UMA君のお部屋

山遊びのページ

笛吹川 釜ヶ沢

2010-08-18 20:53:38 | 沢登り
17・18日で笛吹川支流の釜ヶ沢へ行ってきました

メンバは”山の会”のTさん、Iさん、僕の三人

一日目はまず県庁を早朝3時出発、岐阜各務原ICから甲府昭和ICまで高速

それから下道で小一時間ほど、7時頃に西沢渓谷駐車場へ到着

朝飯後、準備を整えたら上の道に這い上がってゲートを越えて暫く林道歩き


右手に人気がなさそうな家屋を過ぎると登山道

二俣吊橋を渡って東沢を左に見て進み堰堤を越えた辺りから入渓です

(やっぱ吊橋は好きじゃないなぁ)


(吊橋上から 手前が東沢堰堤 奥にそびえるのが鶏冠山)

”山の神”という場所までは巻き道を行きます

ちょっとここで道迷いという名のアクシデントがありました

巻き道だと思って登ったところが違っていた

進むにつれ足元は悪くなるわ掴むものは信用できないわで、もうイヤッって感じ

すぐに引き返しましたが…

引き返して降りてくるのも一苦労でした

他2名は楽しんでいる感じがしたのでひょっとしたら僕を試したのでは?と思いました

気を取り直してしばらく進みますと左岸に正規ルート(巻き道)

道幅も意外と広く鎖やワイヤーが取り付けられており安全安心ルート


山の神まで濡らさずに辿りつくことができました(冷や冷やなところが2か所ほどありましたが)


ここまで完全遡行で突破する方も居るようですが…僕だったら体力持たないだろうな

山の神から先はわりかし広い沢を進みます


(高くそびえる鶏冠山が見える)

途中東沢に刺す乙女滝やら名前があるか分からない綺麗なナメを見ることができます

(乙女滝)


(右岸に刺さるナメ沢)


(左岸に刺さるナメ沢)

魚止ノ滝手前で東沢から分かれて釜ノ沢へ入っていきます

魚止ノ滝は右岸のツルツルな岩場をお助け紐を使って巻き巻き

(魚止ノ滝)


(魚止ノ滝 上から)

魚止ノ滝を越えると釜ノ沢の見所、ナメの連続です

まずは千畳のナメ、緩やかなナメの上を水が滑っていきます





(ローアングルで)

野猿滝、ここは右手を巻いていきます

(なにゆえ野猿!?)

両門の滝、左が左俣で右が釜ノ沢、たまらんです

(ナメのオーケストラという言葉が思い浮かびました)

釜ノ沢を進んでいくので右手を巻いていきます

迷い沢を過ぎるとナメも終わり

(迷っちゃう~ 正解はピンクテープの方へ)

大きな白い石がゴーロゴロな場所に出て、今夜の宿泊地となりそうな場所を探します

3人分のツェルトがなんとか張れて水場になる枝沢も近くにある適地を見つけます

ツェルトを張ったら、流木を集めて焚火

(左がTさん、真ん中が僕、右がIさんです Iさんは綺麗に張れてます流石)

真夏ですがやっぱ火はいいものです

(火を熾したのもIさん 流石)

ケイちゃん野菜炒めをつつきながら

枝沢で冷やしたビールを飲み、Tさんに貰ったウイスキーを飲んだら気分はもうサイコーです

山の話をしながら焚火を突く…ああ、僕って火遊び好きだな

夕食を食べ終わったころ空からポツポツっときました

ちゃちゃっと片づけてツェルトの中に避難

シュラフの中に入ってボーっとしていたらいつの間にか眠りの中へ

二日目、両サイドから音がして起きる 4時だった

起きてみてまずびっくりしたのが、ツェルトの内側がおもいっきり結露していたこと

結露の滴が落ちたのかシュラフは少し濡れていた

両サイドのお二人さんは結露なんて全くなしだそうだが…これは発汗量の違いだろうか?

ベンチレータがしっかり開いていなかったのも原因の一つかもしれない

少しずつ明るくなっていくがヘッドライトが無いと行動しづらい中で朝飯

食い終わった頃にはヘッドライトも必要ない明るさになって撤収に取り掛かる

5時40分に出発、最初は水無区間だったがやがて水が現れる


進むにつれ斜度がキツクなっていく

(どんどん急になっていきます)


(ポンプ小屋手前でいったん緩やかになりますが)


(最後はガレガレなところと尾根道をちょこっと)

最後は甲武信小屋のポンプ小屋のところに詰めて沢登り終了

(ポンプ小屋で終点 流れ出ている水がウマい)

ポンプ小屋から伸びている道を登る

登山道へ出たらザックをデポして空身で甲武信ヶ岳頂へ


頂上からは富士山、多分あれが八ヶ岳では?南アルプスでは?という山が見えた




ここら辺の山の知識は全くないのでどれがどの山なのか全く分からなかった

下山に取り掛かったころ雲がモクモクっと湧き上がってきた

富士山も見えなくなってしまって、ちょうどいい時に登頂したなという感じだ

ザックをデポした場所で一息入れてから下山に取り掛かかることにする

甲武信小屋の前のナナカマドの木には短冊が

(甲武信小屋)


(小屋前のナナカマドには短冊がいっぱい)

8月16日は旧暦の七夕だそうで、ご自由にどうぞと書かれていたので僕も一筆

(なんて書いたか?秘密!!)

願いがかなうといいな(というかこの日は旧暦七夕の2日後の18日でした(汗))

下りは戸渡尾根を下って1869m地点から鶏冠谷へ下降して谷を下る予定であったが

天気があやしいし、疲れたし、臭いし、温泉入りたいし…ということで

鶏冠谷へは下りず登山道を下ることに、これが結果的には良かったことを後々思い知る

1869m地点からは近丸新道の方へ降りる


最初は急な下りであったが、道が九十九折りになったころから緩やかになり足への負担も和らいだ

ヌク沢に降りたところで簡単な昼休憩をとる


沢を渡って

(増水したら流されてしまいそうな橋)

左岸のトラバース路を下っていく

道にはところどころ軌道が埋まっていた


昔、森林鉄道でも通っていたのかな?

ヌク沢の左岸トラバース路に取り付いてから30分ほどで近丸新道登山口に降り立った


それから暑ーい暑ーいといいながら駐車場まで戻る

帰りに近くの温泉旅館”白龍閣”に寄って汗を流す

今回はちゃんと着替えも用意したので臭くて濡れた服やズボンに手足を通さなくてよい

風呂上りにまったりしてから玄関に向かう

ここで”ん?”と思った なんだか外から変な音がするのである

玄関から外を見ると大粒の雨

山から駐車場へ降りてきたときふと山の方へ眼をやったら

何ともあやしい雲が山を覆っていたがその結果がこれだったようである

甲武信ヶ岳からは登山道を下ってきたからよかったが

もし1869m地点から鶏冠谷へ下降していたら2・3時間は余計にかかるので

下る途中でずぶ濡れである

なんとか車に乗り込み岐路に付く

Tさんから桃を買って帰りたいとの要望があったので道の駅へ寄る

値段はピンからキリまで

相場がわからないのでキズものだけどお得なものを4つほど買った

次の日剥いて食べたが、獲れたてだけあってみずみずしくて芳香で甘かった

良い買い物をした

今回は車を出したのは僕なんですが

保険の関係上、往復とも僕の運転

さすがに4・5時間の運転はキツかった

帰りは恵那山トンネル~恵那峡SAあたりまでが一番ヤバかったですね

自動車保険の家族限定外してもそれ程変わらないそうなので検討してみたいです

今回の釜ヶ沢はナメの美しい渓でした

釣り人の端くれとしてロッドを持ってこなかったのは残念でしたが(魚影は確認出来ませんでしたが)

好い沢歩き・泊りだったのではないかと思います

下山後、来年は○○!!とお誘いを受けましたが(難易度は釜ヶ沢にが生えた程度とのことですが…)

またそん時はよろしくです( ̄ー ̄)ノシ

ただそのが”産毛”なのか”剛毛・くせ毛”なのかは解りませんが(笑)