UMA君のお部屋

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黒部川支流赤木沢遡行

2021-08-02 21:18:58 | 沢登り
山行日:2021年7月31日(土)~8月1日(日)

山行者:山の会K口さん、S井さん、僕の3名。

天気:31日晴れのちくもり一時雨 1日晴れのち雷雨

CT:
31日 折立臨時駐車場7:12…太郎平小屋10:28~10:46…薬師沢小屋13:04(泊)

1日 薬師沢小屋5:09…赤木沢出合6:46…赤木大滝8:49…

中俣乗越10:04~10:30(登山靴に履替え)… 赤木岳11:14…

北の俣岳11:59…太郎平小屋13:15~13:30(簡単な昼食)…折立登山口15:25

折立臨時駐車場は2週間前より空いていました。コロナの影響か!?

二日間とも午後から不安定な天気の予報だったが、

31日は太郎平小屋を越えてからパラパラ程度。

1日は遡行中は晴れて、稜線に上がったらガスに覆われ、

太郎平小屋から折立へ下山中に雷雨とおいしいところはなんとか降られずに持った。

薬師沢小屋は釣り師も泊まる山小屋で老朽化のためか色々なところが傾いていた。

僕らは四人部屋をあてがわれたが、

コロナ禍の営業とあってお客さんは半分以下で大部屋もスカスカだった。

初日は早く小屋に着いたので昼過ぎからテラスで宴会、

途中雨が降ってきたので食堂で二回戦、

雨が止んで再びテラスで飲んでいたら夕食の時間だった。

仲間と飲む酒は美味く、話も弾み時間なんてあっという間だ。

夕食は二回戦だったが一回戦に余裕をもって参戦、二回戦は僅かな人数だけだった。

夕食時に渡された弁当(中華ちまき、これまた美味い!)を

翌日起床後パッキングしながら食べて、5時過ぎには身支度を済ませ出発。

暫くは徒渉を何度か繰り返しながら遡行。

赤木沢出合手前の滝は直登できないので左から巻き、

右岸にフィックスロープがあったが使いずらかったのでその先で少し泳いで小さく巻き。

岩がつるつるでショッパイ巻き(登り)となった。

巻いてから分かったのだが左岸斜面を10mほど登ったところに

棚状の台地が川に沿って続いておりこれを歩けば簡単に巻けたようだ。

出合は上手くへつってずぶぬれは回避。

赤木沢へ入ると流石美渓と言われるだけあって素晴らしい滝、景色の連続だった。

岩肌はヌメり、山肌も滑りやすく滝を登るのも巻くのも神経を使うところが幾つかあった。

赤木沢は割と遡行が簡単と聞くが見くびっていると痛い目に遭うと感じた。

沢慣れした中級者向き、もしくはベテランに連れられて行く沢だと感じた。

赤木大滝は少し戻ったところの左岸の草付き(枯枝沢)を詰め高巻きした。

上部で小尾根を乗越し滝上に出る踏み跡が続いていた。

大滝を越えた後もまだまだ滝は出てくるが規模は小さくなり水量もだんだん減り、

最後は藪漕ぎなしで中俣乗越に出た。

今まで晴れてくれたのにここにきてガスに覆われた。

時折ガスが取れてくれたものの太郎平小屋で休憩中雷の音。

簡単に昼食を済ませ下山を開始して少しのところで雷雨となり急いで下った。

3年越しの計画で今年も天気に不安を抱えつつもようやく行くことができた。

しかも遡行中は晴れて素晴らしい景色を堪能できた。

感無量、同行した仲間も同じ気持ちだったと思う。

これでやっと先へ進める。

来年もこの仲間で美渓へ行けたらいいなと思った。


(いざ!!薬師沢小屋テラスから黒部川本流上流部へと下るハシゴ)


(黒部川本流)


(↑赤木沢の滝↓)
















(赤木大滝)


(赤木大滝高巻き中)


(高巻き中に見つけたモウセンゴケ。辺り一面群落だった。)


(巻き道から赤木大滝落ち口)






(赤木沢源頭へのツメから振り返る。その先には赤木平。)


(中俣乗越にて登山靴に履き替え、仲間二人の謎のポーズ。)



粕川支流無名谷遡行、み滝谷下降

2021-07-26 06:51:30 | 沢登り
山行日:2021年7月25日(日)

山行者:単独です。

天気:晴れ

CT:駐車地11:12…入渓11:17…尾根12:33/下降開始12:48…脱渓13:41…駐車地14:13



無名谷の出合で水量はほんと少ない感じ。

少し進むと両側が立ってきてゴルジュっぽい感じになってくる。

目の前に大きな角ばった石をまるで積み木を組んだような滝が現れた。


滑ったところも多いがなんとか直登。

上部にはフィックスロープが垂れ下がっていた。

この谷はホースが施設されていて取水用と思われる。

直ぐ上に堰堤、ここに取水用のタンクが設置されていた。

堰堤は左から簡単に巻き。

その先の小さな斜瀑?に取水施設が合体したものが現れた。

これはかなりぬめりが強く慎重に登った。

小さいが面白い形の滝もあり先が気になってしょうがなかったが




良かったのは下流部だけ、中~上流部は植林で倒木が酷かった。

450の二俣で大分水量が減らされ、その上はわずかな伏流区間とともに

あっという間に水が切れた。

等高線がやや混んでいる箇所には多段枯滝。

水がなく乾いているからフリクションが効きなんとか登れるけど。

ぬめっていたりしたら厳しいだろうな…。

滑りやすい急な泥斜面を這い上がり、さらにさらに植林帯を抜け尾根へ。

倒れた巨木に腰掛け一息入れる。

下降の谷も上部は植林帯。

少し下ったところの石垣の辺りからこんこんと水が湧いていました。

この谷も大体植林なのですが中流辺りは花崗岩の巨岩と巨木が点在する何とも言えぬ場所。




下流域にようやく数m程の滝。


まだ出てくるのかと思ったけど、林道が見えて終了でした。

林道に這い上がってみると『み滝谷』と書いてあるではないか。

どれが”み滝”かわからんかったけど、中流域の巨岩と巨木は好きになりました。

そういえばどちらの谷も立派な石垣が沢山ありました。

むかしはお盛んだのかな?

起し又川508右俣遡行、左岸尾根下降

2021-07-24 17:57:40 | 沢登り
山行日:2021年7月24日(土)

山行者:単独です。

天気:晴れ

CT:五色の滝遊歩道入口7:38…起し又川508二俣8:07…640二俣9:19…稜線11:34…

1047ピーク11:52…下降点12:25…廃村跡13:10…五色の滝遊歩道入口13:32



廃村跡までは五色の滝遊歩道を利用。

崩れかかている箇所があり荒廃が目立つ。

割と広い廃村跡を抜けて508二俣に降り立つ。

(出合付近。雰囲気がいい。)

605二俣までは10mクラスの滝を含む小滝がいくつかあるがフィックスロープが掛かっていたり、

廃村跡から続くと思われる歩道があったり割と簡単に巻ける。


(手始めの小滝は左から小さく巻くが、釜に入れば水流右手から登れそう?)


(流れが五つあるように見えるドッシリ滝、右から二つ目を登った。)


(目を見張る多段ナメ滝。流れは緩いのに大きな釜もある。その奥には…。)


(下部最大の10mクラス滝。水量多く爆風を感じた。まさかこの右上に歩道が通っているとは…。)


(左手にトラロープが掛かっていた滝。釣り師御用達の沢?)


(石臼に加工途中の石?)


(花崗岩の岩を切り出したと思われる跡)

640二俣から続く連瀑帯が核心であり抜けるまでは緊張が続く。

手始めにキレイなナメが現れるがそのあと20mを優に超える多段滝。

15m滝など滝が次々に現れる。

大きな滝は基本右から巻けるがショッパイ。


(入り口に癒されたら奥にあんなのがいるとは)


(キレイなナメ)


(手始めに放水斜瀑)


(滝が連続しだし奥にはやばそうな…)


(多段20m超えの滝。一部流れの際も登れましたが、最後は右手から巻き。)

小滝がちょこちょこ現れた先には…


(15m滝。右手の枝沢を這い上がり比較的緩そうな斜面を落ち口先までトラバース)


(ヤレヤレの先にはミニゴルジュ。脱出できんのかーっ!)


(簡単に登れる滝でした。)

連瀑帯を抜けると左手にエスケープできそうな尾根。

連瀑帯を抜けると緩やかな流れだが時折現れる小滝は登り方を考えさせられるものもあり楽しい。

(突っ張って抜けた。)


(左手のクラックを登り、最後は突っ張りで抜けー。クライミングが役に立ったと思った瞬間。)


(最後の滝は簡単に…のはずが上部が手掛かり無く結局右から巻く羽目に…これもちょっと怖かった。)


(源頭はナメ。どこからか水が染み出ていた。)

稜線は背丈の笹と灌木生えるジャングル。


下降点からは下草の無い歩きやすい尾根を廃村跡まで下った。

(下降尾根で見つけたミルフィーユ岩)

今まで単独で入った沢の核心部分では上位に入るおっかなさでした。

手がかりが頼りなかったり、足場が不安定だったりすると不安増大!口の中カラッカラになりますね。

久々に『こんなことしてたらそのうち死ぬなー』と思いました。

△久瀬 滝谷遡行、滝谷左岸尾根下降

2021-07-10 18:07:16 | 沢登り
山行日:2021年7月10日(土)

山行者:単独です。

天気:曇り一時晴れ

CT:駐車地8:27…林道入口8:30…滝谷入渓8:56…尾根10:15…

△久瀬10:26(小休憩)…鉄塔11:01…滝谷再入渓11:17…10m?滝上11:46…

駐車地12:22



揖斐川右岸に流れ込む滝”滝谷”へ行ってきた。

車は滝谷出合近くの膨らみに駐車。

滝谷橋からは5m程の滝がすぐ見える。




どうやって越えていくんだろうと思ったら左岸からあっさり通過。

その先に10m?滝、落ち口を導水管が通ったり右岸側にハシゴが掛けられていたりと見た目はよくない。


両側切り立っていて梯子(導水管管理用?)を登っていくのがベターのようだが…。

ほぼ垂直に10m程登り、フィックスロープが落ち口に導いている。

ハシゴもフィックスも危なげな感じがして躊躇してしまった。

地形図を見るとこの滝の上流へと導く林道があるようでそれで巻くことにする。

林道を使ってサクッと巻いたが、巻いた部分が気になる。

滝谷というだけあってスゴイ滝があるのではないか。

下降で巻いた部分に行ってみることにした。

巻いた先は残念ながら荒れて石がゴロゴロの谷。


滝なんて全くなく、高度だけが詰め上がっていく。


400で水が切れ後は枯れ沢を登っていくのみ。

源頭は草木の幼木密集地で臭い臭い藪漕ぎ。

滑りやすい急斜面を登り切って尾根に出た。


尾根は先週もんりさんが歩いたところ。

とても歩きやすい、所によっては明瞭な踏み跡あり。

広い植林された台地を少し通り過ぎやや下がったところに△久瀬の三角点。


ここから北側は広葉樹林で気持ちよさそうだ。

下降は滝谷左岸尾根を鉄塔が建っている辺りまで歩く。

植林帯でハッキリした踏み跡が続く。

鉄塔を通り過ぎたら谷へ下降する尾根に乗り、最後は獣道辿り再び入渓、

谷を下降する。

最初は倒木が目立ち歩きにくい。

谷が狭まってきたらいよいよかという感じでドキドキする。

2,3m程の小滝が出てきて心躍るが導水管が谷の中に現れ、その先には…。

(10m?滝落ち口。導水管が無残。)

最初に見た10m?滝でした。

ハシゴが見える位置まではいけませんでしたがフィックスロープが見えました。

少し戻ったところから滝を巻き下りるためルンゼ?を50mロープで下降。

下まで届かず、最後はズルズル急斜面を7,8m程モンキークライムしながら谷に降り立ちました。

滝谷…名前に騙されました。

まさか入渓して直ぐのあの滝が由来とは…OTZ

その先に小滝がいくつか出てきてくれれば救われたものの、

まさか尾根に這い上がるまで荒れた谷を歩くことになるとは!

△山之谷~日坂峠 品又谷支流無名谷遡行、(別の)無名谷下降

2021-07-03 17:24:04 | 沢登り
山行日:2021年7月3日(土)

山行者:単独です。

天気:曇りのち晴れ

CT:駐車地…無名谷入渓10:29…△山之谷11:45(小休憩)…日坂峠12:19…

二本杉親水広場(車道)12:49…駐車地12:54


(右回りで周回)

今日は目的地を二転してのこの沢登りです。

前からずっと気になっていた谷。

なんでかというと県道からすぐ見える5m程の滝。


奥に何かありそうな予感。

最初の5m程の滝は右から巻き。

そうすると砂防堰堤が見えましたのでこれも一緒に巻きます。

砂防堰堤の下にはナメ滝、これは期待できますか?


小さい谷ですが癒し系のいい谷でした。

小滝やナメがポンポン出てきます。
















上の方はちょっとゴミが多いですが…。

最後までナメで藪無しで詰めですが、


急で藪ないので個人的にはもうちょっと藪があったほうが安心して詰めれたかな?

△山之谷は展望とか特になし、このまま尾根を下降して下山…と思ってましたが、


地図を見てみると日坂峠なるものが。

これは行ってみましょうということで行きました。

峠は堀状の道が横切っており傍らには小さなお地蔵さん。




道は崩れていたり、残っていたりしますが道幅は割と広いので

昔は割と交通量多かったのでしょうか?

谷自体に滝は全くなく、県道に出る直前に堰堤二基現れ左岸脇を通って県道に出れました。

先週はガッツリだったのでほんわか癒され系で良かったかもしれません。