五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

引越し業者の選択[後編]

2011年02月01日 | 日々のつれづれに
[前編]から続く

部長という方は電話で何度か話をした方、お会いするのは今回が初めてでした。

二人はカラーボックスを落としたことはないという主張を繰り返しました。
ということは、搬出作業中何も手を出していなかった我々が傷つけたとでも言うのでしょうか?
また、部長は続けて以下のようなことも言いました。

・持ち上げようとして天板が外れかけたのでこぶしで叩いた。大きな音がしたのはそのときのもの。
・引越しのとき、床は養生しており(敷物を敷いて傷がつかないようにすること)、傷がつくはずはない。
・こんな軽い(といいました!)カラーボックスでは落としても傷はつかない。
・床にこれだけの傷がつくのはよほど高いところから落とさなければならない。落とした(という)カラーボックスにも相当の傷がついているはず。

カラーボックスは右のようなものです。
重量は21キログラム以上もあり、業者ならばともかく私や家内では簡単に持ち上げられないほどの重さがあります。決して軽くはありません。
この天板がはずれ、角が柔らかいフローリングの上に落ちれば、たとえ数十センチ上から落としたとしても傷がつくはずだと思うのです。
また床の養生についても、私と家内は玄関の入り口付近にだけカーペットを敷いたところは見ていますが、カラーボックスを落とした風呂場の前あたりには、そんなものは敷いてなかったことを覚えています。その指摘に対する反論は結局ありませんでした。

何より、私たちはこの目で、作業者が落としてあわてて天板を叩いて戻しているのを見ているのです。

部長はさらに、カラーボックスの底を裏返して調べ「傷がまったくない」と言いました。
「傷がなければ保険会社が(傷との関係を)認めない」というのです。「ここへ来る途中、ふたりで『底に傷がついているといいね』と話し合っていた」とも言いました。(事情はともかく、顧客の家具が損傷していることを望むとは!)

部長の話には明らかな矛盾があります。

自分たちでは傷をつけていないと言っておきながら、保険会社に事故による保障の請求をしようとしていたのです。
間に入った子会社の担当と話し合ったというのは、自分たちの非を認めたということではなく、単に費用を保険会社に負担させようということだったように思えました。

金額はわずか(3万円程度だそうです)でも、これは犯罪です。
これ以上話を続けて続けていると、私も犯罪の片棒を担がされてしまうと思いました。

運んだ人間が「落としていない」と言い張る以上、何を言っても水掛け論です。
私は、「落としたことを認めて、その上で保険が下りないということであれば自分で弁償する」と伝えて引き取ってもらいました。

部長は「自前の修理業者を知っているので、うちと費用を折半で修繕する方法もある」と言いましたが、「やったこと自体を認めない会社に費用を出してもらう(というクレーマーのような)ことはしたくないから結構です」と断りました。

二人が帰ったあと、子会社の担当者に電話しました。
担当者は交渉が決裂したことに意外そうでしたが、「もう一度業者と話し合ってみる」ということでした。

今回のことで、あらためて業者の選択が大事だということを実感しました。
費用を浮かせようとして、簡単に会社に紹介してもらうものではないなと思いました。
過去に私がお願いした実績のある専門業者(日通やアート)などを頼めばよかった、と思いました。

今回頼んだ業者のホームページには「引越専門社とも違う、地元密着型の総合物流会社」とありました。創業37年だそうですが、会社の物流と個人の引越しはやはり別物ですね。


また、見積もり業者の言うことを鵜呑みにしてもいけないなと思います。
万一、傷をつけた現場を見かけたら、その場で確認して業者に認めさせることも、あとあと必要だと思います(今回は、搬出後に両者で確認することもありませんでした)

業者名は載せないことにします。
皆さんは引っかからないように。

コメント
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