姿を隠している中、
伐採木にヤマトタマムシの姿を見つけました。


タマムシとも呼ばれるヤマトタマムシ、
全体に緑色の金属光沢があり、背中に赤と緑の縦じまが入り、
美しい昆虫の代表格です。


日差しの強い日によく活動、
夏の好天日にエノキやケヤキなどの高所を飛び回る姿はときどき見ますが、
なかなか低いところにはとまってくれません。
警戒心も強いタマムシ、こんな場所にいて、
近づいても逃げないのは、多分、産卵場所を探しています。


やはり産卵に来たようです。
伐採木の藻類に産卵管が伸びていました。


タマムシの翅の美しく輝く緑や赤は構造色、
死後も色あせず残ります。
そのため、装身具に加工されたり、装飾品に使われます。
法隆寺の宝物である「玉虫厨子」がよく知られます。


池の縁を歩いていると、
すぐ近くにアカミミガメが顔を出しました。
そのまま望遠マクロで一枚。
名のように耳部分が紅く、黄色の筋もあり、カラフルです。
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ハグロトンボ

2022-09-14 20:00:40 | 昆虫
7月下旬~8月上旬、
散歩道の草原に何度かハグロトンボを写しました。


河川敷の草原にてハグロトンボ。
近よるとゆっくりと優雅に飛び、再び少し離れた草の葉にとまりました。
名のように翅は黒色、
腹部が金属光沢の緑色、雄です。


ニホンカワトンボと同じくカワトンボ科、
シオカラトンボやアカトンボと違って、
翅を休めるときは蝶のように羽根を立て、4枚の羽根を重ねて閉じます。


眺めていると、
ときどき翅をゆっくりと広げまた閉じます。
これも蝶のようです。


また飛ぶときも蝶のよう、
ひらひら舞うように飛びます。
他のトンボのように素早く飛翔したりホバリングはしません。


谷戸の草原にハグロトンボの雌。
雌の翅色は雄に比べて黒味が薄く黒褐色、
そして体全体も黒褐色と簡単に雌雄の見分けができます。


6~7月頃に羽化するハグロトンボですが、
雌雄共に、羽化後の若い個体は水域から離れ、林の中などの草場で生活します。
そして、成熟すると再び水域に戻り、繁殖活動を行います。


草の陰で雌の個体が翅を広げていました。

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ミソハギとキンミズヒキ

2022-09-13 20:00:22 | 花,植物
花の少なくなる7月下旬~8月初旬、
里の水辺などやや湿った場所にミソハギそしてキンミズヒキが咲き出します。


7月下旬、咲きたてのミソハギ(禊萩)。
直径1cm程の小ぶりな花ですが、
濃いピンク色の花が茎の先端から下部にかけて塊ってつく姿は
けっこう美しい野の花です。


茎は枝分かれすることなく伸び、
葉も花も横に広がることなく、茎に沿うようについています。


水辺に群生して咲いたミソハギ。
ミソハギはミソハギ科、
日本全国の暖かい野原や湿地に育つ多年草です。


ミソハギ(禊萩)の名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから。
また、お盆に墓花などに使われたことから、
盆花、精霊花(ショウリョウバナ)などの名があります。


8月の声を聞くと、
ミソハギと同じような場所にキンミズヒキ(金水引)が黄色の花が見られます。


バラ科キンミズヒキ属の多年草、
分枝した茎先に総状花序を作り、小さな5弁花をつけます。
緑を背景にすると黄色が引き立ちきれいです。


ミズヒキの名がつきますが、キンミズヒキはバラ科、
タデ科のミズヒキとは花の大きさ、姿ともだいぶ異なります。


そのタデ科ミズヒキ。
赤い小さな花が疎らに細茎(花穂)につきます。
その花穂の姿を水引にたとえたのが名の由来です。
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7月末の上谷戸散歩にて

2022-09-11 20:00:55 | 花,植物
夏晴れの暑い日でしたが、
上谷戸親水公園を歩いて見ました(7/30)。


青空と上谷戸大橋とノリウツギ。
ノリウツギ(糊空木)はアジサイ科アジサイ属の落葉低木。
円錐形の花序を持ち、アジサイとは少し異なった趣があります。
開花期もアジサイより遅く、花の少ない真夏に咲きます。
別名サビタ、山野や山地の林縁などに自生しますが、
庭木としてもよく利用されています。


もう午後3時近くになっていました。
エンゼルス大谷選手の活躍が見たく、
午前中の大リーグの中継を見てから外出することが多い最近です。


谷戸の草原にダイコンソウの花を見つけました。


ダイコンソウ(大根草)はバラ科ダイコンソウ属 の多年草。
花期は7-8月、まばらに分枝した茎先に径15mmほどの黄色の5弁花をつけます。
紡錘形の痩果が集まった球形の集合果が可愛らしく、魅力的です。


水辺のクサギ(臭木)が咲き始めていました。
日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木、
葉に臭いがある事からクサギの名が付けられています。


花期8月頃、白色の花びらは萼から長く突き出し、
雄しべ、雌しべはその花びら中からさらに突き出ます。


谷戸の田んぼ、
ほんの1月ほど前に田植えをしていたように思いますが、
稲はしっかりと伸び、間もなく花が咲きそうです。

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キツネノカミソリ、ミズオトギリなど

2022-09-10 20:00:06 | 花,植物
7月28日、
14時過ぎてから長池公園まで行って見ました。


春にカタクリが咲いたやまかげに、
早くもキツネノカミソリが、
たくさんの濃橙色の花をつけていました。


明るい林床や林縁などに自生する
ヒガンバナ科の多年草、球根植物です。
早春、他の草が生えていないうちに狭長の葉を伸ばし、球根を成長させて、
夏、他の草が生い茂る頃に葉を落とします。
そして、8月のお盆の頃、花茎を 30〜50cmほどに伸ばし、
茎先に橙色の6弁の花をいくつか咲かせます。


キツネノカミソリ(狐の剃刀)の名の由来はいろいろあるようですが、
細長い葉が剃刀にように見えること、
そして、枯れた葉から花茎がいきなり伸びて花をつけるので、
まるで狐に化かされたように思われるという説がこの花の様子をよく表しています。


ミズオトギリ(水弟切)。
オトギリソウ科ミズオトギリ属の多年草です。
沼地や湿原に生育、オトギリソウ科には珍しく淡紅色の花をつけます。


このミズオトギリ、開花は15時過ぎてから、
そして、夕方には萎んでしまう1cmほどの小さな花なのです。
開花に合わせて15時過ぎに来て見ましたが
草陰の小さな花、蟻にピントが来てしまいました。


ミズオトギリの近くにキョウチクトウ科カモメヅル属、
ジョウシュウカモメヅル(上州鴎蔓)が咲いていました。
夕刻の木陰の中の1cm足らずの小さな花、
そしてスタンスも安定しない斜面、撮るのに苦労しました。
一枚だけどうにか写っているものがありました。


帰り道、
林縁の草原に少し遅めのヤマユリが咲いていました。

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ギボウシとコマツナギ

2022-09-09 20:00:22 | 花と虫
7月28日、
小山田緑地公園と長池公園をはしご。
小山田緑地公園の湿地の木道に薄紫色のコバギボウシ、
長池公園の外周路に白花のコマツナギが咲いていました。


湿地に設けられた木道を歩いて見ると、
ギボウシ(擬宝珠)が群生して薄紫色の花をつけていました。
ギボウシは山間の湿地などに自生する多年草、
キジカクシ科ギボウシ属の総称とのこと。


調べて見ると、ここにあるのはコバギボウシ、
よく見るオオバギボウシより小ぶりで、やや濃い淡紫色の花をつけます。
盛りが過ぎたのか、多く株の花が萎れ気味です。
そんな花茎にスケバハゴロモが団体で吸汁していました。


濃い色の花を見つけたので、しゃがみこんでクローズアップ。
ただ、林縁の日陰道、藪蚊が多く、じっくり撮影していられません。


長池公園へ。
白花のコマツナギ(駒繋ぎ)が咲いていると聞き、
いつもは歩かない外周路に行って見ました。


コマツナギは草本状、小型のマメ科低木。
原野、道端などに生え、
夏から秋にかけて葉腋から花柄を伸ばし、
3cmほどの総状花序に紅紫色、蝶形の小さな花をつけます。


コマツナギと言えば普通は紅色、白花は珍しい。
いままで見たことがありません。
コマツナギの名は、
茎が丈夫なので馬をこの木につないだという説と、
この葉を馬が好み、馬がこの木から離れなくなるとする説があるそうです。
いずれにしても小さな草本状の木です。
馬をつなぐほどの太さ、丈夫さはないように思いますし、
また馬が葉を食べ出したら見る間に葉がなくしまうのではと思います。
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青空と白雲と赤い果実

2022-09-08 20:00:18 | 風景
青空と雲がきれいだったので、
高台のある多摩丘陵の公園へ(7/28)。


場所は町田市の小山田緑地公園。
高台に上がると、住宅の屋根屋根、
そして遠くに山影があり、いい見晴らしです。


この日も真夏日の暑い日でしたが、
きれいな青空に鱗雲や筋雲と秋の雲が見られました。


高台の丘は展望スポット、
ゆったりと展望ができるようにベンチが並べられていました。
しかし、強い日射しと暑さに丘には誰もいません、独占です。
でも暑い、長い間はベンチに座っていられません。


刻々と姿を変えていく雲は見空きませんが、
高台から木陰のある下へと移動。


鱗雲の隣に太陽。
Mモードに切り替え、絞りを大きく絞って、
露出をアンダーにしたつもりですが、
昼間の太陽は光量が半端ではない、白くなりうまく写りません。


丘を下りると、
青空を背景に赤い果実の樹。
複葉に赤い実、最初はゴンズイかと思いましたが、
それにしては木が大きすぎ、実の付き方にも違和感があります。


調べて見るとニワウルシでした。
別名はシンジュ(神樹)、雌雄異株の落葉高木です。
ウルシの名がありますがニガキ科、ウルシとは全くの別種です。
果実は翼果、早くも中にもう種ができています。
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