夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

過ぎ去る7月の中、この時節に生まれて初めて、美麗な薔薇にめぐり逢えて・・。

2014-07-31 15:52:23 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市の片隅に住む年金生活の69歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に築後36年を迎える古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

今朝、今朝、ぼんやりと居間にあるカレンダーを見ると、
31日と明記され、月末かょ、と心の中で呟(つぶや)いたりしていた・・。
                    

私は2004年(平成16年)秋に定年後、多々の理由により年金生活を始め、
10年近く60代を過ごしてきた・・。

年金生活を始めた直後から、私は自主的に平素の買物専任者となり、
家内からの依頼品を毎日のようにスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。

そして少なくとも家内は料理、掃除、洗濯などをしてくれるので、
せめて家内が煎茶、コーヒーを飲みたい時を、私は素早く察知して、茶坊主の真似事をしている。
          
こうした中で、いつもように本日の午前中に、燦々と陽射しが照らす中、スーパーに買い物に向ったが、
少し遠廻りして小公園に寄ったりした。
          

そして汗ばんだ顔をハンドタオルでふいたりして、大きな欅(けやき)の近くにあるベンチに座り、
緑陰に身を寄せたりした。
そして扇子を取りだして扇(あお)いでいると、7月は早くも今日で終わってしまうのか、
とぼんやりと感じたりした。

私は今年の9月の誕生日を迎えると古希と称される70歳となるので、
今年の夏は60代の最後の夏となり、安楽な60代にサヨナラする為か、
日々愛惜を深めたりしてきた・・。

そしてこの7月は・・と思い馳せたりすると、
毎年のように小庭にある木槿(ムクゲ)、アメリカン芙容(フヨウ)などに心を寄せて過ごしたりして来た。
   

こうした中で、買物の往還、その後の遊歩道、小公園などを散策していると、
          
百合(ユリ)の花を見たりして、幼年期に農家の児として育てられた私は、
あの当時、夏の花として、蓮(ハス)と共に、この世の最上の花、と幼年ながら感じたりしたので、
涙ぐんでしまうほど、好きな花のひとつとなっている。
         

そして我が家にない木槿(ムクゲ)の別の品種を見て、瞬時に魅了されたりしてきた。
           

                  

このような初夏の数多くの花を見たりしてきた。

こうした中で、思いがけない花に、生まれて初めて享受した。
23日の日中、都立『神代植物公園』の『むくげ園』に於いて、
数多くの木槿(ムクゲ)の各品種の多彩な彩(いろど)りを魅了された後、
たまたま『バラ園』を横切ったのである。

          
            ☆今回掲載した以下の薔薇(バラ)の花は、都立『神代植物公園』23日の日中のひととき撮った。☆

            
私は薔薇(バラ)の花に関しては、何かしら高嶺の花の女性と感じ、高貴な花と深めてきたので、
恥ずかしながら定年退職した60歳の頃まで、近寄りがたく気後(きおく)れしまい敬遠してきた・・。

そして何かと卑屈と劣等感を秘めてきた私でも、遅ればせながらイギリス、フランスの文化を逃げることなく知る為には、
やはり薔薇(バラ)は欠かせない、と確信を深めたりした。

そして年金生活の60代に国内旅行で『バラ園』があった時、鑑賞する時もあった。
もとより私の住む地域の都立『神代植物公園』に於いて、
恒例の『春のバラフェスタ 』、『秋のバラフェスタ 』などで、
数多くの美麗な薔薇(バラ)を鑑賞して、感性の衰えた私でも、魅了された。
          

こうした中、昨年の6月初旬に訪れた時、
入園した入口の近くで頂いた『神代 花だより』(NO.213、平成25年5月)に於いて、
バラについて解説されていたので、初心者の入門書として精読したりした。
          
《・・バラは、北半球の新旧両大陸を中心に広く分布する植物で、
世界に約120~200種の原種があると言われています。

バラの栽培は、古代オリエントで始まったといわれており、
薬用・香料として、ギリシャ、ローマ時代には盛んに栽培されるようになりました。

ヨーロッパやオリエント原産のバラは一季咲き(春のみ開花)で、
長い間、バラは春しか咲かないものでした。
          

その一季咲きまバラに、四季咲きの性質を中国産の「コウシンバラ」や「ロザ・ギガンティア」の系統が掛け合わされ、
四季咲性の現代のバラの第1号は、’ラ・フランス’といい、
このバラに作出された1867年をもって、
それ以前に作出された系統のバラをオールドローズ、
それ以降に作出された系統のバラを現代バラ(モダンローズ)といいます。
         
現代において栽培されているバラは、
主にこの現代バラと呼ばれる栽培品種群で、多くの品種がありますが、
この栽培品種群は、わずか8種の野生種から作り出されたものです。

その8種とは、ロサ・ガリカ、ロサ・ダマスケナ、コウシンバラ、ノイバラ、
テリハイノバラ、ロサ・ギガンティア、ロサ・モスカータ、ロサ・フォエティダです。

神代植物公園には「野生種・オールドローズ園」というバラ園があります。
このばら園には、中国や日本の代表的な野生種、オールドローズのうち、
現代バラに作出に当たり大きな役割を果たした野生種やオールドローズ、
現代のバラの第1号の、’ラ・フランス’などのバラが産地や系統別に植栽され、
現代バラの作出の歴史をたどことができます。・・》

このような解説を私は読んだか、やはり高貴な薔薇(バラ)は、貴婦人ように感じて、
やはり高嶺の華(はな)だよねぇ、と心の中で呟(つぶや)いたりした。
          

このような心情を秘めた私は、『バラ園』を横切った時、
春季、秋季でもないのに、この夏季の時節に数多くの薔薇(バラ)の花が咲いていることに驚き、
富も名声に無縁な私でも、つたない感性を頼りに、一時間半ばかりバラ園を鑑賞した。
                    

そして私は『バラ園』の数多くの美麗な薔薇(バラ)の花を鑑賞している中、
恥ずかしながら思いを重ねたりした・・。
          

私は小学2年生の時に父に病死され、母と父の妹でこ当時は未婚だった叔母に育てられ、
この叔母の女友達の3人が、ときおり来宅した。
こうした中で、私は女性に憧憬を深め、今でも女性のしぐさ、顔立ち、そして言葉に魅了されたりしている。
          

そして現役サラリーマン時代に於いて、職場、親睦会などで心の交流した3名の女性の
しぐさ、顔立ちを浮かべたりした。
          
       
或いはここ9年半ばかりにブログに投稿している中、
多くの女性の投稿文を読ませて頂き、心の清らかな方とか、素敵な感性をしている方とか、
或いは凛とした方などと、私は思い馳せたりしてしまったのである・・。
          

このような7月の夏季に咲いている美麗な薔薇に、生まれて初めてめぐり逢えたことは、
富も名声に無縁で寂しがりの私の真情を察して、天上の神々からの贈り物かしら、
と私は思ったりして、やがてスーパーに向ったりした。

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