私は東京の調布市に住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒家に住み、 ささやかに過ごしている。
過ぎし2月の上旬の頃から、新型コロナウイルスに伴い、テレビのニュースなどで、
感染した事態が日々報じられ、重苦しい閉塞感に、戸惑いながら過ごしてる。
こうした中、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
やがて政府より「 不要不急の集まり」を避けるよう公言されているが、
私は体力の衰えた高齢者の身であるので、散策を日々実行しないと益々衰えるので、
なるべく人出の少ない処を選定して歩いたりしている。
ここ一週間、何かと私たち夫婦は『家族葬』に関して、話し合うことが多くなっている。
私たち夫婦は、無念ながら私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、一代限りの身となっている。
そして私は家内には、俺が死んだ時は家族葬で、和花と音楽に包まれて、出来うる限り質素にして貰いたい、
とここ20年ぐらい言ったりしている。
私は父親、祖父、次兄、母親、そして親戚の叔父、叔母、或いは知人などの数多くの葬儀に参列してきた。
こうした中で、自宅で通夜、告別式、或いは寺院の斎場で通夜、告別式が執り行われ、
多くの会葬者を観たりしてきた・・。
私はサラリーマンを定年退職し、早や16年半が過ぎた年金生活の身であり、
官公庁、民間会社で栄達された人とは、遥かに遠い平凡な人生を歩んできたりした。
こうしたことで、遠い親戚、知人、友人も高齢者の方が多く、わざわざ通夜、葬儀に参列して頂くより、
これまでの私の人生の歩みで、欠かすことのできない血は水よりも濃いと称せられる親族で、
ささやかに葬儀をしてもらいたい、と願っている。
こうした中で、家内はもとより、私の兄である夫妻、妹の夫妻、一番下の妹、兄の子供である甥のふたり、
そして家内の妹夫妻、そして家内の母が存命であったら加わって欲しい・・
このくらいの親族の一部の最小限のメンバーで通夜、告別式を執り行って、家族葬の形式と念願している。
ここ10年、式場の内部が、自宅の居間のような形で、片側に御棺を置き、
広いテーブルで食事やお酒を飲食できる会場もあると知り、私は微笑んだりした。
通夜の日、御棺の周りは私は幼年期は農家の児として育ち、
日本風土の土に還るので和花を中核として、欧米の書物、映画、音楽も少し愛してきたので、洋花も添える。
この時、和花が高価だったならば、洋花を中心としても差し支えない。
大きめのテープルには、食事処から取り寄せた和食、洋食を食べて頂き、
煎茶、コーヒー、紅茶などを飲んだり、ウィスキー、ワイン、日本酒、ビールなど吞んで頂いたり、
私の生前のこぼれ話しをテーマに、談笑して頂く・・。
人は誰しも故人の心の奥に秘めた心は解らないが、とりとめなく話して、
あの時は・・と笑って下されば充分である。
こうした中で、アルビノーニのアダージョなどの曲が静かに流れれば、と念願したりしている。
翌日の告別式は、このメンバーで自宅の居間のような形の式場に集合し、お線香一本を上げてもらい、
この後は火葬場に行き、ふたたびこの式場で、
お好みの飲み物を吞みながら、食事をして談笑して頂いた後、散会する・・。
そして私の生家(実家)は曹洞宗なので、やはり生家(実家)の墓地のある寺院の方に読経して頂くが、
通夜、告別式の5分ぐらいの簡略なお経でよい、と思ったりしていたが、
これらを省略しても差し支えない。
このような葬儀は、私の生家にしても、親戚にしても、前例がなく、
もとより兄妹は大いに戸惑いを重ねる、と想像をする。
なぜ生家の墓地のある寺院の斎場で、通夜、告別式を行わないの、と予測されるが、
水戸黄門の印籠のように、故人の遺志である、と家内が明言し、了解を願いたいのである。
このようなことを私たち夫婦は、私か家内の場合のふたつの葬儀について、
話し合ってきた・・。
こうした中で、家族葬を執り行ってくれる葬儀専門会社の5社の中、
基本的な運営スタッフ、移動距離を含めた回数の寝台車・霊柩車、ドライアイス、
記帳受付セットなどを調べたりした。
そしてスタッフが病院のお迎え、枕飾りの設置、ご遺体の処置、市役所等の手続き、
やがて通夜・葬儀の内容、そして火葬場の事項、この後の精進落し、自宅にご遺骨の安置まで、
配慮したりした。
更に多彩な花壇、遺影の飾り、棺、後飾り、そして通夜、告別式の料理、返礼品、会葬礼状など
私たち夫婦の希望する内容を料金を配慮した上で、葬儀専門会社を選定した後、
所定した会葬場所と火葬場の希望なども選定したりした。
こうした中、難題は『通夜』、『告別式』、『火葬場』に於いて、
読経を上げて頂く『お坊さん』の件となったりした。
私の生家(実家)は曹洞宗なので、
やはり生家(実家)の墓地のある寺院の方に読経して頂くが本来であるが、
私たち夫婦の葬儀は、質素な『家族葬』となる。
こうした中、お坊さんにお渡しする費用としては、
どのくらい包んでよいかの悩ましい『お布施』と『心づけ』の金額であり、
そして『お車代』、『御膳料』などもある。
このようなことを話し合ったりして、家内は『お坊さん便』について、
最近知ったらしく、私に教えてくれた。
何かしら『お坊さん便』は、家族葬・一般葬などの僧侶手配などをして下さり、
そしてお通夜・告別式・火葬場での読経をして下さるが、時間と金額が明確であった。
宗派の浄土真宗(本願寺派・大谷派)、浄土宗、曹洞宗、臨済宗、真言宗、日蓮宗、天台宗など対応でき、
総額140,000円であった。
通夜、告別式、火葬の際の読経に加え、初七日法要を繰り上げて行う告別式後の計4回読経を行い、
また、通夜は告別式の前日に行われますので、僧侶さまは2日間に渡ってお勤めされます、
と明記されたいた。
そしてお勤め内容としては、
通夜の読経としては、お通夜で祭壇の前に座り読経をします。
その間に参列者が焼香をしていきます(目安:20〜30分)
告別式の読経としては、祭壇の前に座り読経をします。
その間に参列者が焼香をしていきます。(目安:40〜60分)
そして初七日の読経としては、本来は7日後に行う法要でしたが、
現在は一般的に告別式終了後に続けて行います(目安:10〜20分)
やがて炉前での読経としては、
火葬場にて、お棺を炉の前に安置した後に読経します(目安:5〜10分)