浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

ようこそ、おいでいただきました。

歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
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我が心のJ.J氏

2005-04-19 23:24:48 | 読書
J.J氏こと植草甚一氏のスクラップ・ブックが復刻された。そのなかから「僕の読書法」を読む。J.J氏は正に我が心の師で、沢山読んだというより、映画だ探偵小説だといった特定の本を、ぼろぼろになるまで繰返し読んだという感じだ。今回の復刻版には残念ながら、「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」は含まれていない。とか「ヒッチコック万歳」なんかが僕の原点という気がする。なるほど、ミステリーや映画はこうやって理解するものなのかと、ただただ唸るばかりだった。そして今再び。そして今回はお初の「僕の読書法」という訳だが、たまげた!全く参考にはならないんだよね。年間360冊位読んでいる。しかも原文で...。僕なんかは読むのが遅い方だから頑張っても、昔何度か年間100冊を越えた事がある、この上レビューを書くとなると、せいぜい60~70冊が限度だろう。
J.J氏はこれを元に書いている暇もあるばかりか、その上でジャズだなんだと範囲を広げる事すら可能とくれば、確かに読書法なんだろうけど、手も足もでませんね。やはり凄い人だった訳だ。
しかも、カポーティやヘミングウェイとリアルタイムで読書しているというなんとも幸福な事。羨ましい限りだ。
また、東京の神保町だとか、横浜馬車道だとかを身近に感じてJ.J氏の足跡を辿るのは僕の幸せ。いつか僕もJ.J氏のように古本屋めぐりをしたいものだ。