UMA君のお部屋

山遊びのページ

南アルプス縦走 6日目

2010-08-04 23:31:44 | 山歩き…アルプスの山
8月2日(月) 雨のち霧一時晴れ

高山裏避難小屋4:00(起床)/5:46…板屋岳6:40…(休憩)8:05~8:17…

小河内岳8:43…烏帽子岳9:43~10:00…三伏峠小屋10:57(テント泊)

≪六日目≫

(朝の高山裏避難小屋。トイレは紙が無いので持参するように。)


(別の角度から。お、いい感じに見えますね。)

今日は半日行程です。

高山裏から三伏峠までです。

午後からは干せるだけ干したいと思っております。

高山裏から小河内岳直下まではうっそうとした樹林帯の中を行きます。

(苔むしてます。)

板屋岳をちょっと越えたあたりまでは西斜面が大きく崩壊していて

(登山道際まで崩壊しちゃってます。)

危ないところもありましたが、それ以降は特に危ないところはありません。

今日も午前中のほんの1・2時間程は晴れました。

(奥の高い山が小河内岳です。)

小河内岳は直下はハイマツが生い茂っているところを抜けると岩稜になってちょっと急ですが、

(今日はガスるの早いです。)

またしばらく行くとハイマツノ生えるなだらかな山稜となります。

小河内岳から烏帽子岳までは完全に霧の中でして

ほとんど見渡せずで特に思い出として残っておりません。

あ、4・5人とすれ違いましたかね。それくらいです。

烏帽子岳から下りて行くと三伏峠です。

その前に水場に寄ってきます。

三伏峠まであと5分くらいのところで分岐がありますので

水場と看板が出ている方へ下ります。

5分くらいですかね、行止りに給水施設がありましたのでここで目いっぱい汲んでおきます。


三伏峠小屋には11時前に着いちゃいました。


お昼は久々にカップヌードルとビール…じゃなくてカップ酒です。

(たまに食いたくなるのよね、湯ナシが¥350、湯アリが¥400でした。)
(酒は信州の酒、喜久水)

テント場には無人らしきテントが張ってありましたが、

これは塩見岳をここから往復する人だということが後からわかりました。

お昼を過ぎると塩見岳から下りてきたであろう人がぞろぞろ。

そのまま鳥倉へ下りて行く人もいれば、テント張って次の日下山する人や小屋泊まりの人色々です。

鳥倉からは日に2本、飯田線大島駅へと行くバスがあるので、

塩見岳へ登るなら三伏峠をベースとするのはいいなと思いました。

午後からちょこっとだけ晴れ間が出ましたのでシュラフやらを干しました。

ここはケータイ電波通じましたので一度自宅の方へ電話入れます。

明日の山の天気予報メールも夕方受信しました。

それによると…あんまり良くないようです。午後からは雷雨に注意だって。

明日は塩見だよ?どうしよ。あ!!そんなこと言ってるの

高山裏の小屋番に聞こえたらまた怒られますね。

≪今日撮った花≫











(花じゃないけど、露玉が綺麗でしたので。)

南アルプス縦走 5日目

2010-08-04 23:30:50 | 山歩き…アルプスの山
8月1日(日) 晴れのち霧

百間洞山の家4:00(起床)/5:48…百間平6:30…赤石避難小屋7:57~8:12…

赤石岳8:16~8:33…小赤石岳8:54…大聖寺平9:28…荒川小屋10:00~10:28…

(休憩)11:28~11:38…中岳12:10…前岳12:21~12:35…(休憩)13:35~13:45…

高山裏避難小屋14:45(テント泊)

≪五日目≫

今日は百間洞から高山裏ですね。

赤石岳と中岳という大きな山を二つ越えなくてはなりません。

天気の方ですが、きょうは朝から雲がほとんどなく晴れ渡ってます。

これがずーっとつづいてくれるといいですね。

まあ曇りだと日焼けしにくいとか暑くないとかメリットもありますが…。

テントの入り口からは聖岳が見えます。おっきいですね。


まずは百間平ですね、ガレ場の九十九折りです。朝一番はちょっと堪えます。

振り返ると中盛丸山から大沢までの稜線に朝の光があたって綺麗です。

百間平はハイマツ中心ですが登山道わきには綺麗な高山植物の花も咲いてます。

今日は一眼レフも首からぶら下げて歩いています。時折お花や山にレンズを向けて…。

百間平から赤石への登りはまたガレ場、もう息が上がったりはしません。

西斜面で日陰でしたが稜線に出ると太陽の恵み。雪渓が少し残ってました。

赤石岳頂はもうすぐそこなんですが避難小屋の方へ寄ってちょっと休憩。



(身にしみる言葉です…。)

小屋番さんが髭面でいかにも山男って感じです。

休憩後赤石岳へ、東側は雲に覆われて何も見えませんでしたね。

西側には雲がありませんのでまるで山脈が雲を堰き止めているように見えます。

(目の前に小赤石岳、奥に雲がかかっちゃってるけど荒川三山。)

北側へ目をやると小赤石岳、赤石と小赤石の間は雪渓があると

登山地図に書いてありましたが登山道上は全く問題ないようです。

ここで今日のアクシデントです。ぶら下げておいた500mlペットボトルが無くなってました。

避難小屋で休憩していた時にはあったので…急いで戻ります。

小屋番さんに聞いたら落ちていたとのことで中身は捨てちゃったとのこと。

まあ僕が落としたんで僕が悪いんですけど、とりあえず空のペットボトルだけ返してもらいました。

なんか恥ずかしい。

今日2回目の赤石岳のピークを踏んで小赤石に向かいます。

さすが赤石岳とこの先の荒川三山、人気があるだけあって人が多いです。

山ガールも3人見ました。ひとりは細い体で僕と同じくらいの大きさのザックを背負ってたのでびっくりでした。

そういえば、カップルかどうか知りませんが男性の方が80Lか100Lは

ありそうなのに女性の方は20Lくらいというを見かけました。

しかしとても綺麗で体の線が細い女性で喋り方もなんか格式の高いような感じでしたね。

うーん、僕の器では無理だなと思いましたよ。

小赤石から一気に300m程下ると大聖寺平。

(上から見た大聖寺平、雪渓があるあたり。その先トラバース路を行くと荒川小屋。)

そこから左山を見てトラバースしていくと荒川小屋です。

(建物が新しそうで立派に見えました。)

荒川小屋には名物がありまして、手作りカレーってのがあります。

他の小屋はレトルトなんでしょうけど、ここのカレーは手作り

(まあ家のカレーと同じってことかな)で有名なんです。

ちなみに荒川丼というのもあるんですが、

(荒川丼には味噌汁と漬物が付きます。カレーなんか高いような…。)

ちょうど大学生くらいに見える男性が食堂に入ってきまして

荒川丼を注文してましたけど今日は作れませんと小屋の人が答えてました。

ちなみにその大学生くらいに見える男性はその後カレー頼んでました。

荒川丼…気になるなぁ~。

あ、その大学生くらいの男性なんですが僕に“タナカさんですか?”って聞いてきたんです。

彼には“惜しい!!最初の2文字までは合ってる”と答えておきました。

タナカさんって誰なんでしょうね…ひょっとして有名な人なのかな?

ちなみに彼は高山裏でも一緒だったんですが、

なんと驚くなかれ今日の行程が聖平~高山裏と聞いてびっくらこきました。

えーっと、それって僕の二日間分の行程なんですけど…。

彼もテント泊で、ザックは50Lくらいなのに中がすかすかな感じでした。

世の中ホント凄い人もいるもんだなって思いましたね。

で、カレーに話戻します。ここに立ち寄ったお客さん、

もうみんなカレー目当てなんじゃないかってカレーばかり頼みます。

僕もその一人なんですが、でてきたカレーなんですけど…

うーん、まあ普通に手作りカレーでしたね。

(ハイ、カレーライスです。)

具はルーにほとんど解けきっちゃってるって感じでした。

聖平ではご飯大盛りにしてくれましたが、ここは量普通です。

ちなみに聖平では、ラッキョウと福神漬が付いて、水もコップに入れて出てきましたが、

ここはラッキョウも福神漬もなし、水もセルフサービスです。

ちょっと物足りないかな、あっという間に平らげてしまいました。

ちなみに荒川小屋の手作りカレーは¥1000です。

期待が大きかったせいでしょうか、聖平で¥500だったからでしょうかちょっとガッカリです。

カレー食べ終わったら、さあ中岳です。

500m弱登って、前岳を通ってから高山裏へ500m程下がります。

カレー食った後にろくに休憩入れずにこの登りはマジきつかったです。

一時間半程の急登、斜面にはお花畑が広がってます。


登ってる最中霧の中でしたが、稜線に出たとたん青空が広がってました。

そしたらジリジリ暑いのなんのって、中岳の頂上は団体さんでしょうか人がごった返しになってました。

(中岳~、中岳~、次は前岳に停まります。)

さらに進むと中岳避難小屋があって、丸山、悪沢と続きますが、

(中岳避難小屋が見えます。)

僕はここで引き返します。分岐を通って前岳へ、中岳からだとすぐです。

こちらも山頂片側が崖になってます。

(前だけです。後ろは大変危険になっております。)

標柱が建ってるところは柵が作ってあります。

前岳から高山裏へは暫く稜線歩き、その稜線も崩れかかっていて、

すでに道が崩れちゃっているところもあります。

そういうところは…貴重な植物を踏み荒らして、

仕方ないですがそうしないと先に進めませんでした。

尾根をひとつ上部で横切ったらガレ場の谷を九十九折りで下っていきます。

そのうち樹林帯に入りまして、左山を見てトラバースしていくと高山裏に出ます。

今日は高山裏で泊りですが、ここの小屋番さんちょっと変わった方で有名なんですが、

下手なことしたりすると怒られたりします。

ちなみに僕も“山仲間の人から聞いたんですけど、

”塩見岳は雷凄いんですか?”と聞いただけで

“山なんてどこでも雷は起きる、そんなことを言う奴は知ったかぶりしてるだけ、

そんな奴の言うこと信じる奴もろくな奴じゃない”と強い口調で怒られてしまいました。

まさか山に来て怒られるとはね。

でも、決して悪い人という感じではありませんのであしからず。

≪今日撮った花です≫
























南アルプス縦走 4日目

2010-08-04 23:28:34 | 山歩き…アルプスの山
7月31日(土) 雨のち晴れ時々霧もしくは雨

聖平小屋3:00(起床)/5:04…小聖岳6:19~6:29…聖岳7:29~7:36…

奥聖岳(空身で往復)7:47~7:52…聖岳8:17…兎岳10:0…

(昼食休憩)10:24~11:05…中盛丸山12:02~12:12…大沢岳12:53…

(休憩)13:04~13:15…百間洞山の家13:45(テント泊)

≪4日目≫

今日は聖平から百間洞まで行く予定ですが、

朝起きたら雨が降ってましてしかも霧も出ていて視界が良くない。

正直裏切られたと思いましたね。

しかし今日も停滞となるとますます敗退色が強くなる。

前日も全前日もそうでしたがどうやらこの時期の南アルプスは朝方雨、

2・3時間晴れて、また下り坂というパターンのような気がします。

一応天気予報では今日からは晴れが続くということですので、

ちょっとでもそれを信じて出発です。

一昨日は風雨の中のテント設営でしたが、今回は霧雨の中の撤収です。

テント以外のものはテント内できれいにパッキング、ザックにカバーを取り付けます。

外に出たらテント場備え付けのミニベンチの上にザックカバーが上になるように置き、

テントの撤収に移ります。

もうびしょびしょドロドロです。しかし綺麗にとは無理ですので仕方ありませんね。

次のテント場で出来る限り水気や泥汚れを取り除けばいいだけです。

最後にビニール袋にポール以外のテント一式を入れザックの一番上に入れます。

あ、一番上とは天蓋のところではありませんから。

というか天蓋は行動食やらすぐ取り出せて使うものが入っているので

テントみたいなすぐ必要でないもので、しかもデカイ物なんて入りません。

撤収完了して、聖岳へ向かいます。

ここでアクシデント、小屋を通り過ぎた所で右足をくじいてしまいます。

ザックの重さが加わった全体重が足に伝わり思わず声を出すほど痛かったです。

その後右足の痛みは治まりましたが、

縦走中何回かくじいてしまいまして、帰宅してみたらポンポンに腫れていました。

小屋を出発して縦走路に出て暫くすると雨の方は上がりました。

(聖平の木道です。こういうところは濡れていた方が綺麗だね。)

小聖岳に上がった頃には山にまとわりついていた雲の方も


だんだん取れていき空が見えるようになります。

聖岳の登りはガレ場の九十九折り、結構しんどいです。

東の方に目をやると傘を被った富士山が見えました。

一昨日びしょびしょになりながら行った上河内岳も雲がとれて山容がはっきりとわかります。

小聖岳から1時間ほどで聖岳山頂

頂に立った時にはもう雲は完全に取れていて

今日の目的地である百間洞やそこまでの兎岳から大沢岳までの山並、

すぐ北側に赤石岳の大きな山容が見えます。

ということは天気予報当たったんでしょうか、ちょっとビミョーな感じもしますが。

聖岳のお隣に奥聖岳というのがあります。

片道20分くらいとのことですのでザックを聖の山頂にデポして往復します。

普通に道が付いているところもありますが岩場で慎重に行くところもあります。

片道10分ほどでした。

奥聖の頂は“奥聖 ○○m”と書かれた標柱とかはありませんでしたが

ケルンと三等三角点が埋められていました。

(奥聖から見た赤石です。)


(奥聖から見た聖と南斜面。左上の黒いのはUFOじゃなくて僕の指。)

ふと上河内岳の方を見ると西に溜まっていた雲が上がってきて

聖平を含め上河内岳を飲みこもうとしています。

(雲に飲み込まれるぅ~。)

きっと昨日の朝9時頃もこんな感じで雲に覆われちゃったんでしょうね。

聖岳に戻りデポしたザックを背負い先へ進みます。

そのうち聖岳もあの雲に飲み込まれてしまうでしょう。

聖岳は大きく下ってから登り返して兎岳へ。

凄い下りでした。

コルに降り立ったあたりで単独の若い方とすれ違います。彼はこれを登るのですね。

下から見るとまるで崖に無理やり取り付けられた道を登っていくようです。

これはこれでかなりきつそうですね。

聖岳から1時間半ほどで兎岳避難小屋分岐、

縦走路からちょっと離れたところに小屋が見えます。


荒廃していたようですが1年くらい前に内部が改修されたそうで使えるそうです。

小屋分岐から15分ほど登って兎岳山頂、ここは山頂と三角点が離れています。


兎岳から下って登り返したところに平らなところがありまして、

丁度腰かけれるような岩がありましたのでそこで昼飯です。

(昼は岳食の山菜そば)

どんどん雲が流れてきました。聖岳の方も雲が掛かっています。


やはりこの時期は天気が持つのは朝の2・3時間のようです。

昼休憩済んだら稜線を北に進みます。

小兎岳、中盛丸山と登ります。どっちも山頂には標柱とかありませんでした。

中盛丸山は山頂直下がけっこう急でして、三点支持で登っていきます。

(中盛丸山頂からみた大沢岳)

中盛丸山から一気に下ってちょっと登り返したところで百間洞へ下りる分岐ですが、

通り過ぎて大沢岳に登ります。

大沢岳は稜線上から見ると西側が崖でまるでナイフのようです。

道自体は難しい感じじゃないですがあんまり崖側に寄り過ぎると危険です。


山の東側は植生ありますが西側は崖なのが面白いですね。

(山頂。右が東側。)

大沢岳からはそのまま北上し2814ピークを右に巻いてそのまま東尾根を下っていきます。

道は大きな石がゴロゴロなところを下っていきます。

下の方には百間洞の幕営地が見えます。

小沢を渡ってテント場を抜けまして沢伝いに下っていけば百間洞山の家です。

(百間洞山のいえ~い♪)


(おー、いろいろあるね(嬉))

テント場の受付と夕食を頼みます。それとビールビール。

ここの缶ビールは銘柄が色々です。モルツにエビスにプレミアムモルツもあります。

で、値段が同じなんですね。モルツもエビスも値段同じなんでもちろん!?エビスにしときました。

ってまあ、横窪沢・聖平より¥100高い¥600なんですが、

なんか変なところでビンボー臭いなあ…

ホントはプレミアムモルツが良かったんだけど350mlの方にはありませんでした。

山ではよくアルコールが回るので500mlは諦めときます。

なんたって今夜は小屋の夕食頼んであるしね。

で、テント設営してグビグビッと飲んで2・3時間経ってから小屋の方に行きます。

百間洞山の家の夕食はトンカツなんです。

(うまそーでしょ?)

ごはんとみそ汁、これはおかわり自由です。

ちょっとご飯は柔らかめだったかな?メインのトンカツ、これが揚げたてでサクッとしてておいしいのよ。

で、付け合わせが青菜と豆腐とごまの和え物、千切りキャベツ、

乾き物やレトルトばっか食べてますがら生野菜とかはうれしいですね。

それとマカロニのソテーが付いてました。

他にも山菜がのったわんこそば、一テーブルに一鉢だけなんですがカレーがありました。

それぞれトンカツにかけて食べてましたね。

僕はトンカツにもちょこっとかけましたがご飯の上にもかけました。

これで¥2000です。下界だったら高いでしょうけど、

ここは歩いてしか行けない山の中ですからね、しかも下界からだと最低でも2日くらいは掛かる山奥です。

¥2000でこれだけのものが食べられるのは適正価格で、大変ありがたいと思いました。

ただ…交代制でして25分で食べ終わらなければなりません。

僕は食べるの結構早い方で、10分ほどで食べてしまいましたから

まあ問題なっちゃ問題ないんですが。

聞いた話によるとこれ目当てでこの小屋に来る人もいるとか。納得です。

(あっぷで。山行目的がトンカツとは書けんわなぁ~。)



南アルプス縦走 3日目

2010-08-04 23:26:35 | 山歩き…アルプスの山
7月30日(金) 雨のち晴れのち霧時々雨

行程?:聖平小屋・テント場にて停滞(テント泊) 濡れた衣類・シュラフ干して乾かす。

≪三日目≫

夜通しで降ってましたが朝の7時頃には太陽が出てきました。


この日は停滞を決め込んでいるので遅めの起床です。

小屋へ行き天気予報を聞きましたら天気は回復傾向にあるとのこと、

今日以降は一応一週間晴れマークですと言われ嬉しくなる。

おーっと、ここは山ですから油断は禁物ですが。

さっそく濡れ物干し、テントの上に置いた乾かします。


シャラフにマット、タオル、みるみる乾いていきます。

ただ靴下と靴はダメでしたね。

このまま今日一日は天気持つのかなと思っていたら雲が湧き上がってきて

あっという間にあたりは雲(霧?)に包まれてしまいました。


結局午前中晴れ間が出ていたのは2・3時間程。

夕方頃ちょこっと晴れ間が出てきましたが夜にはパラパラっときました。

今日の昼は小屋食にしました。

カレーライスなんですが¥500、下界とそんなに変わりませんね。

多分レトルトだと思いますが、ごはんは大盛りにしてもらえました。


(これは夕飯の”ご飯にかけるシリーズ”ユッケジャンクッパです。スープはわかめスープ。)


南アルプス縦走 2日目

2010-08-04 23:25:42 | 山歩き…アルプスの山
7月29日(木) 雨、稜線上は風強し

行程:横窪沢小屋3:00起床/4:44…茶臼小屋7:00~7:27…横窪沢分岐7:42…茶臼岳8:06…

横窪沢分岐8:19…上河内岳9:41…南岳10:18…聖平小屋11:20(テント泊)

≪二日目≫

午前3時にセットしたアラームが鳴る。

シュラフの中からもそもそと起きだしテントから顔を出してみる、

お星様は出ていない、空は曇っているようだ。

今日の行程、横窪沢小屋から聖平までは半日行程なので

何としても聖平までは降らずに保ってほしいと願った。

ケータイに山の天気予報メールサービスを登録しておいたのだが

圏外で使えない(メールが送られてきていない)。

出発する前に小屋番さんに聞いてみることとした。

まずは朝飯を食う、α白飯は2食分パックを持ってきたので、

前日の夜に半分(一食分)、朝は残しておいた半分(もう一食分)を食べる。

当然のことながら冷えているのだが、コッフェルで

みそ汁を作ってそこに冷や飯を入れてみそ汁雑炊とする。

前回、山の会の泊り山行で翌朝にこれをやって美味いと思ったからだ。

今回自分でやってみるが、感想としては今一だった。

一食分の白飯をぶち込むと結構な量になる(ふやけて)これをすべて飲み込むのが

ちょっとつらいのだ。それと味がちょっと合わない、永○園のあさげを使ったのだが…。

なんとか全部飲み込む、さらにスープまで飲んだら

塩っ辛くてあとからのどが渇いて仕方がなかった。

塩分取り過ぎだ。しかしカロリーは400kcal、登山をするには少なすぎるか、

まあ行動食で補うしかないな。

食い終わって歯磨きとトイレを済まし再パッキングしスパッツを着け雨具を

着てからテントを撤収しようとしていたら空から嫌なものが落ちてきた。雨だ。

濡れながらの撤収、まだこの時は小雨だったけど…いい気持ちじゃないですね。

テントをザックにしまい込んだところで“おはようございます”とお声がかかった。

傘をさした小屋番さんだ。

“今日は雨ですねぇ”と言われ

“今日の天気予報はずーっと雨ですか?”と聞き返し

“雨です”と返ってきた。はぁ…。

雨だけどさあ出発だ。と思い立ったところで何かがおかしいのを気付いた。

メガネを掛けていない、そういえばテントの内ポケットに仕舞ったっけと思いだす…

まさか!!かなり圧縮させて袋にテントを仕舞ったのでもしテントの中だったら大変なことである。

まさかのまさか、メガネはテントの中から出てきた。

壊れていないか確かめる。鼻に当たるところが曲がっていたのでグイと戻す。

レンズはよし、他は形状記憶合金でできているせいか何ともなかった。

ホッ。さすがにメガネが壊れて敗退ではしゃれにならない。

小屋番さんに心配されながらも挨拶をして小屋を離れる。

横窪沢小屋からはいきなりの急登、日の出時刻は過ぎていたが

樹林帯の中で余計に薄暗い。ヘッドライトを点けて歩いた。

(こんなに暗かったかな?)

今この状態でザックは水が満載なので24kg近い重さだ。

樹林帯なので思ったほど雨粒は落ちてこないが雨具を着て登るのは結構キツイ。

1時間ほど登ったところで“水呑場”あいにく水は出ていなかった


木のベンチがあったので腰を下ろす、もちろん濡れています。

さらに30分ほど歩くと樺段、ここは通り過ぎます。


樺段から30分弱で茶臼小屋の案内板、あと20分歩けば小屋に着くと書いてありました。


登っていくと発電機でしょうか?ブーンという低重音が聞こえてきます。

もう少し行くと霧雨の中に茶臼小屋が現れました。


小屋の近くまで行くと小屋番さんに“休んで行きなさい”と言われましたので

ザックと雨具を玄関の外に置かして貰って中に入っていきます。

温かいお茶と、おまんじゅうを頂きました。これはうれしい。

冷えた体を温かいお茶が温めてくれます。

20分も長居をしてしまいましたが何も買わずに御礼だけ言って出ました。

茶臼小屋から緩やかな坂を登っていくと横窪沢分岐に出ます。


ここはもう森林限界のようで大きな木は見当たりません

ここを左に曲がって茶臼岳を目指します。

雨が降ってなければ空身でもいいのですが、

これだけ降っているとザックを置いて行くのはちょっと心配です。

分岐から茶臼岳は往復で1時間足らずです。道はしっかりしてましたので迷うことがありません。

目の前の大きな石にどこかで見たぷっくりとした鳥がとまっています。

僕の存在に気付いたのかぴょんと登山道に飛び下りて

茶臼岳の方にぴょこぴょこと歩いていきます。

ライチョウでした。


前回の仙杖ヶ岳で初めて生で観ましたが、今回はもっと近くで見れました。

グゥ、グゥと鳴きながら進んでいきます。

まるで僕を茶臼岳に道案内してくれるように忠実に登山道上を歩いていきます。

僕ももちろん茶臼岳に向かっているのでライチョウに着いていく感じで先に進みます。

あるところで異変が起きました。

なんとライチョウがバサバサッと羽を広げて飛んで行ってしまったのです。

ライチョウは身に危険が及ぶと飛ぶこともあるそうで、

それでもめったに飛ぶことはないと所属する山の会のK女史から聞いたことがあるのですが…

僕は食うつもりもなかったのですがね、危険な奴だと思ったのでしょうかね。

嗚呼、こんなことがライチョウを愛するK女史に知れたら

僕が食われてしまいかねない…かも!?なんてね。

茶臼岳はもちろん霧雨に覆われていて

“茶”が抜けて“臼岳”と書かれた標柱を防水カメラで

パシャっと撮って横窪沢分岐へ戻りました。

(僕が壊したんじゃありません)


(こっちは大丈夫した)

横窪沢に着くと夫婦と思われるお二人さん、

茶臼小屋のテント場に泊っていたそうで(そういえば一張りだけありました)

今日は聖平まで行くと言っています。だんだんと天候は悪くなっていくような感じですが、

僕もそれを聞いてなんだか先に進もうという気持ちが強くなりました。

“じゃあお先に”と言ってお二人さんより先に上河内岳へ向かいます。

天候はどんどん悪くなっているはずなのに、結構人に会います。

どこかの山の旅行会社の団体さん御一行にも会いました。

晴れていればホントいい景色なんでしょうが、ほとんど何も見えません。

(なんかいいっすねぇ~)


(なに岩だったけ?)

上河内岳に近づくにつれ風雨は強く、何かにつかまってないとよろめきそうになるくらいでした。

上河内岳は縦走路からはなれていてややガレたところを九十九折りで登っていきます。

頂上はもう凄かったですね。

(写真からはあの凄さはわからない)

後日、ケータイの電波状況が良いところで受信した山のお天気メール

この日は”山頂付近は15m/s以上の強風が吹き荒れる 注意が必要”と書いてあった

やはりか・・・

ちゃっちゃと撮って下りようとしますがちょっとここで道に迷いました。

地形図を取り出し自分が誤った方向へ行っていることを確認して修正します。

無事縦走路に戻ることが出来き南岳の方へ向かいます。

途中、道の北側が完全に崩壊しちゃっているところがあって慎重に進んでいきます。

南岳は“えっ!こんなところに!?”というようなところに標柱が建って…たような気がします。

(確かピーク上ではなかったような…)

南岳を過ぎるとちょっとしたピークはありますがあとはほとんど下りばかり、

開けたところに出たなと思ったら聖平で縦走路から外れ

木道を歩いて行くと聖平小屋が見えてきました。

(聖平の木道)

半日行程ですがなんかもうどっと疲れてしまいました。

ゴアの雨具もスパッツも着けてましたが中は汗だか

染みてきた雨だかでびっしょり、靴を脱いだら水がたまってました。

小屋で受付をします。テントにするか小屋にするか迷いましたが、

脱いで体拭きたいですしね…乾燥室はありますか?

と聞いてありませんと言われたのでテントにしました。

この日はテント張るの大変でしたね。

そもそも雨の中テントを張ったことはないので初めての経験なんですが…。

まずはグランドシート、風になびいてなかなか地面に置けません。

四隅に大きめの石を置いてなんとか地面に広げておきます。

次はポールですね。すぐにテント本体に通せるように繋いで地面に置いときます。

本体を出したらすばやく…といってもあたふたしますがポールを通して自立させます。

あとはフライを…風になびいてコンチクショウですがなんとか

被せてフックを引っ掛けてペグを打って、テントの中に入り込みます。

もうこれだけでヤレヤレです。

暫く放心状態でしたが、ふと我に帰り濡れたものを脱いで乾いた

中厚手のアンダーウエアに着替え靴下も替えフリースを着ます。

濡れたもので絞れるものは絞ってテント内天井に細引きを通してそこにかけて吊るします。

あとは濡れたテント内やザック等をタオルで拭いて一先ずは…といったところ。

ちょうど昼時でお腹も減って、身体も冷え切っているので昼飯とします。

食べ物を口に入れればちょっとは体が温まるでしょう。

お昼は岳食のカレーうどんを食いました。カレーが食欲をそそります。

あったかいうどんに、あったかいカレーのスープを飲みこんだら体も少し温まってきました。

とりあえず昼からは今日の行程はないので濡れ物を何とかしようと努力しました。

結局のところ体があったまってきたところで半乾きのアンダーウエアは着て乾かすことにしました。

濡れた靴下と靴の方ですがあれこれ試しましたが完全に乾くこともなく

この後の縦走で悩まされることとなりました。

まだ縦走2日目ですがここで決断を下しました。

次の日は停滞することに決めました。予備日は2日用意してあるので1日使ってもまだ一日あります。

とりあえず次の日は出来るだけ濡れもの、湿ったものを乾かすこととしました。

今日の夕飯はα米と“ご飯にかけるシリーズ ロコモコ”とスープです。

(ロコモコ、おいしかったです。今度は目玉焼きを乗せて頂きたい。)

ロコモコはハワイの料理だったと思いますが、

レトルトはケチャップ味のソースに肉団子が3個も入ってご飯によく合ってうまかったです。

レトルトのパッケージには目玉焼がトッピングされさらにうまそーですがそんなものありません。

今度家で食べるか、日帰りか短期泊山行で卵を持って行ってやってみたいと思います。

それにしてもウマそーな写真でした。

この日はさすがにビールは飲みませんでした。当たり前か。

まだ湿ったアンダーウエアでしたが寝て朝起きたら完全に乾いてました。