私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
過ぎし11月2日の朝、読売新聞の朝刊を読んでいたら、思わず微笑をしたのである。
秋の褒章が政府より発表された中で、紫綬褒章を受賞された数多くの著名人の中で、
私は興味を持ったのは、シンガー・ソングライターの中島みゆきさん、作曲家・久石譲さんであった。
何かしら紫綬褒章という褒章は、学術、芸術上の発明、改良、創作について事績著名な者に授与される、と政府は明記されているが、
両氏は長年に音楽の創作をされ、多くの方に感動、そして感銘さえ与えたのであるから、
私が政府の選定委員であったならば、少なくとも文化勲章を贈呈するぐらい功績のある両氏である。
このような思いで、私は紫綬褒章を受賞された両氏のコメントされた記事が掲載されていたので、
私なりに深く精読した・・。
無断であるが読売新聞の記事を転記させて頂く。
《
シンガー・ソングライター 中島みゆきさん(57)
思いがけずうれしいことの表現に「棚からボタ餅」と申しますが、
今の私の気持ちは、ボタ餅どころではございません。
「棚から本マグロ」。
これくらいのの驚きでございます。
ふつう、何かをいただけそうな場合は、まあ2度くらいは辞退して、
それでもとおっしゃるなら頂戴するのが、日本人の奥ゆかしいマナーなのでございましょうが、
この度のような褒章となりますと、
到底「ふつう」ではないことですので、即座に「いただきます!」とお返事しました。
お世話になってきたたくさんの皆様に、心より感謝申し上げ、
これを励みに、より一層、元気いっぱい歌い続けて行きたいと思います。
》
注)記事の原文をあえて改行を多くした。
私は中島みゆき様らしいユーモアをまじえながらのメッセージに好感した。
《
作曲家 久石譲さん(58)
(略)
作曲については、
「昼過ぎに仕事場へ入ると、夜には世の中に存在しなかった曲ができあがる。
それが素晴らしい」
と語る。
(略)
》
この方には私はたまたまレコード会社の管理畑に勤めていたので、
たった一度だけロービーでお会いし、謙虚の人、と私は感じた人であった。
今回のこの方の作曲の思いこそ、どの世界の創作者の根底にある哲学であり、
私は素直に創作者に敬意を深めたのである。
翌朝の『文化の日』にいつものように、読売新聞の編集手帳を読んでいたら、微笑をしたのである。
この記事と同一が、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】に掲載されているので、
無断ながら転載させて頂く。
《
11月3日付 編集手帳
村を出ては戻り、ふるさとに愛憎を抱く中年女性みどり(林美智子)が、
幼なじみの五郎(田中邦衛)と酒を飲み、つぶやく。
「中島みゆきって、いくつなンだろ」
テレビドラマ「北の国から」(脚本・倉本聰)第16話のひとこまである。
「何ともたまンない歌なンだよね」と、中島さんの「異国」を口ずさむ。
〈忘れたふりを装いながらも/靴をぬぐ場所があけてある ふるさと〉。
こういう人生の陰翳(いんえい)を歌にできる人は何歳なのだろう、と。
ドラマの放送は28年前、歌が作られたのはさらに前、中島さんは二十代である。
ひとの何倍も生きてきたような、ありとあらゆる心の傷を経験したような、
当代の“歌姫”には不思議な趣がある。
中島さんが紫綬褒章に選ばれた。
驚きはボタ餅以上、棚から本マグロでございます――と、喜びのコメントにある。
「わかれうた」「時代」「悪女」「地上の星」…記事を読みつつ、
唇によみがえらせたメロディーは人さまざまであったに違いない。
本マグロを栄養にして、みどりのセリフではないが、
胸のうずく「何ともたまンない歌…」を、また聴かせてくれるだろう。
(2009年11月3日01時35分 読売新聞)
》
注)記事の原文をあえて改行を多くした。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20091103-OYT1T00117.htm
私は『編集手帳』を綴られた方は、50代の人かしらと思い、
解かる人は解かるよなぁ・・と深く共感したのである。
この後、年金生活の私は買物専任者の身であり、
いつものように家内よりスーパーのチラシに購入対象商品に赤丸の印を付けもらい、
駅前に向かい出かけたのである。
いつもより早い9時半過ぎであったが、先着XXX様までの購入対象商品が多かったので、
気をしきしめながら大通りの歩道を歩きだした・・。
陽射しのまぶしい中、車道と歩道の境界線に植えられた薄紅色に染められたハナミズキの樹木を幾重に眺め、
祭日の朝のせいか、人影も少なく私は思わず心の中でひとつの歌を唄っていた。
♪黄砂に吹かれて 聴こえる歌は
忘れたくて忘れた 失くしたくて失くした
【『黄砂に吹かれて』 作詞・中島みゆき 作曲・後藤次利 唄・中島みゆき 】
私はどうして中島みゆきちゃんなの、と思いながら、
紫綬褒章を受賞された中島みゆきさんのメッセージと『編集手帳』の記事が脳裏に残っていたので、
こうしたことが心に発露されたのかしら、と微笑んだのである。
♪眠りを破って 聴こえる歌は
わかっているつもりの 紛らせてるつもりの
ひとつだけの歌
【『黄砂に吹かれて』 作詞・中島みゆき 作曲・後藤次利 唄・中島みゆき 】
そして私は、心の中で唄いつづけて、駅前に向ったのである。
http://www.youtube.com/watch?v=j-Wnr6d7PWQ
☆【『黄砂に吹かれて』 作詞・中島みゆき 作曲・後藤次利 唄・中島みゆき 】☆
尚、私はこれまでの人生の折り目に何かと中島みゆきさんの歌にささえられて、
幾多の困苦も乗り越えてきたので、このサイトに於いても数多く投稿しているひとりである。
a href="http://www.blogmura.com/">
過ぎし11月2日の朝、読売新聞の朝刊を読んでいたら、思わず微笑をしたのである。
秋の褒章が政府より発表された中で、紫綬褒章を受賞された数多くの著名人の中で、
私は興味を持ったのは、シンガー・ソングライターの中島みゆきさん、作曲家・久石譲さんであった。
何かしら紫綬褒章という褒章は、学術、芸術上の発明、改良、創作について事績著名な者に授与される、と政府は明記されているが、
両氏は長年に音楽の創作をされ、多くの方に感動、そして感銘さえ与えたのであるから、
私が政府の選定委員であったならば、少なくとも文化勲章を贈呈するぐらい功績のある両氏である。
このような思いで、私は紫綬褒章を受賞された両氏のコメントされた記事が掲載されていたので、
私なりに深く精読した・・。
無断であるが読売新聞の記事を転記させて頂く。
《
シンガー・ソングライター 中島みゆきさん(57)
思いがけずうれしいことの表現に「棚からボタ餅」と申しますが、
今の私の気持ちは、ボタ餅どころではございません。
「棚から本マグロ」。
これくらいのの驚きでございます。
ふつう、何かをいただけそうな場合は、まあ2度くらいは辞退して、
それでもとおっしゃるなら頂戴するのが、日本人の奥ゆかしいマナーなのでございましょうが、
この度のような褒章となりますと、
到底「ふつう」ではないことですので、即座に「いただきます!」とお返事しました。
お世話になってきたたくさんの皆様に、心より感謝申し上げ、
これを励みに、より一層、元気いっぱい歌い続けて行きたいと思います。
》
注)記事の原文をあえて改行を多くした。
私は中島みゆき様らしいユーモアをまじえながらのメッセージに好感した。
《
作曲家 久石譲さん(58)
(略)
作曲については、
「昼過ぎに仕事場へ入ると、夜には世の中に存在しなかった曲ができあがる。
それが素晴らしい」
と語る。
(略)
》
この方には私はたまたまレコード会社の管理畑に勤めていたので、
たった一度だけロービーでお会いし、謙虚の人、と私は感じた人であった。
今回のこの方の作曲の思いこそ、どの世界の創作者の根底にある哲学であり、
私は素直に創作者に敬意を深めたのである。
翌朝の『文化の日』にいつものように、読売新聞の編集手帳を読んでいたら、微笑をしたのである。
この記事と同一が、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】に掲載されているので、
無断ながら転載させて頂く。
《
11月3日付 編集手帳
村を出ては戻り、ふるさとに愛憎を抱く中年女性みどり(林美智子)が、
幼なじみの五郎(田中邦衛)と酒を飲み、つぶやく。
「中島みゆきって、いくつなンだろ」
テレビドラマ「北の国から」(脚本・倉本聰)第16話のひとこまである。
「何ともたまンない歌なンだよね」と、中島さんの「異国」を口ずさむ。
〈忘れたふりを装いながらも/靴をぬぐ場所があけてある ふるさと〉。
こういう人生の陰翳(いんえい)を歌にできる人は何歳なのだろう、と。
ドラマの放送は28年前、歌が作られたのはさらに前、中島さんは二十代である。
ひとの何倍も生きてきたような、ありとあらゆる心の傷を経験したような、
当代の“歌姫”には不思議な趣がある。
中島さんが紫綬褒章に選ばれた。
驚きはボタ餅以上、棚から本マグロでございます――と、喜びのコメントにある。
「わかれうた」「時代」「悪女」「地上の星」…記事を読みつつ、
唇によみがえらせたメロディーは人さまざまであったに違いない。
本マグロを栄養にして、みどりのセリフではないが、
胸のうずく「何ともたまンない歌…」を、また聴かせてくれるだろう。
(2009年11月3日01時35分 読売新聞)
》
注)記事の原文をあえて改行を多くした。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20091103-OYT1T00117.htm
私は『編集手帳』を綴られた方は、50代の人かしらと思い、
解かる人は解かるよなぁ・・と深く共感したのである。
この後、年金生活の私は買物専任者の身であり、
いつものように家内よりスーパーのチラシに購入対象商品に赤丸の印を付けもらい、
駅前に向かい出かけたのである。
いつもより早い9時半過ぎであったが、先着XXX様までの購入対象商品が多かったので、
気をしきしめながら大通りの歩道を歩きだした・・。
陽射しのまぶしい中、車道と歩道の境界線に植えられた薄紅色に染められたハナミズキの樹木を幾重に眺め、
祭日の朝のせいか、人影も少なく私は思わず心の中でひとつの歌を唄っていた。
♪黄砂に吹かれて 聴こえる歌は
忘れたくて忘れた 失くしたくて失くした
【『黄砂に吹かれて』 作詞・中島みゆき 作曲・後藤次利 唄・中島みゆき 】
私はどうして中島みゆきちゃんなの、と思いながら、
紫綬褒章を受賞された中島みゆきさんのメッセージと『編集手帳』の記事が脳裏に残っていたので、
こうしたことが心に発露されたのかしら、と微笑んだのである。
♪眠りを破って 聴こえる歌は
わかっているつもりの 紛らせてるつもりの
ひとつだけの歌
【『黄砂に吹かれて』 作詞・中島みゆき 作曲・後藤次利 唄・中島みゆき 】
そして私は、心の中で唄いつづけて、駅前に向ったのである。
http://www.youtube.com/watch?v=j-Wnr6d7PWQ
☆【『黄砂に吹かれて』 作詞・中島みゆき 作曲・後藤次利 唄・中島みゆき 】☆
尚、私はこれまでの人生の折り目に何かと中島みゆきさんの歌にささえられて、
幾多の困苦も乗り越えてきたので、このサイトに於いても数多く投稿しているひとりである。
a href="http://www.blogmura.com/">