照りつける太陽と厳しい暑さ。
だるい、食欲がないといった夏バテ症状には、注意が必要です。
夏バテは、高温多湿な日本の夏に、身体がなんとか対応しようとしてしきれなかった結果、
「だるくて疲れやすく、食欲がない」といった症状が起こる、いわば夏の身体の不調の総称です。
つまり極論を言ってしまえば、「夏のカラダの不調は、全部夏バテ」
といっているようなものなのです。
7月に入ると「そろそろ夏バテ対策を始めたほうがいいかも・・」
と思っている方も多いかもしれませんが、
意外と多くの人が、間違っている重要な事実があります。
それは、「現代の夏バテは、昔の夏バテとは少し違う」ということです。
この点を正しく認識しておかないと、
「夏バテだと思って食べずにいたら、夏太りしてしまった」、
「夏バテではないはずなのに、カラダがだるい」ということになりかねません。
以下では夏バテの原因を解説し、正しい10の対策法・解消法をご紹介します。

☆夏バテの原因・・・食欲不振、睡眠不足など様々
「夏のカラダの不調が夏バテ」ですから、当然夏バテの原因は一つではありません。
従来の夏バテの原因は、暑さからくる食欲の低下や食事の偏り、
大量の発汗、睡眠不足といったものです。
暑いからといって、冷たいものをたくさん飲んでしまうと、
胃液が薄まり、消化機能が低下して、食欲が落ちるといった悪循環も指摘されています。
☆現代の夏バテと昔の夏バテの違い・・・エアコンの影響も大
ところが最近の夏バテの原因は、
昔ながらの「暑さによる食欲低下」といったものだけではないのです。
むしろ、今の夏バテに大きく寄与していると考えられるのが「エアコン」。
つまり、エアコンの効いた室内と熱い外との温度差に身体がうまく対処できず、
カラダが混乱して自律神経失調状態になること。
これが現在の夏バテ対策を一番難しくしていると考えられます。
それでは以下で、具体的な夏バテ対策法をご紹介しましょう。

☆効果的な夏バテ対策法10か条で、上手に予防・解消を!
1. エアコンの設定温度をうまく調節する エアコンのきいた室内と蒸し暑い外を往復すると、
身体はその変化についていけません。
5度以上の温度差に対しては、身体の温度調節機構はうまく働かないと覚えておきましょう。
エアコンの設定温度は省エネの面からも、28度ほどがオススメです。
2. こまめに上着を脱ぎ着して調整する といっても、公共機関のエアコンはどうしようもないし、
オフィスの冷房も、なかなか自分ひとりでは変えられない・・・というのも事実。
さっと羽織れる上着を一枚持って、こまめに脱ぎ着しましょう。
3. エアコンよりも、除湿機能や扇風機を活用する
湿度が低いと涼しく感じるので「エアコン(冷房)より除湿」を心がけましょう。
さらに風があると体表から熱が奪われて涼しくなるので、扇風機を併用するのもオススメです。
エアコンの向きは、直接体を冷やさないように、風向きは天井に向けるのがポイント。
直接冷たい風が体にあたるようにすると、体の表面の熱が奪われつづけることになってしまうので、
体が疲れてしまいます。
同様に扇風機も首を振るようにしましょう。

4. 就寝中、ずっと夜間のエアコンをかけておくのが嫌な人は、タイマー設定
昔は冷えるのが嫌とのことで就寝時エアコンを切る人も多かったですが、
最近の夏の暑さは、エアコンなしでは場合によっては危険。
寝ているときにずっとエアコンがかかっているのが嫌な人は、
タイマー設定を上手に利用して、睡眠の質を下げないようにしましょう。
5.夏の快眠のためには、頭を冷やす 全身を冷やさなくても、頭が冷えると、それだけで涼しく感じます。
冷えるタイプの枕を使ったり、裏ワザとしては、
風邪用の頭を冷やすシートを使うと、かなり涼しく感じることができるようです。
敷ぶとんの上に、竹シーツや寝ござを敷くと、
身体と布団の間に隙間ができて、体感温度が下がり、涼しく感じます。
6. 暑くても冷たい飲み物のがぶ飲みはNG
暑いと、食欲が低下しがち。
でも、冷たい飲み物を取りすぎると、胃液が薄まり、消化機能の低下を招いてしまいます。
オススメは、ぬるめのミントティー。
ミントには食欲増進や、胃や腸の消化、働きを高める作用などの効果があるといわれていますし、
爽快感もあります。

7. 少量でも良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂る
夏バテ防止に効果的な食事の摂り方は、
たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るようにすることです。
たとえ少量でも、質の良いものを食べることが重要。
ビタミンの中でも特に重要なのは、
糖質の代謝を助けるビタミンBなのでこれを積極的に摂りましょう。
豚肉や精製していない穀類、豆類などに多く含まれます。
8. 刺激の強い食べ物を味方にする
胃腸を刺激すると、食欲が増進します。
胃液の分泌を促す食べ物には、辛いものや香辛料、香味野菜などがあります。
辛いものは、発汗による夏ばて防止効果も期待できます。
スパイスいっぱいのカレーは、実は薬膳料理という話も。
ただし食べすぎは、胃腸を痛めるのでほどほどに。
レモン・お酢などの酸味も食欲増進、疲労回復効果があります。
9. 夏太りに注意する
最近は、夏ヤセよりも夏太りする人が増えているとか。
これは、エアコンの効いた部屋にいるにも拘わらず、昔の夏バテのイメージを引きずって、
暑さで体力を落とさないようにと、つい食べ過ぎてしまっていることも原因のようです。
また、夏の食事は冷たいものが多いですが、
実は冷えたものは、油分も甘味も感じにくいので、注意が必要です。
「暑いから身体が持たないし、いっぱい食べなきゃ」というのは、過去の話かもしれません。

10. 運動や半身浴で上手に汗をかいて体温調整を
汗をかくのは、カラダの温度調節のためにも、とても重要。
しかも、血流も良くなる、老廃物も出てゆくという効果もあります。
暑いからといって身体を動かさないと、うまく汗をかくことができなくなります。
涼しい夕方などにちょっと歩いてみるなど、適度な運動をしましょう。
半身浴などで、ゆっくりぬるめのお風呂につかるのもよいでしょう。
好みのアロマオイルをたらしたりすれば、リラックス効果も高まります。
お風呂後のストレッチも血流促進効果と筋肉をほぐす効果があるのでオススメです。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回の医師で女性の健康ガイドをされている山田 恵子さんの
《・・夏バテ対策10か条・・・効果的な予防のコツと解消法・・》を読みながら、
高齢者74歳の男性でも、多々教示されたりした。
少し知恵が付いた私は、何とか初秋のさわやかな風が吹く時節まで、
少し疲れていても迎えられるよなぁ・・と微笑んだりしている。
尚、昨今、何より困惑したニュースは、高齢者の御方で自宅にエアコンがあっても、
稼働せずに、熱中症で亡くなわれた御方が10数名いました、
と一昨日のニュースで知った時、動顛させられたりしている。