山行日:2022年5月3日(火)~4日(水)
山行者:山の会K口さんと僕の2人。
天気:二日とも晴れ、3日目夜から4日にかけて断続的に強風
CT:3日 リフト終点8:58…小遠見山10:03…中遠見山10:28…大遠見山付近11:19(テント泊)
4日 テント4:49…五竜岳7:13…テント9:10~10:24(テント撤収)…小遠見山11:20…
アルプス平駅12:05
ヤマップ記録
(西遠見山から五竜岳。)
(白岳へ登る先行者たち。)
(白岳へ登り。振り返り後ろに同行者。)
(白岳への登りから五竜岳を眺める。)
(五竜山荘から五竜岳。)
(五竜岳山頂直下の雪壁。)
(五竜岳から鹿島槍を望む。)
(五竜岳から立山連峰望む。)
(五竜岳から白馬三山方面望む。)
山岳会の仲間と二人で行ってきました。
エイブル白馬五竜スキー場からテレキャビン+展望リフトで一気に山上へ。
下界は雪全く無かったですが山上はまだまだ雪たっぷりで、
その雪を求めてスキーヤー&ボーダーが朝から列をなして上がっておりました。
リフト降りたらアイゼン装着し歩行開始。
地蔵の頭は登らず左から巻きました。
まずは小遠見山を目指します。
いきなりの急登でなかなかキツかったですがある程度登ったら割と緩やかな登り。
前日から夜のうちに雪が振ったようで薄っすら新雪が残雪を覆ってました。
小遠見山まで登るとアルプスの稜線が目の前に飛び込んできます。
左から爺ヶ岳、鹿島槍、目指す五竜岳に白馬三山。一気にテンション爆上がりです。
一日目はテン場となる予定の西遠見山手前までなので急がなくてもよいですが、
歩きだしせっかちなので同行者を何度か引き離してしまいます。
登ったり下ったりしながらと大遠見山までくると西遠見山辺りまでなだらかで割と広い尾根、
テン場適地が広がっております。
大遠見山山頂から僅かのところで右手にめちゃくちゃいい物件を発見!
3m四方に整地してあってブロックも四方に高積みしてあります。
ホントは西遠見山手前の池マークが付いてる辺りまで行きたかったですが、
こんないい物件他にないかもしれないので今日はここまでにしました。
スコップで少し整地してからテントを張って本日の山行は終了。
真っ昼間から持ち上げた酒とつまみで宴会して昼寝して、
夕方から水作りしながら二次会&夕飯して寝ました。
寝てたら遠くの方からドンドン音がしていたので外に出たら
下界で花火上がっていて上から見る花火もいいもんだなと思いつつ、
東の山の上で赤から白に変化しつつゆらゆら飛んでいる光はひょっとしてUFO!?
と思いながしばらく観察してからテントに戻りました。
夜空も月がなく満天の星空で良かったですね。
天の川は見えませんでしたけども。
夜中から断続的に強い風が吹いてテントが激しく揺さぶられ何度か起こされました。
深堀&雪ブロックですっぽり覆われたテントでしたが
あれだけ風に影響されたのはビックリでした。
翌日は3時20分に起床。
朝ごはん食べて必要なものだけパッキングして5時前に出発。
白岳へ出るまでは風は穏やかでしたが…。
大遠見山から西遠見山まではテント村が形成されていてざっと数えて20張りくらいありました。
白岳への登りは遠目からだとかなりの急登に見えましたが
近づいてみると遠目から見えた感じとは違って困難な感じではありませんでした。
白岳へ上がる最中、五竜岳から雪煙が上がっているのが見えたのですが
稜線へ上がると凄まじい風!
この日の予報では午前中はやや強い風で6時に15m/s、
12時に10m/sで午後から落ち着いてくるという感じでしたが、
断続的に15〜20m/sくらいの風が吹いており、
30m/sはいくんじゃないかと思われる風も吹き荒れておりました。
特に稜線上の小さなコルのようなところでは
体が持っていかれるような風で時折耐風姿勢で耐えながら進みました。
五竜山荘で小休憩を入れたら山頂までは一気でした。
途中絶対に落ちたら駄目なトラバースは雪面に向き合いピッケル使いながらのトラバース、
その少し先の小さな支尾根を跨ぐところまでの斜度のキツい登りがヒヤッとしました。
山頂への最後の登りは雪壁で、
先行する3人パーティが道を築いてくれたので楽させてもらえましたが、
正直いうとそれでもキツかった。
這々の体で山頂へ辿り着くと感無量。
先行3人パーティと後から上がってきた同行者と喜びを分かち合いました。
立山のあたりが雲かかってましたが天気は概ね良好。
アルプスの屋根の上に立ち、しばし絶景を楽しみました。
今回の山行、核心は五竜岳山頂からの下りだったと思います。
まずは山頂からの雪壁下り。
後ろ向きで慎重に下ります。
2つ目が支尾根を乗っこしクライムダウンするところ。
勿論後ろ向きですが、僕は岩の上に足を載せたら滑ってしまい1mほど落ちてしまいました。
1m落ちて止まったので良かったですがそこは絶壁の場所、
遥か下まで落ちたら完全にアウトで落ちた瞬間正直終わったと思いました。
止まってよかった…。
近くで見ていた3人パーティの一人に「怖かったでしょ?」って言われました。
怖いも怖いも死ぬかと思いました。
最後は落ちたらヤバいトラバース。
若干下り気味なので足がなかなか出ませんでした。
同行者は余裕に見えましたが僕は必死。
ビビリ症が出てしまいましたね。
ヤバい3箇所を通過したら疲れがどっと出てしまいました。
五竜山荘で小休憩を入れて下山開始。
白岳は直下をトラバースしました。
上から垂れ下がってる雪庇が崩壊しないかヒヤヒヤでしたが
先行者も山荘で引き返してる人もトラバースしていたので、
本当はあかんのやろうけど…と思いつつもついていってしまいました。
テント場までは一気下山で昼前到着予定がかなり早く降りてこられました。
テントで休憩してパッキングしたらテント撤収してテレキャビン乗り場まで下山開始。
前日と打って変わってトレースは多くの登山者で汚れておりグサグサ。
新雪は完全に解けて残雪だけとなり一部の登山道や中遠見山、
小遠見山山頂は雪がありませんでした。
スキーヤーやボーダーに気を付けながらゲレンデを下降。
ごった返すアルプス平駅まで何事もなく戻ってきました。
ヒヤッとする場面もありましたが濃厚な二日間でした。
GWはアルプスに登って今シーズン雪山終了としていますが、
今シーズンもちゃんと登頂できて締めくくりできたことを嬉しく思います。
下界に降りてから同行者とコーラで乾杯して登頂と無事下山を祝いました。
温泉に入り体をキレイにし信州サーモン漬け丼で腹を満たし長い距離を運転し
(同行者が長い区間運転してくれました。)帰路に着きました。
とても充実した二日間でした。
山行者:山の会K口さんと僕の2人。
天気:二日とも晴れ、3日目夜から4日にかけて断続的に強風
CT:3日 リフト終点8:58…小遠見山10:03…中遠見山10:28…大遠見山付近11:19(テント泊)
4日 テント4:49…五竜岳7:13…テント9:10~10:24(テント撤収)…小遠見山11:20…
アルプス平駅12:05
ヤマップ記録
(西遠見山から五竜岳。)
(白岳へ登る先行者たち。)
(白岳へ登り。振り返り後ろに同行者。)
(白岳への登りから五竜岳を眺める。)
(五竜山荘から五竜岳。)
(五竜岳山頂直下の雪壁。)
(五竜岳から鹿島槍を望む。)
(五竜岳から立山連峰望む。)
(五竜岳から白馬三山方面望む。)
山岳会の仲間と二人で行ってきました。
エイブル白馬五竜スキー場からテレキャビン+展望リフトで一気に山上へ。
下界は雪全く無かったですが山上はまだまだ雪たっぷりで、
その雪を求めてスキーヤー&ボーダーが朝から列をなして上がっておりました。
リフト降りたらアイゼン装着し歩行開始。
地蔵の頭は登らず左から巻きました。
まずは小遠見山を目指します。
いきなりの急登でなかなかキツかったですがある程度登ったら割と緩やかな登り。
前日から夜のうちに雪が振ったようで薄っすら新雪が残雪を覆ってました。
小遠見山まで登るとアルプスの稜線が目の前に飛び込んできます。
左から爺ヶ岳、鹿島槍、目指す五竜岳に白馬三山。一気にテンション爆上がりです。
一日目はテン場となる予定の西遠見山手前までなので急がなくてもよいですが、
歩きだしせっかちなので同行者を何度か引き離してしまいます。
登ったり下ったりしながらと大遠見山までくると西遠見山辺りまでなだらかで割と広い尾根、
テン場適地が広がっております。
大遠見山山頂から僅かのところで右手にめちゃくちゃいい物件を発見!
3m四方に整地してあってブロックも四方に高積みしてあります。
ホントは西遠見山手前の池マークが付いてる辺りまで行きたかったですが、
こんないい物件他にないかもしれないので今日はここまでにしました。
スコップで少し整地してからテントを張って本日の山行は終了。
真っ昼間から持ち上げた酒とつまみで宴会して昼寝して、
夕方から水作りしながら二次会&夕飯して寝ました。
寝てたら遠くの方からドンドン音がしていたので外に出たら
下界で花火上がっていて上から見る花火もいいもんだなと思いつつ、
東の山の上で赤から白に変化しつつゆらゆら飛んでいる光はひょっとしてUFO!?
と思いながしばらく観察してからテントに戻りました。
夜空も月がなく満天の星空で良かったですね。
天の川は見えませんでしたけども。
夜中から断続的に強い風が吹いてテントが激しく揺さぶられ何度か起こされました。
深堀&雪ブロックですっぽり覆われたテントでしたが
あれだけ風に影響されたのはビックリでした。
翌日は3時20分に起床。
朝ごはん食べて必要なものだけパッキングして5時前に出発。
白岳へ出るまでは風は穏やかでしたが…。
大遠見山から西遠見山まではテント村が形成されていてざっと数えて20張りくらいありました。
白岳への登りは遠目からだとかなりの急登に見えましたが
近づいてみると遠目から見えた感じとは違って困難な感じではありませんでした。
白岳へ上がる最中、五竜岳から雪煙が上がっているのが見えたのですが
稜線へ上がると凄まじい風!
この日の予報では午前中はやや強い風で6時に15m/s、
12時に10m/sで午後から落ち着いてくるという感じでしたが、
断続的に15〜20m/sくらいの風が吹いており、
30m/sはいくんじゃないかと思われる風も吹き荒れておりました。
特に稜線上の小さなコルのようなところでは
体が持っていかれるような風で時折耐風姿勢で耐えながら進みました。
五竜山荘で小休憩を入れたら山頂までは一気でした。
途中絶対に落ちたら駄目なトラバースは雪面に向き合いピッケル使いながらのトラバース、
その少し先の小さな支尾根を跨ぐところまでの斜度のキツい登りがヒヤッとしました。
山頂への最後の登りは雪壁で、
先行する3人パーティが道を築いてくれたので楽させてもらえましたが、
正直いうとそれでもキツかった。
這々の体で山頂へ辿り着くと感無量。
先行3人パーティと後から上がってきた同行者と喜びを分かち合いました。
立山のあたりが雲かかってましたが天気は概ね良好。
アルプスの屋根の上に立ち、しばし絶景を楽しみました。
今回の山行、核心は五竜岳山頂からの下りだったと思います。
まずは山頂からの雪壁下り。
後ろ向きで慎重に下ります。
2つ目が支尾根を乗っこしクライムダウンするところ。
勿論後ろ向きですが、僕は岩の上に足を載せたら滑ってしまい1mほど落ちてしまいました。
1m落ちて止まったので良かったですがそこは絶壁の場所、
遥か下まで落ちたら完全にアウトで落ちた瞬間正直終わったと思いました。
止まってよかった…。
近くで見ていた3人パーティの一人に「怖かったでしょ?」って言われました。
怖いも怖いも死ぬかと思いました。
最後は落ちたらヤバいトラバース。
若干下り気味なので足がなかなか出ませんでした。
同行者は余裕に見えましたが僕は必死。
ビビリ症が出てしまいましたね。
ヤバい3箇所を通過したら疲れがどっと出てしまいました。
五竜山荘で小休憩を入れて下山開始。
白岳は直下をトラバースしました。
上から垂れ下がってる雪庇が崩壊しないかヒヤヒヤでしたが
先行者も山荘で引き返してる人もトラバースしていたので、
本当はあかんのやろうけど…と思いつつもついていってしまいました。
テント場までは一気下山で昼前到着予定がかなり早く降りてこられました。
テントで休憩してパッキングしたらテント撤収してテレキャビン乗り場まで下山開始。
前日と打って変わってトレースは多くの登山者で汚れておりグサグサ。
新雪は完全に解けて残雪だけとなり一部の登山道や中遠見山、
小遠見山山頂は雪がありませんでした。
スキーヤーやボーダーに気を付けながらゲレンデを下降。
ごった返すアルプス平駅まで何事もなく戻ってきました。
ヒヤッとする場面もありましたが濃厚な二日間でした。
GWはアルプスに登って今シーズン雪山終了としていますが、
今シーズンもちゃんと登頂できて締めくくりできたことを嬉しく思います。
下界に降りてから同行者とコーラで乾杯して登頂と無事下山を祝いました。
温泉に入り体をキレイにし信州サーモン漬け丼で腹を満たし長い距離を運転し
(同行者が長い区間運転してくれました。)帰路に着きました。
とても充実した二日間でした。