先程、講談社より配信されているWebサイトのひとつの【 現代ビジネス 】を見ている中、
『 トマトは「野菜」か「果物」か・・?、
本当にあった、トンデモ「珍裁判」驚きの判決 』、
と題された見出しを見たりした。
☆最高裁判所にまで及んだ論争
これからの季節に旬を迎える食材といえばトマトだ。
食卓に並ぶ様子を見て、夏の訪れを感じるという人も多いだろう。
野菜売り場に並べられていることから、
日本では「トマトは野菜」という扱いが定着している。
しかし、海外では必ずしもそうではない。
アメリカでは、サラダなどにも使われる一方で、
イチゴの代わりにケーキに飾られ、果物として扱われることがある。
お隣の韓国でも、デザートとして砂糖をかけた輪切りトマトが食されている。
つまり、野菜なのか果物なのか、国ごとに曖昧な扱いを受けているのだ。
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ちなみに植物学の立場から見ると、
野に生えて葉・茎・根などを食用とする植物が野菜、
木になる果実が果物と分類されるため、正式にはトマトは、果物ということになる。
実は、過去にはトマトに対する曖昧な分類の仕方が、
裁判沙汰になってしまった例もある。
時計の針を19世紀に戻そう。
1893年、当時のアメリカの法律では、
輸入品の野菜には、関税がかかっていたが、果物にはかからなかった。
そのため、輸入業者はトマトを果物として輸入していた。
これに目を付けたのが、農務省の役人たちだ。
トマトは当時、サラダなど主に食事として食卓に並んでいた。
よってトマトは、野菜として扱い、課税の対象にするとのお達しを出したのである。
だが、少しでも税をかけられる品物を増やそうという判断に、
当時の輸入業者たちは大激怒し、これを取り下げるよう求めた。
両者がそれぞれの主張を頑なに譲らなかったため、
トマト論争は、ついに裁判へと発展してしまったのだ。
そこで「トマトは、野菜」という判決が出され、論争は終結した。
判決文には「トマトは食事中には出されるが、デザートには出されない」
と記されていたという。
当時のアメリカで、野菜ではなく、果物に関税がかかっていたら、
トマトは植物学通りに、晴れて果物として扱われていたかもしれない。(富)・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、《・・トマトは「野菜」か「果物」か・・?》に伴う裁判が、
過ぎし1893年、アメリカに於いて、輸入業者と農務省が前面に論争され、
やがて最高裁判所まで及んだ・・と学び、微苦笑させられた。
この後、私はトマトは「野菜」か「果物」か・・
農家の御方が畑で育成されたら、「野菜」かしら、
或いは果樹園の御方が果樹園の中で育成されたら、「果物」だよなぁ・・、
と思い馳せて、微笑んだりした・・。
いずれにしても、少し甘さがあり、瑞々(みずみず)しい食べ物のひとつ、
トマトは今の時節、やがて秋のお彼岸の頃まで、
私は幼年期の愛惜感も加味されて、この世の美味しい食べ物のひとつ、頂いている。