UMA君のお部屋

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伊吹山南東尾根

2018-02-18 18:28:08 | 山歩き…岐阜市近辺の山
山行日:2018年2月18日(日)

天気:晴れ

山行者:単独です。

CT:駐車地5:01…ドライブウエイヘアピン5:43…四等△藤川村6:48…三等△藤川7:44…

上平寺越駐車場付近8:48…一等△伊吹山10:45…お堂10:56~11:05…上平寺越駐車場付近11:45…

三等△藤川13:12…四等△藤川村14:06…ドライブウェイヘアピン14:34…駐車地15:01



車はゲートの少し手前に置いた。

ゲートを越えて橋を渡り直ぐのところで取り付く。

山側は法面となっており奥へ進む程高くなっていく。

橋を渡ってすぐのところが一番低く人丈より少し低いくらい。

草を掴んで一気に乗り上がった。

少しの急斜面を這い上がるとなだらかな地形が続く。

適当に藪の少なそうなところを選んで登っていく。

気が付くと掘状の道のようなものが続いていた。

掘状の道の中は木が生えていたりすぐが型は崩れずにハッキリしている。

他の山でもこういうのを見かけるが自然にできたものなのか人工物なのか、

ここのは途中不自然にヘアピンカーブになっていたところがあったので道かもしれない。

雪はうっすら~踝上くらいまで、

ドライブウエイのヘアピンカーブのところまではツボ足で、

そこからスノーシューを装着した。

ヘアピンカーブはガードレールの外側を歩いて行ける。

再び尾根の取り付き。

僅かだが階段があった。

掘り状の道も続くが気が付いたら無くなっていた。

鉄塔の下をくぐり僅かの登りで四等三角点藤川村(△藤川村)だ。

ここからは小ピークの連続、登ったり下ったりだ。

枝打ちされてない針葉樹や幼木など藪がかっているところがちらほらあり歩きにくい。

積雪期でこれだから無雪期はもっと難儀だろう。

雪が締まっていて歩きやすいのが幸いだ。

ところによっては新雪でラッセルするところもあるが脹脛まで位で済む。

この先三等三角点藤川(△藤川)までは方向がころころ変わる。

ピークの上で、そして少し進んでGPSで確認しながら進んだ。

途中山の左手から白い伊吹山がチラチラと見えていたが

△藤川を過ぎると木々の間から大きな山容が見えるようになる。

一旦大下りしてドライブウエイに降りるところは西側が法面となっている。

やや右寄りに下っていき一旦作業道下りてから僅かでドライブウエイに出る。

少しのドライブウエイ歩きで再び登り。

下った分そのまま登り返しでもったいない。

急な登りの先は平坦地、ほぼ水平移動で上平寺越駐車場に出た。

ここは凄い雪の量で吹き溜まりのようになっている。

茶屋か建物が建っているがその屋根程も積雪がある。

3~4mはあるだろうか。

そして左手には大きな伊吹山がドーンと居座っている。

色々な方向から伊吹山を見ているけれど

これほどまでに存在を感じたのは初めてかもしれない。

ここまで長い長い道のりだったけどここまで歩いてきてよかったと思った。

時計をチラと見、余裕があることを知ると最後の標高差450m程の登りにかかる。

長い行程で雪の状況によってはここまで来れないと思っていた。

雪質、天候、体力揃ってなんとかここまでたどり着けた。

頂上へ突ずく斜面の根元に着くと一呼吸してから取り付いた。

下から見ると禿げて見える斜面辺りまでは結構な急登、

直登するがスノーシューでは時折ずり落ちる。

禿げたところ辺りから徐々に緩やかになっていく。

そして植生も細いがブナ林となりよい雰囲気になる。

1170ピーク付近はなだらかな雪原でとても癒される。

まさかここが伊吹山の山頂直下だとは思えない。

時折足を停めつつブナ林を眺め楽しみつつ雪原を突っ切り先へと進む。

最初樹氷は木の上の方だけで尚且つ貧弱な感じであったが、

上に行くほど木々全体がりっぱな樹氷で覆われていく。

時折足を停めて樹氷を楽しむがそれも長く続かず森林限界を越える。

そうすると雪は完全に締まりスノーシューの爪がよく引っ掛かる。

僅かな登りで広い頂に乗っかる。

最初に目に飛び込んできたのは小さな鳥居。

雪面から上の方だけ出ている。

ここに鳥居があるという事は以前南東尾根は参道として使われていたのだろうか?

ならば下の方にあった広い掘状の道もなんとなくわかる気がする。

強い北風、おまけに凄く冷たい。

バラクラバを被りたいくらいだ。

顔が露出しているのでフードを被っても頬が冷た痛い。

長い長い頂を西へ歩いて三角点へ、頭だけちょこんと出ていた。

さらに少しで山頂標識。自撮りしてそそくさとお堂へ。

狭いが山頂で唯一完全に風が避けられるところ。

僅かだが暖かいような気もする。

下からどんどん登山者が上がってくるのか代わる代わるお堂に登山者がやってくる。

10分程休憩してお堂を後にした。

時間はまだ早いが先は長いので下りに掛かかる。

鳥居を過ぎいよいよ下りにさしかかるとスノーシューのブレーキが利かなくなる。

滑り落ちそうなところは横歩きでグリップを利かせ下った。

1170ピークを過ぎ禿げた斜面も過ぎたところで下から登山者二人組。

まさかこんな所で登山者に出会うとは思いませんでした。

お二人はさざれ石から登ってきたようでトレースのお礼をしてくれました。

斜面を下りきったところでお二人のトレースは別れてドライブウェイの先へ。

僕は自分が付けたトレースを追って下っていく。

昼も過ぎたら腐って難儀するかと思われた雪もそれ程悪くなっておらず苦戦せずに下っていけた。

登ったり下ったりの連続で車が見えた時はヤレヤレだった。

長い長い南東尾根。

まさか歩き通せるとは思ってもみませんでしたけど、

ほんと久々にガッツリ歩いた感じでした。

伊吹山頂へ至るルートにはあと幾つか興味あるところがあります。

またいつか。



(四等藤川村)


(三等藤川)


(三等藤川越えたあたりから伊吹山。)


(上平寺越駐車場から伊吹山。この辺り吹きだまりは積雪3~4m。)


(1170ピーク辺りの雪原)


(森林限界を越えて南東尾根を振り返る。)


(頂まであと少し)


(広い頂に立ちまず目にした鳥居。)


(三角点)


(グー)


(上平寺尾根を登る人。牧歌のI原さん?)