浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

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歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
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須賀敦子

2008-11-06 23:39:47 | 出来事
須賀敦子さんの「ミラノ霧の風景」を読んだ。これはたまたま休日にごろりと横になって本を読んでいる時に、つけたテレビで放送されていた番組「イタリアへ・・・」に完全に寄るものだ。

デジタル放送の紀行的な番組は寝ころんでだらだらと本を読んでいるような休日の午後には最適なバックグラウンドなのだったりする訳だ。

今回もフィレンツェやトリエステといったぼんやり聞いた事のあるような街について淡々と切り取られていく街の風景と音楽をバックに無目的に本のページを捲っていた。

しかし気付くと何時しか体は居住まいを正し、心は、本から離れ、テレビの映像と誰だか知らぬが鈴のような声のナレーションへと向かっていった。

このナレーターは原田知世であった訳だがその朗読される文章の素晴らしさにちょっと絶句した。目眩くと云えば良いのだろうか。その書かれている世界感の深さと広がり。これは素晴らしいものを分け与えてくれたものだと。

ほんと凄い人もいたものだと。まだまだ無知をさらけだしているようで、心苦しい限りである。でもこの出会い素晴らしいものがあったと思う訳ですよ。

これは本当に素晴らしい出会いでありました。頑張って他の著書も読ませていただきます。