先程、ときおり愛読している公式サイトの【 現代ビジネス 】を見ている中、
『 前立腺がん急増で間もなく「男のがん」トップに・・背景と死なない方法 』
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んで、ささやかな生活を過ごしている。
こうした中で、ここ数か月熱い季節は、私は居間と台所に往還して、
冷えた麦茶、煎茶、アイスコーヒーを しかしながら夜に寝て居る時は、現役サラリーマン時代だった時と違い、
悩みは激少している為か、 たとえ震度3ぐらいの地震でも、 目覚めることなく朝まで熟睡している。
やがて朝の7時少し前の頃に、ぼんやりと目覚めて、 うつらうつらとまどろみながら、
ぼんやりと昨日の出来事を思い浮かべたりした後、
本日は・・今週は・・と予定事項を思い馳せたりして、15分過ぎた頃に起床したりしている。
こうした私は、今回の《・・『前立腺がん』急増・・背景と死なない方法・・》を学びたく、
こっそりと読んでしまった・・。
この記事は、医療ライターの庄部 勇太さんが、
この病気の治療を専門にする東京慈恵会医科大学泌尿器科の頴川晋(えがわ・しん)教授にインタビューされ、
纏められた記事であり、公式サイトの【 現代ビジネス 】に2019年8月6日に配信され、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
前立腺がんと聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか。
胃がんや大腸がんなどに比べて、あまり知られていないかもしれませんが、
男性がかかるがん全体に占める割合は高く、多くの男性にとっては決して他人事ではありません。
しかも今、その前立腺がんが急増していると言えば驚かれるでしょうか。
その勢いはすさまじく、このままいけば、2020年以降には、男性がかかるがんのトップになると予想されています。
発見が遅れ、骨などに転移すると激烈な痛みを生じ、場合によっては死に至ることもありますが、
実はこの病気、2000円ほどの検査で、早期発見の端緒をつけられて、早く見つかればほぼ死なずに済むらしいのです。
そして、その背景には何があるのでしょう。
また、前立腺がんは具体的にどうすれば早く見つけられるのでしょうか。
この病気の治療を専門にする東京慈恵会医科大学泌尿器科の頴川晋(えがわ・しん)教授に聞きました
(以下、「」内は頴川教授の発言)。
そもそも、男性特有の前立腺は、どんな機能を持つ臓器なのでしょうか。
前立腺は、尿がたまる膀胱の下にあり、尿道を取り囲むように位置する臓器です。
医療機関のサイトには、よく「栗の実くらい」、「15g」とその大きさと重さについて表現されていますが、
頴川教授によると、これらは20歳ほどの若い成人の場合を指すそう。
40歳以上のおよそ8割は、前立腺が大きくなる前立腺肥大症にかかると考えられているため、
加齢に伴って徐々に大きく、重くなるといいます。
前立腺の位置と構造を示すイラスト(頴川教授提供)
前立腺の機能について、頴川教授はこう話します。
「大きな特徴は、精液を構成する成分の3分の1を作っていることです。
前立腺の分泌物には、精液をドロッとした半固体の状態に保たせる働きがあるため、
精液が女性の膣の中に留まりやすくなります。
つまり、前立腺の機能によって、妊娠する可能性が高められているのです」
栗の実ほどの小さな臓器が、実は人間の命をつくるために大切な役割を果たしているわけですが、
この前立腺に起こるがんが今、増えているといいます。
☆2016年の罹患数は2位に
国立がん研究センターによると、前立腺がんの患者数は、
統計を取り始めた1975年から増え続けており、1990年ごろからは急増しています。
1980年に約4000人だった患者数は、1990年に約8000人に倍増。
そこからさらに増加のペースが上がり、2000年に約2万人に増え、
さらに2010年には、その3倍を超える約6万5000人にまで増えました。
この時点で、男性がかかるがんとしては、胃、肺、大腸に次いで4番目に多い状況でしたが、
以降も増え続け、2016年に施行されたがん登録推進法に基づいて厚生労働省が行った調査によれば、
同年における患者数は約9万人。
大腸がんと肺がんを抜いて、2番目に多いという結果が出ました。
なお、2016年における前立腺がんでの死亡数は1万1803人であり、
単純計算で患者の約8人に1人が亡くなっていることになります。
2020年以降には胃がんを抜き、男性がかかるがんのトップになると予想されています。

☆急増の3つの背景
なぜ、前立腺がんは、急増しているのでしょうか。
頴川教授は、
①高齢化、
②食事の欧米化、
③効果的な検査方法の普及・・・・の3点を理由に挙げます。
「他のがんと同じように、前立腺がんも、加齢に伴い発症リスクが上がる病気です。
特に50歳以降にかかりやすくなると考えられており、現在、患者の罹患平均年齢は72歳。
長生きする人が増えることで、患者が増えているのは間違いないでしょう。
その一方で、食事の欧米化の影響は厳密にはわかっていないのですが、
動物性タンパク質のとり方が変わったこと、
つまり、魚を食べる量が減り、赤身の肉を食べる量が増えたことが影響している可能性は
一定程度あると考えられています。
そして重要なのは、効果的な検査方法が普及して、見つかりやすくなったことです」
☆異常を見つけるための検査
頴川教授のいうその方法は、「PSA検査」と呼ばれるものです。
PSAとは、前立腺から分泌されるタンパク質の一種であり、
採血によって、この成分がどれくらい血液中に含まれているかを調べるのがPSA検査です。
がんなどによって、前立腺に異常が起こると、
PSAが血液中に放出されて濃度が上がるため、前立腺がんの疑いがあるかどうかを調べるのに有効だといいます。
PSA検査は、元は法医学の見地からレイプ事件の検査などに行われていましたが、
1986年に海外で臨床に応用され、後に日本にも導入されました。
頴川教授は、1992年に日本で初めて人間ドックのオプションにPSA検査を組み込んだ、
検査普及の一端を担った医師でもあるそうです。
PSA検査は現在、健康診断や人間ドックのオプションとして、
2000円ほど追加して払えば受けられます。
厳密に診断するためには、PSA検査の後に、MRIや前立腺の組織を調べる生検を行う必要がありますが、
前段階のスクリーニング方法(=PSA検査)が普及したことで、発見率が上がったというわけです。
確かに、PSA検査の導入・普及と患者数が急増した時期が、ともに1990年代ですから、一致しています。

☆転移前に発見できれば、完治する可能性大
検査の発展により、前立腺がんが見つけやすくなったとのことですが、
そもそも、前立腺がんを予防する方法はないのでしょうか。
胃がんについては、発症の主因となるピロリ菌への感染の有無を調べ、
感染していれば、除菌することで「ほぼ防げる」と取材する消化器内科医は口を揃えますが、
前立腺がんはどうなのでしょう。
「今までに予防医学を目的に、様々な大規模研究が行われてきましたが、
有効な方法はまだ見つかっていません。
そもそも、胃がんを除く多くのがんと同じように原因が解明されていないので、
防ぐ方法もわからないのです。
多くの病気と同じように、前立腺がんも早期発見が、最も重要です」
頴川教授によれば、前立腺がんは、進行すると骨に転移しやすく、
骨への転移後は、激烈な痛みが出やすい怖い病気ですが、転移する前に見つけることは難しくないといいます。
「私が若手の医師だった30年ほど前は、前立腺がんを患う患者さんのおよそ4割に転移が見られましたが、
検査方法の普及などによって現在、東京慈恵会医科大学附属病院でいえば、その割合は5~6%にまで減りました。
前立腺がんは、胃がんや大腸がんと同じように早期発見が行いやすく、
また、早く見つかれば、治せる可能性の非常に高いがんなのです」
治療方法は、手術や放射線療法、がん細胞の増殖を防ぐために
男性ホルモンの分泌を減らすホルモン療法が挙げられます。
これらの治療を行うことで、尿漏れや勃起不全(ED)、血尿、直腸障害などの副作用が起こる可能性はありますが、
少なくとも早期発見・早期治療によって死の危険性は減らせるわけです。
また、前立腺がんは10年以上かけて、ゆっくりと進行していく特徴があるため、
仮に見つかったとしても、がんの状態や症状の有無、患者の年齢や本人の希望によって
治療を行わず様子を見るケースもあるといいます。

☆「55歳を超えたらPSA検査を」
PSA検査によって、病気の疑いがあるかどうかを調べられるといいますが、
検査を受けたほうがいい目安となる症状はあるのでしょうか。
結論からいえば、他のがんと同じように、初期には症状が出ないことが多いため、
無症状の段階から、検査を受けた方がいいそうです。
病気が進行して、がんが大きくなると、前立腺の中を通っている尿道が圧迫されるため、
尿が出づらくなったり、残尿が増えることで頻尿になったりすることがある他、
がんが、膀胱に浸潤すると血尿が起こることもあるといいます。
尿道に近い場所に、がんができれば、初期であってもこれらの症状が起こり得るそうですが、
前立腺がんの7割は、尿道から離れた場所に起こると考えられているため、
多くの場合、進行しないと症状は出ないそうです。
55歳以上でも、治療によって完治する可能性が高いため、
55歳を超えたらPSA検査を受けることを勧めます。
それ以降も年に1度のペースで検査を受けた方が良いでしょう」
「男性がこれから最もかかるがん」とだけ聞けば、怖い印象を抱きやすいですが、
「55歳を超えたらPSA検査」を胸に留めておけば、あまり死の危険を心配しすぎることはないのかもしれません。
PSA検査で早期発見の可能性が高まるとすれば、わずか2000円の費用は安いものだとは思いませんか。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
恥ずかしながら『前立腺がん』についても無知であり、記事を読み終わった後、
遅ればせながら多々教示させられたりした。
そして気弱な私は《・・「男のがん」トップになる・・
・・発見が遅れ、骨などに転移すると激烈な痛みを生じ、場合によっては死に至る・・》
と知り、動顛させられたりした・・。
しかしながら、《・・PSA検査で早期発見の可能性が高まり、
PSA検査は現在、健康診断や人間ドックのオプションとして、 2000円ほど追加して払えば受けられます・・》
と学び、早期発見が肝要だ・・と私は今後の健康診断の時に、追加検査としてPSA検査を実施することを決意したりした。
そして《・・他のがんと同じように、前立腺がんも、加齢に伴い発症リスクが上がる病気です。・・》
と教示させられ、やはりねぇ・・と微苦笑したりしている。