おいしい野菜と果物の見分け方
「大切なのは重さと色」と野菜のエキスパート 』、
と題された見出しを見たりした。
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☆教えてくれた人
青髪のテツさん/野菜・果物ジャンルのインフルエンサー。
長年、スーパーマーケットの青果部に勤めてきた経験を生かし、SNSなどで野菜や果物の知識を発信。
☆野菜と果物「鮮度や甘さの見分け方」を解説
※本企画で紹介している食材の優劣は、生育環境や品種によって例外があります。
まずは腕試し!あなたはどっちの野菜や果物を選ぶ? 新鮮なのは?甘いのはどちらだろうか。
1.【甘いかぼちゃはどっち?】種が小さいVS種が大きい
正解は、種が大きいもの。
「種の大きさは、熟度の指針となります。薄くて小さいと未熟で、大きいほど熟して甘い可能性が高い。
種を見るためにカットされたものを選ぶのも手です」(スーパー青果部元店員・青髪のテツさん・以下同)。
2.【甘いキャベツはどっち?】外側の葉が緑VS外側の葉が紫
正解は、外側の葉が紫のもの。
「キャベツは寒気にさらされると、ストレスからポリフェノールの一種・アントシアニンが生成され、葉を紫にします。
同時に、凍結しないよう糖分も作られるので、紫の葉=糖度が高い可能性があります」。
3.【新鮮な白菜はどっち?】断面が緑VS断面が黄色
正解は、断面が黄色いもの。
「新鮮な白菜の中心部は淡い黄色。カットされて時間が経つと、照明で光合成をして緑色になり、葉が硬くなって味が落ちます」。
4.【苦い春菊はどっち?】葉が大きくて切れ込みが浅いVS葉の切れ込みが深い
正解は、切れ込みが深いもの。
「前者が大葉春菊で、後者は中葉春菊と、同じ春菊でも種類が違います。中葉春菊は苦みと香りが強く、天ぷらなどにおすすめ」。
5.【おいしいごぼうはどっち?】太いVS細い
正解は、細いもの。
「太いものは“す”(空洞)が入りやすいので、細くて太さが均一のものがベター。
表面に裂け目がなく、真っ直ぐに伸びたものを選びましょう」。
6.【おいしいにんじんはどっち?】軸が太いVS軸が細い
正解は、軸が細いもの。
「茎の切り口である軸の小さいものが、柔らかくておいしい。
軸が茶色に変色していたり、細かいひげが多いものも、食べ頃を過ぎています」。
7.【新鮮なしょうがはどっち?】断面が白VS断面が茶
正解は、断面が白いもの。
「しょうがは時間が経つと、赤や茶、青などに変色しやすい野菜です。
表面にハリとつやがあり、ふっくらとして硬いものがおすすめです」。
8.【アクの少ない長いもはどっち?】ひげがあるVSひげがない
正解は、ひげ(=根)がないもの。
「ひげが多いとアクが出やすいんです。太さが均一で重いものがおすすめ。
さらに、切り口に赤みがなく白いと新鮮です」。
9.【新鮮なさやいんげんはどっち?】太くて豆の形がはっきりしているVS細くて豆の形がわからない
正解は、細いもの。
「さやの外側からでも、豆の形がわかるくらい育ったものは硬いんです。
さやは細くて太さが均一、表面の産毛が細かいものが柔らかくておいしいですよ」。
10.【新鮮なのはどっち?】袋売りVS個別売り
正解は、個別売り。
「袋入りは割安ですが、店によっては鮮度や品質がバラバラの場合も。
個別売りなら新鮮で質がいいものを選べるし、余らせることもないので結果的にお得です」。
11.【甘いみかんはどっち?】大玉VS小玉
正解は、小玉。
「同品種・同等級なら、小玉の方が甘い傾向にあります。
外皮と実がぴったりと付いているものがおすすめ。
貯蔵みかんの場合、大玉でも甘いものが多いです」。
12.【甘いりんごはどっち?】軸が細いVS軸が太い
正解は、軸が太いもの。
「りんごは軸から木の栄養を摂取しているので、太い方が栄養たっぷりで甘くてジューシー。
ちなみに、青りんごの場合、黄色みが強い方が熟しています」。
☆おいしい野菜と果物は「重さ」と「色」でわかる!
おいしくて新鮮な野菜や果物を見極めるのに大切なのは、「重さ」と「色」だ、と青髪のテツさんは言う。
「野菜や果物は、ずっしりと重いものほど水分量が多く、みずみずしい。
特に、大きさの割に重いものがおすすめです」(青髪のテツさん・以下同)
とはいえ例外も。
早春から初夏にかけて収穫される春キャベツやレタスは、巻きがゆるく、軽い方がいい。
「葉が柔らかい野菜は、水分が多すぎるとふんわりとした持ち味が失われてしまいます。
なるべく軽いものを選びましょう」
色で大切なのは、鮮やかさと本来の色。
極端に濃いものは味が悪い場合も。
果肉の色を見るために、切り分けられた野菜を選ぶのも手だ。
「野菜は基本、切り分けられたものより、
1つ丸ごとで購入した方が劣化しにくいのですが、かぼちゃは別。
そもそも、劣化がゆるやかなこともありますが、中の色や様子が見られるからです。
皮の縁ぎりぎりまで濃いオレンジ色のものがおすすめで、
縁が緑がかっているものは甘みが少ないので、なるべく避けた方がいいでしょう」
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☆遠い名産地より近くの地場野菜がおすすめ
産地にも注目したい。
「じゃがいもといえば北海道、玉ねぎといえば淡路島など、名産地で選ぶのもいいですが、
迷ったときは地元のものか、あるいは農家直送がおすすめです。
収穫してから店に届くまでの時間が短いので新鮮です」
しかし、せっかく新鮮な野菜や果物を手に入れても、保存方法を間違えると劣化を早めてしまう。
「野菜ならなんでも冷蔵庫の野菜室に保存する人が多いのですが、
野菜によって適正な保存温度が違います。
冬野菜は冷蔵室で保存した方が、野菜室で保存するより約2倍長持ちします。
生育環境に似た状態に保つと長持ちするので、
たとえば小松菜や長ねぎなどは、立てかけて保存するといいでしょう」
取材・文/永浜敬子 イラスト/こさかいずみ 写真/ゲッティイメージズ
※女性セブン2024年2月1日号・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、おいしい野菜と果物の見分け方、野菜・果物ジャンルに精通している青髪のテツさんより、
具体的に多々教示させられ、知らなかったこともあり、
そうだったのか・・と79歳の私は微苦笑しながら、学んだりした・・。
そして の売場で、
品物を選定する時、今回学んだこと生かして、
新鮮で美味しいそうな品を選ぼう・・と微笑んだりしている。