私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
総合月刊雑誌の『文藝春秋』8月号を発売日の7月10日から読んだりしている。
社会人としての常識を欠けていた私は、若き25歳から購読している雑誌のひとつである。
たまたま今月の特集のひとつとして《 政権交代は何をもたらしたか 》、
副題は《 民主解体「失敗の本質」 》と題され、
16人の著名人の方たちが寄稿されていた。
或いは、『世界史のリーダー論』と題して、山内昌之、佐藤 優、両氏による討論が掲載されていた。
私は読み終わった後、長らく溜息を重ねたりしていた。
1989年11月にベルリンの壁が崩壊してから、ここ20数年、
世界の各国で社会的や経済的などが連関して、旧来の国家や地域などの境界を越えて、
地球規模に拡大して様々な変化を引き起こす『グローバリゼーション』となっている。
こうした中で、経済全体として供給過多・需要不足が起こって物価が低下してきた。
そして商品価格が低下し、生産者の利益が減り、利益が減った分だけ従業員の賃金が低下してきている。
企業の立場からすれば、利益が減ると雇用を保持する余力が低下するので、やがて失業者は増大する。
或いは従業員と家族は、減った賃金で生活をやりくりしようとするため、
あまり商品を買えなくなる購買力の低下となる。
こうした結果として、商品は売れなくなり、生産者は商品価格を引き下げなければならなくなる。
そして物価が下がっても、名目金利は0パーセント以下に下がらず、
実質金利が高止まりし、実質的な債務負担が増す時代となっている。
こうした状況となり、債務負担を減らすために借金返済を優先する企業や個人が増え、
やがて設備投資や住宅投資が縮小される。
その結果として、投資の縮小は総需要の減少へつながり、物価の低下をもたらし、
果てしなき悪循環の『デフレスパイラル』の時代となっている。
こうした『デフレスパイラル』のもとで進められた国家によるサービスの縮小、
そして大幅な規制緩和による市場経済重視する新自由主義と命名された『ネオリベ(ネオリベラリズム)改革』により、
世界の主要国も混迷している時代が今日の状況となっている。
こうした中で、日本は政治は混迷、経済は低迷、そして社会は劣化するばかりで、
私は専門知識にも疎(うと)く、齢ばかり重ねた無力な身ながら、憂いたりした。
しばらくした後、やむなく書庫の本棚に行き、しばらく眺めた後、
二冊の本を抜き取り、この本を再読しょう、と思ったりした。
ひとつの本は、高坂正堯(こうさか・まさたか)氏の著作の『文明が衰亡するとき』(新潮選書, 1981年)であり、
http://www.shinchosha.co.jp/book/603709/
☆【新潮社 公式サイト】 <==高坂正堯・著作の『文明が衰亡するとき』(新潮選書)☆
もうひとつの本は、中西輝政(なかにし・てるまさ)氏の著作の『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書、1998年)である。
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-60311-7
☆【PHP研究所 公式サイト】 <==中西輝政・著作の『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)☆
私は恥ずかしながら専門知識もなく、こうした確かな賢人より、
国家の歴史認識はもとより、命運、興亡など多々学んでいる。
そして読みながら、日本の今日、世界の主要国に翻弄される中、果たして・・と役立たずの高齢者の私でも、
思索させられるのである。
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社会人としての常識を欠けていた私は、若き25歳から購読している雑誌のひとつである。
たまたま今月の特集のひとつとして《 政権交代は何をもたらしたか 》、
副題は《 民主解体「失敗の本質」 》と題され、
16人の著名人の方たちが寄稿されていた。
或いは、『世界史のリーダー論』と題して、山内昌之、佐藤 優、両氏による討論が掲載されていた。
私は読み終わった後、長らく溜息を重ねたりしていた。
1989年11月にベルリンの壁が崩壊してから、ここ20数年、
世界の各国で社会的や経済的などが連関して、旧来の国家や地域などの境界を越えて、
地球規模に拡大して様々な変化を引き起こす『グローバリゼーション』となっている。
こうした中で、経済全体として供給過多・需要不足が起こって物価が低下してきた。
そして商品価格が低下し、生産者の利益が減り、利益が減った分だけ従業員の賃金が低下してきている。
企業の立場からすれば、利益が減ると雇用を保持する余力が低下するので、やがて失業者は増大する。
或いは従業員と家族は、減った賃金で生活をやりくりしようとするため、
あまり商品を買えなくなる購買力の低下となる。
こうした結果として、商品は売れなくなり、生産者は商品価格を引き下げなければならなくなる。
そして物価が下がっても、名目金利は0パーセント以下に下がらず、
実質金利が高止まりし、実質的な債務負担が増す時代となっている。
こうした状況となり、債務負担を減らすために借金返済を優先する企業や個人が増え、
やがて設備投資や住宅投資が縮小される。
その結果として、投資の縮小は総需要の減少へつながり、物価の低下をもたらし、
果てしなき悪循環の『デフレスパイラル』の時代となっている。
こうした『デフレスパイラル』のもとで進められた国家によるサービスの縮小、
そして大幅な規制緩和による市場経済重視する新自由主義と命名された『ネオリベ(ネオリベラリズム)改革』により、
世界の主要国も混迷している時代が今日の状況となっている。
こうした中で、日本は政治は混迷、経済は低迷、そして社会は劣化するばかりで、
私は専門知識にも疎(うと)く、齢ばかり重ねた無力な身ながら、憂いたりした。
しばらくした後、やむなく書庫の本棚に行き、しばらく眺めた後、
二冊の本を抜き取り、この本を再読しょう、と思ったりした。
ひとつの本は、高坂正堯(こうさか・まさたか)氏の著作の『文明が衰亡するとき』(新潮選書, 1981年)であり、
http://www.shinchosha.co.jp/book/603709/
☆【新潮社 公式サイト】 <==高坂正堯・著作の『文明が衰亡するとき』(新潮選書)☆
もうひとつの本は、中西輝政(なかにし・てるまさ)氏の著作の『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書、1998年)である。
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-60311-7
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私は恥ずかしながら専門知識もなく、こうした確かな賢人より、
国家の歴史認識はもとより、命運、興亡など多々学んでいる。
そして読みながら、日本の今日、世界の主要国に翻弄される中、果たして・・と役立たずの高齢者の私でも、
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