浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

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消滅する雲

2008-10-15 23:49:15 | 出来事
今日も一日と云うかここ数日パソコンにかじりついて資料の確認と整理。平行して、今後の作業に向けてちょっと勉強みたいな事もしてます。

先週までの不幸続きも今週はどうにか収まり、或いは出尽くしたか、はたまた嵐の前の静けさかと云う程無風な一日。

結果、ここ数日は読んで分析して纏める。なんてまるでコンドルのような生活じゃないか。勿論コンドルと云っても、ターナーではなくマルカムの方だろうけどさ。昔あこがれていた状況じゃないの。読んでいる本がミステリじゃないけど。

ほんとはもっと喜ぶべきなのかもねぇ。

で。どんな事をしているかと云えば、ビジネス書と合わせてネットで検索して読んでポイントをメモやらイメージに纏める。

この繰り返し。結局一日パソコンに向かう。目も辛いけど、集中力もな~。

では、どんなものを調べているかと云うと例えば制約条件の理論から派生してきた思考プロセス。僕個人として大好きだこの発想。なので辛いけど楽しかったりもするのだ。

この制約条件の理論は、かなり以前だけどひととおり勉強した事があったんよ。しかし、当時の興味の中心はやっぱりDBR、ボトルネックであって、思考プロセスは、どっちかと云うとそんな考え方もあるねって程度で済ませてしまっていた。その後随分詳しい本も出てきて、今回のフォーカスは思考プロセス。

現状問題構造図の因果関係の矢印の考え方とか、とっても魅力的ですね。

当時の研修では「根本問題」を探せと云われてたと思う。根本原因、根本問題、根っこを探すと云う事でそれはそれなりに説得力がある。しかし、最近の説明を見ると若干ニュアンスが変わり、主要原因、大凡8割程度、その問題を生じさせている原因を解決するのだとスタンスが変わっている。

根本である必要はないのだそうだ。

また、各種ツールは独立して使えるので「思考プロセス」の教科書通りに全部分析する必要はないとかなんとか。

今回あつめた情報のかなでも特におやっと思ったのは「対立解消図」に関する話題。
これは別名「消滅する雲」について。


ここで言う雲は様々な問題の必須条件の前提条件として横たわる対立を指している。
この対立をまるで雲を消すように消滅させる事で問題を解決すると云う訳だ。

必須条件の前提となる条件?

実際にやってみると、解決策を見いだす前に対立解消図をキレイに書くのが難しい。わかるのとできると云うのは違うと云う事ですね。

ここのポイントが掴めると問題解決の糸口はもう目の前って気がする。もどかしい。

そしてついでに本題と関係ない「ほほう」な情報としては、この「消滅する雲」。これは僕のバイブルと云えるリチャード・バックの「イリュージョン」でドナルド・シモダがその弟子リチャードの前で雲を消してみせた事に似ている事からネーミングされたものなのだそうだ。

念じれば雲は消せると。

こんな話しが紹介されていると思わずニヤリとしてしまう訳だが、この本を訳出している人は「イリュージョン」を恐らく読んでいないっぽい。

ちょっとした手間は省かず調べようね。判らずに書いているのがとっても残念でした。

ところで今回の作業では手っ取り早く参考になりそうな本を並べて、気になる所だけつまみ食いしたりもしてるんだが、海外のビジネス書の翻訳にはちょっとひっかかるものが一杯あった。

一遍に纏めて同じ分野のビジネス書を平行して読むと云うのはこれまでやった事がなかったのだけど、同じ分野、同じ話題、特にこちらが知りたいピンポイントの情報であってもかなり記述がブレてる。一冊の本のなかでもブレてる。

どう読んでもプラスとマイナスを逆に訳しているみたいなところもある。明らかに理解できないまま本にしてしまっているのね。ビジネスも、理論もちゃんと判ってない人が訳出するから余計訳わかんなくなるんだよな。

専門分野のビジネス書の翻訳となると訳者も編集のチェックもそれなりに大変なんだろう。でも科学読物の翻訳本はかなり専門的な内容だけどもっとちゃんとがんばってるぞ。日本経済の明日を担うためにももう少し頑張ってちゃんと訳出しようよね。


そう言えば、アルコール、飲めば飲むほど脳容量が縮小するそうだ。「容量」と云う表現がまた微妙だな。知能は大きさではないと云うような話を聞いた事もあったぞ。
神経細胞なんだからコンパクトな方が反応が良いのだ。なんて、開き直ったりして。小さくなったって平気。平気。と云うこの反応自体が縮小してきているせいだったりして。