五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

粛々と

2015年04月07日 | 日々のつれづれに
テレビでこの言葉が使われるときは、あまり良い意味で使われることがないイメージですね。

「政府は名護市辺野古への移設を粛々と行うと発表した」なんて。

この場合の「粛々と」は、何があってもやることはやるぞみたいな意味でしょうか。
本来「粛々と」は、おごそかにとか静かに、とかいう意味なのです。

上杉謙信と武田信玄公の有名な「川中島の戦い」を歌った頼山陽の漢詩に、

鞭聲肅肅夜過河(鞭聲肅肅夜河を渡る)

という一節がありますが、夜陰に紛れて兵(陣地)を動かすという意味ですよね。
山本勘助の啄木鳥(キツツキ)の戦法だったかな。

それが政治家が使うと何か違う意味で使われるようです。
何を言われても当初の予定通り押し通す、みたいな。

「粛々と」という言葉自体には何の責任も無いのに、すこし可哀想。
コメント
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