UMA君のお部屋

山遊びのページ

夏の大縦走 燕岳~大天井岳~槍ヶ岳

2011-08-14 20:36:05 | 山歩き…アルプスの山
山名:燕岳、大天井岳・槍ヶ岳

山行目的:表銀座を歩く。

山行日:2011年8月12日(金)~14日(日)

天気:12日晴れ 13日晴れ一時雨 14日晴れ

山行者:単独です。

CT:
≪12日≫自宅…穂積駅7:08=名古屋駅7:43/8:00=しなの3号=

松本駅10:05/10:22=あずさ3号=穂高10:44/10:55=バス=

中房温泉バス停11:50/12:07…第二ベンチ12:57~13:05…

合戦小屋14:18~14:33…燕山荘(CP場)15:20~15:55…燕岳16:17…

燕山荘(CP場)16:45

≪13日≫燕山荘CP場4:30…大下りの頭5:09…

大天荘(大天井岳往復含む)6:48~7:10…

ヒュッテ西岳10:27~10:51…水俣乗越11:33~11:40…

殺生ヒュッテCP場13:23~13:59…槍ヶ岳山荘14:21…槍ヶ岳14:51~15:05…

槍ヶ岳山荘15:40…殺生ヒュッテCP場15:54

≪14日≫殺生ヒュッテCP場4:57…天狗原分岐5:57…大曲6:27…

槍沢ロッジ7:07~7:20…横尾山荘8:24~8:35…徳沢園8:24~8:35…

明神館10:14~10:25…上高地BT11:07/11:22=バス=

平湯温泉BT11:45/12:34=バス=高山濃飛BC13:35/高山駅14:39=

ひだ14号=岐阜16:39/16:49=穂積駅16:55…自宅

≪1日目≫
一年前のリベンジ、表銀座に行ってきた。

銀座と言っても東京の華やかなあの街ではない。

槍ヶ岳から東に延びる縦走路の事だ。

去年は新穂高から槍を目指し燕から中房温泉へ下りる計画であった。

その時は台風直撃で泣く泣く敗退となった。

今回は燕から槍へ、歩いて行く方向を変えて再チャレンジ。

どんどん槍に近付いて行く山歩きとなる。

電車とバスを乗り継いでお昼頃に中房温泉登山口に到着。

これから登る人、下山して温泉に入りまったりする人、色々だ。

縦走路では水場が無いためここで目一杯水を汲んで出発する。

多分何処かの小屋で水を買うこととなるが、

目一杯汲んでおき歩けば美味しくない!?天水を沢山買わずに済む。

トイレと温泉付き休憩小屋の脇を通り登山道へと入っていく。


のっけからかなりの急登、さすが北アルプス三大急登の一つである。

九十九折りで勾配が緩くなっているとはいえ初っ端から息をあがらされる。

30分程で第一ベンチ、丸太のベンチがある休憩ポイントだ。

まだまだ、休憩するにまだ早い、そのまま通過する。

標高1830m程で合戦小屋へと荷を上げている荷揚げロープウェー下を潜る。

合戦小屋までこれに乗って上がることが出来ればかなり楽になるだろうなと思う。

登山口から1時間程で第二ベンチ、やっとここで最初の休憩。

自分と同じくらいの荷を背負い登っていく男性。

僕と同じくテント泊縦走だろうか?ちょっとだけライバル心を抱く。

第二ベンチから歩きだしたら一気に合戦小屋まで休まず歩く。

途中で南側が開け高い高い山が見える。大天井岳だろうか?

自分も明日あの頂に立つのだ、と思うと胸が高鳴る。

登山口から標高差1000m弱、2時間強で合戦小屋に着いた。


エプロンを着けた可愛い小屋のオネーサンが出迎えてくれる。

合戦小屋の名物と言えばスイカ!

1/8カットで\800、下界価格の2倍はしそうだが、これも楽しみに上がってきたんだ、

頂くことにする。

しかし1/8カット、意外に大きいように見える。

食ったら腹が水膨れで登るのが辛くなってしまうのでは?と考えてしまう。

よくよくみるとさらにハーフサイズというのがある。


これなら食えそうだ、快く注文し頂くことにする。

適度に冷たく、そして甘い。

ぎっしりと詰まっている感じで、とてもみずみずしい。

生き返る、そんな感じがする。

それとこれも目的の一つとして合戦尾根を上がってきたことを嬉しくも思う。

まずは一つ夢叶ったりかな?

スイカを切っているオネーサンによると1/8カットのハーフサイズは今年からの提供とのこと。

去年までは1/8サイズのみで、大き過ぎるとクレームがったそうな。

確かに1/8サイズ、男が豪快に食うならいいが山ガールには大きすぎるか。

スイカは登ってきた人達、山ガールを含め飛ぶように売れていた。

今日だけで14玉売れたそうだ。さすが名物だけはある。

スイカに満足したら出発する。

燕山荘まで残り標高差300m、1時間掛かるか掛からないかくらいだ。

合戦小屋から登山道へ入っていくところで黒い看板が道の脇に掛かっていた。

書いてあることを読むとどうやら燕山荘CP場は埋まってしまったとのこと。

ショックである。

せっかく重いテントとシュラフを背負ってきたというのに。

合戦小屋のスタッフに聞くと小屋の方は空きが十分ありそうとのこと。

仕方ない、CP場が空いてないのなら小屋に素泊まりするかと半分肩を落とし登っていく。

合戦小屋からは比較的緩やかな勾配の道となる。

暫く行くと前方に燕山荘、右手に燕岳が見えてくる。

合戦小屋から1時間掛からず燕山荘に到着。

CP場の方は…情報通りテントが一杯、広くもない所に窮屈にテントが張られている。

燕山荘で受付、一応テント場本当に空いてないのか聞いてみる。

すると意外な答え、まだ張れるかもしれませんよ?とのこと。

CP場へホントに張れるかどうか再度見に行く。

先ほどテントが一杯であった所のさらに奥に見えなかったがテントが張れる場所が。

そこもすでにいっぱいであったが一人用テントが何とか張れるスペースを発見!

他の人に取られる前に自分のテントを張った。


これでなんとか小屋泊は回避、余計に¥5000近くお金を払わずに済んだ。

テントとシュラフをここまで背負いあげたことも報われた。

小屋に行き再度手続き、笑顔でテント張れましたと報告。テント場代¥500払い許可証を貰う。

またテントへ戻り、ザックを置き必要なものだけサブザックに入れて燕岳へ向かった。

燕岳は白い砂地にニョキニョキっと白く尖った岩が所々から突き出ている、いや、生えているようだ。

ここは日本か?まるで異世界に迷い込んだような気分になる。

途中には窓があるような白岩など奇岩がいくつもある。とても面白い。




メルヘンチックなところ?今度は女性を連れて来てみたい。

燕山荘から30分たらずで頂に立つ。


山頂は丸みを帯びた白岩の上、360度大展望。

(北燕岳の方)


(歩いてきた燕山荘の方)

めざす槍ヶ岳もよく見える。

燕山荘に戻り、お疲れ様の一杯を飲む。

普段は缶ビールだが、今回は生中。


山の上で飲む生ビールはうまい!

いい気分になりテントへ戻って夕食とした。

夕食後はカメラを持ってテント場の上の高台へ。

ちょうど夕焼け小焼けの時間で日が西の山に沈むまでまったりと過ごした。

(燕山荘の右手に槍が見える。)

ちょっと小寒かったけど。

夜になる前にパラパラッときたが雨が上がると満天の星空。

お月様が出ていたので天の川は見れず。

流星群が見られる筈であったがこの夜は見ることはできなかった。

≪2日目≫
この日は燕山荘から一気に槍ヶ岳まで歩く。

途方もない距離だが、歩く程に槍ヶ岳が大きく見えてくる。

体力は徐々に削られてはいくが、やる気はどんどん湧いてくる。

途中で槍ヶ岳へ向かう単独男性(神奈川県S市の方。普段は女性が多いグループで登っているらしい。)

の方ご一緒することになった。

聞くと僕と同じ行程で、テント泊ではなく小屋泊とのこと。

単独登山は出会いがあるから面白い。

槍ヶ岳まで長い長い距離であったが苦も無く楽しく歩けた。

この日は天気下り坂、西岳ヒュッテ辺りから雲が湧きだして、

槍の穂先が見えなくなった時もあったが、

槍ヶ岳を登頂後テ先に設営しておいたテントに入ってからパラパラ、幸運であった。

夜は晴れて星が見えた。

月が出ていたため残念ながら天の川は見れずじまいだった。


(槍ヶ岳山荘前から槍ヶ岳を望む、沢山の人が取り付いてます。)


(槍の穂先へは人人人の大渋滞。下りも渋滞してます。)


(下り。スリルあります。下に見えるは槍ヶ岳山荘。)


(殺生CP場、バックに槍ヶ岳。贅沢!?)


(夜になったCP場、バックにぼんやり浮かぶ槍ヶ岳、左手の明りは槍ヶ岳山荘。)


(蝶ヶ岳に浮かぶ月。雲が綺麗でした。)

≪3日目≫
最終日。

上高地までひたすらひたすら下るだけ。

夜明け前、噂の流星群を4,5つ程見つけました。


(ご来光目的の?登山者のヘッドライトの光が流れる。)


(常念岳。)

マクロレンズを買ったので撮りながら下りました。











上高地の河童橋前に到着。

観光客でいっぱい。

別世界だ。