私は東京の調布市に住む年金生活の69歳の身であるが、
昨夕、明日の23日の日中、都立『神代植物公園』の『むくげ園』を訪ねてみょう、と思いたった。
我が家の小庭は、長きに彩(いろど)っているアメリカン芙容、木槿(ムクゲ)もあるが、
木槿(ムクゲ)の各品種の多彩な彩(いろど)りを観たくなったである。
本日の朝、陽射しが燦々と小庭を照らし、日中は猛暑が予想されていたので、
我が家から徒歩50分ばかりの都立『神代植物公園』に行くのは、熱中症を避けるために、
結果的には我が家より京王線の『つつじが丘』駅までは徒歩で15分ばかり歩き、
その後の『神代植物公園』前までは路線バスで往還してしまった。
こうした中で、『神代植物公園』に10時過ぎに到着した後、『むくげ園』に向った・・。
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私は民間会社の中小業に35年近く勤め2004年(平成16年)の秋に定年退職した後、
多々の理由で年金生活にを始めた。
そして自主的に日常の買物担当となり、殆ど毎日のように独りでスーパーなどに行ったりしている。
こうした時に、住宅街の中の道を歩いたりし、
その後は川沿いの遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。
こうした年金生活をした翌年の2005年(平成17年)初夏、いつものように買物に行った時、住宅街を歩いていると、
あるお宅の庭先で宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)が咲きはじめていた・・。
私は宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)の底紅で花びらは白く、
心澄んだ気品を秘めたような花と魅了されて、20年は過ぎている。
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私が50歳の頃までは、公園、ご近所のお宅にも咲いていたと思われるが、
意識させられたのは、一冊の文庫本であった・・。
今は亡き作家・山口 瞳(やまぐち・ひとみ)さんの作品を確か1985年〈昭和60年〉の頃から愛読してきた私は、
たまたま1994年(平成6年)の夏、氏の『男性自身 木槿の花』(新潮文庫)を読み、
亡くなわれた作家・向田邦子(むこうだ・くにこ)さんへの鎮魂曲のように綴られた随筆を読んだりしていた。
この随筆を読み終わった後、氏は白の花の木槿、と綴られていたのであるが、
向田邦子さんの作品であったなら、宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)が相応しい、と私は勝手に思い重ねたりした。
この時以来、私は宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)を見るたびに、山口 瞳さんの随筆に導かれて、
向田邦子さんの顔立ちを思い浮かべながら、
向田邦子さんの数多くの遺(の)こされた作品を甦(よみがえ)ったりした。
このような思いを私なりに秘めているので、
山口 瞳さんの数多くの遺(の)こされた小説、随筆の作品、
そして向田邦子さんの数多くの遺(の)こされた小説、随筆、テレビドラマ・脚本の作品、
散策をした時などで、不意に私の心の片隅みから蘇(よみが)ってくることがある。
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このような心情のある私は、いつの日にか我家では宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)を植えよう、
と思っていた時、
過ぎし2007年(平成19年)の6月に、伊勢神宮に近い鳥羽の観光旅館で、
2泊3日の滞在型の団体観光ツアーの旅の帰路、
鳥羽港から伊勢湾フェリーを下船後、渥美半島の伊良湖岬から団体観光バスに乗車してまもなく、
休憩を含めて、道の駅で下車した。
そして私たち夫婦は未知の地であったが、私は道の駅のドライブ・インの売店の外れで、
小さな園芸店の即売されている幼い樹木が数多くあり、
この中に偶然に木槿(ムクゲ)の幼い樹を見かけた・・。
簡素な黒いビニール鉢に入り、樹高が20センチ足らずで、花芽は5つ前後付いていた・・。
値段は確か200円程度であったと記憶している。
そして売店の女性の販売員のお方に
『宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)は、ありませんか?・・』
と私は尋(たず)ねたのであるが、
無念ながら、販売員のお方は花木に全く無知の方である上、観光バスの出発も迫ってきたので、
私は妥協して買い求めたりした。
帰宅後、まもなく地植えにしたが、かぼそい樹形であったが、
夏の終りの頃まで、10数輪咲いてくれた。
そして毎年成長して、3年過ぎた初夏に、
樹高は2メートルを超えて、100輪ぐらい花を咲かせ、私は悦んだのである。
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私はここ20数年、我が家の小庭にある樹木・花木・草花に関しては、原則として肥料は与えず、
太陽の恵みの陽差し、そして雨、その地の土に馴染んで成長しなさい、と身勝手な主(あるじ)の私であるが、
この木槿(ムクゲ)は、自力で私の期待に応(こた)え、勢い良く成長してくれた。
しかしながら数多くの花は咲くが、花火のように多彩な色合いを彩(いろど)るのである。
無念ながら宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)の純白の色合いには遠く、
紫紅色の花が彩(いろど)ってくれる高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)に近い花びらもあり、
或いは淡い紅色の花びらもあり、どうしてなの、と私は戸惑ったりしてきた。
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そして花木の園芸の栽培のお方が、たわむれに各種の木槿(ムクゲ)を取り混ぜて、
この中のひとつとして、我が家にある花火のような色々な花びらを咲かせる木槿(ムクゲ)になったのかしら、
と無知な私は思ったりしている。
数年前、駅前の園芸店で純白の色合いである宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)を見かけて、
立ち止まって眺めて、樹高30センチで花びらが6輪咲いていた。
そして価格札には、野口英世のお札の値段と同じで、私は心が動いた・・。
そして30秒ぐらい思案したが、結果として私は断念した。
確かに底紅で花びらは純白の色合いの宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)には、
気品ある美を感じて、圧倒的に魅了されて20年過ぎてきたが、
我が家の雑種のような木槿(ムクゲ)は、健気(けなげ)にも我が家の地に馴染んで、
早や8年が過ぎ、愛(いと)おしさを増してきている。
そして我が家の木槿(ムクゲ)でも、朝の冷気が残る頃、花びらは秘かに開き、
日中の熱い陽射しを受けながら凛とした色合い見せて、
夕暮れの時に閉じ、花の命(いのち)は終わりを告げるように、儚(はかな)さを感じさせる。
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このような一輪が花びらは、わずか一日で命を果てるが、
たわわな莟(つぼみ)からは、競演するように初夏から盛夏に向けて彩(いろど)り、
古来より『槿花(きんか)一朝の夢』と伝えられていることに、
この時節にときおり私は眺め、深く教示させられている。
このような木槿(ムクゲ)に関して、ささやかな思いがある。
そして『神代植物公園』の『むくげ園』を鑑賞して、何の品種か不明であるが、
こうした花も瞬時に圧倒的に魅了されてしまった・・。
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そして浮ついた私は、この花も素敵だ、と見惚れたりした。
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この後、付近にあるベンチに私は座り、正門で頂いた『神代花だより』(平成26年7月)の中で、
ムクゲに関しての解説文を読んだりした。
《・・ムクゲは中国原産といわれ、韓国の国花となっています。
花弁は5個を基本とし、雄蕊(おしべ)が花弁化して内弁となった品種や
花の中心部が濃色の底紅(そこべに)になるものも観られます。
花は一日花ですが、日当たりさえよければ7月から10月にかけて次々と咲きます。
我が国では江戸時代から多数の園芸品種が作出されました。
神代植物公園では、はなもも・むくげ園で約40品種のムクゲがご覧になれます。》
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このような解説文を読み、確かに魅了される多くの品種があります、
と私は心の中で呟(つぶや)きながら、微笑んだりした。
この後、周辺の樹木、花を鑑賞して、園内を辞したのは午後1時過ぎであった。
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昨夕、明日の23日の日中、都立『神代植物公園』の『むくげ園』を訪ねてみょう、と思いたった。
我が家の小庭は、長きに彩(いろど)っているアメリカン芙容、木槿(ムクゲ)もあるが、
木槿(ムクゲ)の各品種の多彩な彩(いろど)りを観たくなったである。
本日の朝、陽射しが燦々と小庭を照らし、日中は猛暑が予想されていたので、
我が家から徒歩50分ばかりの都立『神代植物公園』に行くのは、熱中症を避けるために、
結果的には我が家より京王線の『つつじが丘』駅までは徒歩で15分ばかり歩き、
その後の『神代植物公園』前までは路線バスで往還してしまった。
こうした中で、『神代植物公園』に10時過ぎに到着した後、『むくげ園』に向った・・。
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多々の理由で年金生活にを始めた。
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こうした時に、住宅街の中の道を歩いたりし、
その後は川沿いの遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。
こうした年金生活をした翌年の2005年(平成17年)初夏、いつものように買物に行った時、住宅街を歩いていると、
あるお宅の庭先で宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)が咲きはじめていた・・。
私は宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)の底紅で花びらは白く、
心澄んだ気品を秘めたような花と魅了されて、20年は過ぎている。
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私が50歳の頃までは、公園、ご近所のお宅にも咲いていたと思われるが、
意識させられたのは、一冊の文庫本であった・・。
今は亡き作家・山口 瞳(やまぐち・ひとみ)さんの作品を確か1985年〈昭和60年〉の頃から愛読してきた私は、
たまたま1994年(平成6年)の夏、氏の『男性自身 木槿の花』(新潮文庫)を読み、
亡くなわれた作家・向田邦子(むこうだ・くにこ)さんへの鎮魂曲のように綴られた随筆を読んだりしていた。
この随筆を読み終わった後、氏は白の花の木槿、と綴られていたのであるが、
向田邦子さんの作品であったなら、宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)が相応しい、と私は勝手に思い重ねたりした。
この時以来、私は宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)を見るたびに、山口 瞳さんの随筆に導かれて、
向田邦子さんの顔立ちを思い浮かべながら、
向田邦子さんの数多くの遺(の)こされた作品を甦(よみがえ)ったりした。
このような思いを私なりに秘めているので、
山口 瞳さんの数多くの遺(の)こされた小説、随筆の作品、
そして向田邦子さんの数多くの遺(の)こされた小説、随筆、テレビドラマ・脚本の作品、
散策をした時などで、不意に私の心の片隅みから蘇(よみが)ってくることがある。
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このような心情のある私は、いつの日にか我家では宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)を植えよう、
と思っていた時、
過ぎし2007年(平成19年)の6月に、伊勢神宮に近い鳥羽の観光旅館で、
2泊3日の滞在型の団体観光ツアーの旅の帰路、
鳥羽港から伊勢湾フェリーを下船後、渥美半島の伊良湖岬から団体観光バスに乗車してまもなく、
休憩を含めて、道の駅で下車した。
そして私たち夫婦は未知の地であったが、私は道の駅のドライブ・インの売店の外れで、
小さな園芸店の即売されている幼い樹木が数多くあり、
この中に偶然に木槿(ムクゲ)の幼い樹を見かけた・・。
簡素な黒いビニール鉢に入り、樹高が20センチ足らずで、花芽は5つ前後付いていた・・。
値段は確か200円程度であったと記憶している。
そして売店の女性の販売員のお方に
『宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)は、ありませんか?・・』
と私は尋(たず)ねたのであるが、
無念ながら、販売員のお方は花木に全く無知の方である上、観光バスの出発も迫ってきたので、
私は妥協して買い求めたりした。
帰宅後、まもなく地植えにしたが、かぼそい樹形であったが、
夏の終りの頃まで、10数輪咲いてくれた。
そして毎年成長して、3年過ぎた初夏に、
樹高は2メートルを超えて、100輪ぐらい花を咲かせ、私は悦んだのである。
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私はここ20数年、我が家の小庭にある樹木・花木・草花に関しては、原則として肥料は与えず、
太陽の恵みの陽差し、そして雨、その地の土に馴染んで成長しなさい、と身勝手な主(あるじ)の私であるが、
この木槿(ムクゲ)は、自力で私の期待に応(こた)え、勢い良く成長してくれた。
しかしながら数多くの花は咲くが、花火のように多彩な色合いを彩(いろど)るのである。
無念ながら宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)の純白の色合いには遠く、
紫紅色の花が彩(いろど)ってくれる高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)に近い花びらもあり、
或いは淡い紅色の花びらもあり、どうしてなの、と私は戸惑ったりしてきた。
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そして花木の園芸の栽培のお方が、たわむれに各種の木槿(ムクゲ)を取り混ぜて、
この中のひとつとして、我が家にある花火のような色々な花びらを咲かせる木槿(ムクゲ)になったのかしら、
と無知な私は思ったりしている。
数年前、駅前の園芸店で純白の色合いである宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)を見かけて、
立ち止まって眺めて、樹高30センチで花びらが6輪咲いていた。
そして価格札には、野口英世のお札の値段と同じで、私は心が動いた・・。
そして30秒ぐらい思案したが、結果として私は断念した。
確かに底紅で花びらは純白の色合いの宗旦木槿(ソウタン・ムクゲ)には、
気品ある美を感じて、圧倒的に魅了されて20年過ぎてきたが、
我が家の雑種のような木槿(ムクゲ)は、健気(けなげ)にも我が家の地に馴染んで、
早や8年が過ぎ、愛(いと)おしさを増してきている。
そして我が家の木槿(ムクゲ)でも、朝の冷気が残る頃、花びらは秘かに開き、
日中の熱い陽射しを受けながら凛とした色合い見せて、
夕暮れの時に閉じ、花の命(いのち)は終わりを告げるように、儚(はかな)さを感じさせる。
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このような一輪が花びらは、わずか一日で命を果てるが、
たわわな莟(つぼみ)からは、競演するように初夏から盛夏に向けて彩(いろど)り、
古来より『槿花(きんか)一朝の夢』と伝えられていることに、
この時節にときおり私は眺め、深く教示させられている。
このような木槿(ムクゲ)に関して、ささやかな思いがある。
そして『神代植物公園』の『むくげ園』を鑑賞して、何の品種か不明であるが、
こうした花も瞬時に圧倒的に魅了されてしまった・・。
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そして浮ついた私は、この花も素敵だ、と見惚れたりした。
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ムクゲに関しての解説文を読んだりした。
《・・ムクゲは中国原産といわれ、韓国の国花となっています。
花弁は5個を基本とし、雄蕊(おしべ)が花弁化して内弁となった品種や
花の中心部が濃色の底紅(そこべに)になるものも観られます。
花は一日花ですが、日当たりさえよければ7月から10月にかけて次々と咲きます。
我が国では江戸時代から多数の園芸品種が作出されました。
神代植物公園では、はなもも・むくげ園で約40品種のムクゲがご覧になれます。》
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このような解説文を読み、確かに魅了される多くの品種があります、
と私は心の中で呟(つぶや)きながら、微笑んだりした。
この後、周辺の樹木、花を鑑賞して、園内を辞したのは午後1時過ぎであった。
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